スーパーマーケット「バロー」は悪の十字架
これが全国区ならまだしも、たかが中部圏くんだりでデカイ顔をしている「スーパーマーケットバロー」が岐阜市の南東部にオープンした。そこで岐阜市の北西部に住むこのオレ様がありがたいことにわざわざ足を運んでやった。
お覚えの方もいることだろう。過日、身元保証人になってやった姉が働くスーパーマーケットがここというわけだ。働いている姿を見つけ叱咤激励してやろうというのがほぼほぼ目的だ。
到着した。時刻は午前9時半。駐車場には既に車がちらほら見かけられる。ところどころに警備員が立ち、丁寧にも頭を下げ、来店者に朝の挨拶をしている。ピカピカの建物には「よる8時まで営業」と看板が掲げられている。何のために無駄金を使ってその様な看板を掲げるのかは知らないが、今時はよる8時まで営業したところで何の自慢にもなりやしない。それにここまで来ると全く時代遅れとしか言い様がない。平日の開店時刻は頑なに午前10時としている。
比べちゃ悪いが同じ商圏にある西友などは午前9時開店だし、自宅近所の西友などは何度も登場するが24時間営業だ。商圏こそは違うがこれまた中部圏のみで幅を利かせている「カネスエ」などは午前8時に店を開けている。8時からの需要は自分が知る限りかなり多い。仕方がないので約30分は向かいにある系列店の「ホームセンターバロー」で扇風機を見ながら時間を潰した。回るものはいつまでも飽きずに見ていられる。
さて、いよいよ入店の時刻だ。というか、この風景はどこかで見たことがあるぞ、と思いながら後ろ姿を眺めていたのだが、まるで「えべっさん」で知られる兵庫県は西宮神社で開催される「福男選び」の開門神事の如くではないか。
えっ?「福男選び」がわからない?ググれ。
10時です。開店と同時に先頭の女性が駆け出した!なぜ駆けるのだろう?なにか急がねばならない様な目玉商品でもあるのだろうか?まぁ、いい。自分としては買い物をすることよりも姉を探し出すのが大きな目的だ。ところが見つからない。せっかく仕事ぶりを見ながら上から目線で指導してやろうと思ったのだが残念だ。広い店内だし、年齢が年齢だからきっと裏方業務にでも回されているのだろう。それが証拠にレジ打ちは若い女の子ばかりだった。
手ぶらで帰るのもなんだから、のり弁を二つと98円のハンバーガーをひとつ購入した。
3つで〆て税込900円。安いのか高いのかがよくわからない。弁当のひとつは勿論、昨日仕事が休みだった嫁の分だが、要らんと言われることを想定して種類を変え一つずつ購入した。冷蔵庫に入れておけば、翌日の分としてレンチンすれば賄える。買ったら買ったで要らぬと言われ、買わずに帰れば拗ねられる、そんな事が日常茶飯事だから面倒くさい。
そして店内にはこのバローのトレードマークともいえるメリーゴーラウンドがクルクルと回っていた。
改装される前もこのメリーゴーラウンドが店内に設置されており、それ以前は他所にあったものをこの場所に移築して来たという経緯がある。捨てるには惜しいほどの経費を費やしてしまった反省の意味を込めて存続させているのだろうか?謎は謎に包まれた。それにしても久保田利伸はまだ元気だろうか?ナオミキャンベルはもっと元気だろうか?