氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

いちいち謝らなくてもいいんだよ。でもクソ坊主。お前は謝れ。

いつぞやはお一人様で伺わせて頂いたご存知、旧「アトムボーイ」、現在では「にぎりの徳兵衛」に、今回はいつもの家族マイナス1名で再び訪問することになった。

 

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前回は期限切れ間近のポイントを消費することが主目的だったが、今回はコロナで怯え震える飲食店の助けに少しでもなれればという崇高な目的があってのことだ。目的そのものは崇高だが、黙っておけばいいものをついついお披露目したくなるところが自分の下衆な性分だ。でもそんな自分が嫌いではない。

 

一応、子ども達には大義名分として、長男の就職祝い、次女の卒業祝い、長女の進級祝いということにしておいた。何も祝い事がない一人はいつもの様に自宅警備をお任せした。すまぬ、我が家には5人家族が乗れる車が未だ存在しない。

 

さて、存じ上げ様がなかろうが、「にぎりの徳兵衛」は百円寿司ではない。一番安いメニューで120円。玉子とかカッパとか概ねそうだろうと想像出来るメニューがこれに当たる。セットものを除けばひと皿の上限が580円、あとはテキトーな値付けでそれ以下だ。

 

「お父さん、ここ高いよ」

メニューを見て尻込みをしたのか次女の眉が「八」の字になる。

「大丈夫。今日はお前のお祝いだ。遠慮なく頼め」

との会話の最中にも、坊主はといえばピッピピッピとタッチパネルを操り自分のものばかりを片っ端から注文している。

 

頼むからオレの中でのB型の評判をこれ以上貶めるのはやめてくれ。

 

「お父さん、これ頼んでいい?」

「うん、いいよ」

「ごめんね」

 

「お父さん、これも頼んでいい?」

「うん、いいよ」

「ごめんね」

 

「あのさぁ、いちいち謝らなくていいから。なんかさ、謝られると逆にお父さんが凄く悪いことをしている様な気になるから」

「うん、わかった。じゃ、イクラもうひと皿頼んでいい?」

「うん、いいよ」

「ごめんね」

 

結果、お会計は〆て8,260円也。やはり普段、百円寿司で使う倍ほど、若しくは倍以上の金額になったが、もう少し行くだろうと考えていただけに思ったほどではなかった。

 

大丈夫、心配するな。この3月は夜間の出費が全くない、どころか、肝心の週末も夜は仕事仕事で予定すら入れられない。その分を家族に費やすと考えたら安いもんじゃないか。

 

ただ、岐阜バスでしか使えないプリペイドカードayucaが財布の中で出番をなくし寂しそうにしている。

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が、坊主が自動車運転免許を取得し送り迎えを買って出た今となっては、たとえコロナ騒動が落ち着き再び夜の色街での豪遊が始まったとしても、もはやその出番は永久に失ってしまったかも知れない。

 

ついでに、やっと我が家にも5人以上乗れる車がやって来た。

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パドルシフトで走り屋気分も体感出来る。5人家族よ、お待たせしました!

 

「あ”?オレ、自分の車があるから別に4人乗りでもよかったんじゃね?」

 

「それを言っちゃ~おしめぇ~よ」

 

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