氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

痛いの痛いの飛んでけ~

一昨日に不慮の金縛りに見舞われたばかりだというのに、昨日は昨日で天と地を返した様な腹痛に見舞われ朝から悶絶していた。潰瘍性大腸炎という持病はあるものの、持病とは別ものの痛みだということは37年もの長きに渡り付き合いがあるので経験上わかる。何かに当たったか?記憶をたどるも思い当たることがない。

 

よく、歯痛だけは耐えられないとか耐え難い腰痛だとかを耳にすることがあるが、全ては程度の問題かと思う。そこそこ痛い程度ならば耐えられる。頭痛にしろ腹痛にしろ耐えられない痛みというのはきっと存在すると思う。以前、腸閉塞を起こしてあわや人工肛門に、といった状況も経験したことがあるが、その時の腹痛を最上級としたならば、今回はその時の約6割程度の痛みだろう。それでも近年になく痛くて痛すぎた。

 

必死の体(てい)で帰宅する。土曜日なので娘達も在宅していた。コロナの影響で長期休暇を余儀なくされたとしても土日休みは固持されるんだね。労働者の側を考えてのことだろうか?まぁ、いい。

 

「お父さん、どうしたの?」

次女はいつも気にかけてくれる。痛みで顔を歪めていたら様子を訊ねてきた。

「うん、お腹が痛くってさ」

正露丸飲んどきゃ」

「あるの」

「あるよ」

と、ゴソゴソと棚をあさると瓶を取り出し渡してくれた。

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正露丸じゃなくて百草丸だったけど。ただ、効能は同じ様なものだろう。何粒飲めばいいんだ?老眼と白内障には読めねーよ。

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用量・用法をお守りください、とは薬のCM等で耳にする言葉だが、守って欲しけりゃもう少し消費者に優しくなりやがれってんでい。仕方なく次女に読んでもらう。

「二十粒だって」

 

手の平にこんなもんかな?と広げてみた。

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細かすぎて数えられねーよ。ざっとこんなもんだろうと一気に飲み干した。夕方にはまた現場に出向せねばならない。痛みに耐えながら横たわっていると、どうやら寝てしまった様だ。目覚めた時には痛みも多少、緩和されていた。

 

お昼どきを過ぎても顔を出さない父親を気遣って次女が向こうからやってきた。

「全然、顔を出さないから死んだかと思った」

って、おいおい、殺すなよ。早くも介護されている気分にさせられたが色々とありがとう。

 

後々、知ったことだが、とっくの昔に使用期限が切れた百草丸だった。我が家にとってはむしろ安定感がある。

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