氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

懐かしの緊縛プレイ

久しぶりに金縛りにあった。

 

前回は25歳の頃だから、約四半世紀ぶりか?ずびばぜんでじだ。少々、サバを読んでおります。所詮、数字なんて一つか二つかいっぱいしかないんだから細かい所は目を瞑りたまへ清めたまへ。

 

前年に公開された「私をスキーに連れてって」など映画の影響もあり、日本中に一大スキーブームが到来したときだった。アルペンのCMが流行りだしたのはそれよりも少し後だったかな?今でも広瀬香美の歌声を聞くと無性にスキーに行きたくなる。嘘。ならへん、ならへん。

 

当時は小洒落レストランバーで深夜2時まで使役されていた。店が明けると睡眠時間もそこそこに車を走らせスキー場へと向かい、午後に帰宅し夕方からまた出勤という冬場のスタイいるは週に二度ほどあっただろうか?年間30回ほどだがスキーに傾倒していた。

 

ただ、若いからとはいっても疲れることは疲れる。スキーから帰宅し、出勤までの仮眠中にそれが起きた。あれって、体が寝ていて脳みそが起きている時に起きるもんだって聞くね。意識があるのに夢を見ているといった状況だと推察する。

 

足元の布団が誰もいないのに急にパタパタと動き始める。そのパタパタがどんどんと度を増してきてしまいには布団が大暴れを始めた。慌てて身体を起こそうとするも身体の方が全くいうことを聞かない。その内、閉めてあった雨戸がガンガンと音を立てて鳴り出したかと思うと、腹の上には二体、顔の横では一体の赤んぼうがギャーギャーと泣き始める。その後の記憶は正直、無い。

 

さて、今回はといえば、やはり昼間の出来事だ。早朝4時より午前中は仕入れや配達などの仕事をこなし、一旦帰宅し夕方からは現場に出向している。帰宅するのは概ね午後10時前後となる。今回と当時の違いは、スキーなどわざわざ疲れることをしていないことや、仮眠を取ろうと思ったのではなく単に寝落ちしてしまったことだ。「認めざるを得ないもんだな。自分自身の老いゆえの枯れというものを」やはり四半世紀も経過すると色々な面で老朽化しているのだろうか。はいはい、わかりましたよ。四半世紀以上、以上ね。

 

今回は何か知らない姿も見えない、男性か女性かもわからない、そもそも人なのかもわからない生き物によって起こされた。が、目が覚めただけで身体が動かない。ただ、頭の中は冴えている。

「寝不足なんだろうな、オレ」

自分自身、驚く程冷静だ。無理して起きようとせず、そのまま就寝を試みると意識せずにすーっと眠りについた、と思う。当時に同じく記憶にない。

 

帰ったら早く寝ればいいんだよね。ダラダラとしているから睡眠時間もどんどん奪われていくんだよ。ただ、わかっちゃいるけどやめられない。寝る前のビールは癒し効果があると信じている。限定発売に釣られて買ってしまった「サクラビール2020」だが、ネーミングは季節外れにせよ癒し効果は抜群だった。

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