とことん突き詰める漢の生き様
ごめんね、娘たち。黙って出て行ってしまって。でもね、男にはどうしてもやらねばならない事があるんだ。ま、厳密に言えば男に限らず女性でも可。それによくよく考えたらどうしてもやらねばならない事でもない。ただ、期限が3月31日ということならば貰えるものは貰っておかないとね。
そして私はひとり「くら寿司」へと行った。受付番号は911番。画面に表示された待ち時間は18分とある。けっこう待たされるんだな、と思ったら、受付を済ませたら即、番号で呼び出された。これがお一人様のメリットだね。但しアクリル板のパーテーションで仕切られたせっまいカウンターだ。いつも思うけど、顔の部分が仕切られてないパーテーションって意味ある?まぁいい。
さて、せっかくのお一人様だ。とことん贅沢をしてやる。先ずはノンアルビールを注文。いつもは110円縛りを言い聞かせているにも関わらず、いきなり220円から行ってやる。「特盛かににぎり」だ。
そして続けざまに「うな丼にぎり」に「あわび軍艦」を注文。怒涛の注文はそれだけでは収まらない。
続いては「極み熟成ふぐポン酢ジュレ」に「【店内切り】黒毛和牛にぎり」ときたら「贅沢いくら軍艦」をも注文。
ごめんな、次女よ。君の大好物の「いくら」だよ。君には胡瓜が乗っかったただの「味付けいくら」しか頼んじゃいけないって言っているのに、パパはこうしていくらしか乗っていない「贅沢いくら軍艦」を味わっている。君の分も堪能させてもらうよ。
で、いくらときたら、やっぱりウニでしょ。ロシアからの輸入も滞り、国内といえば赤潮の大量発生でウニが大量死してしまった。そのせいで高騰に継ぐ高騰で価格が倍以上に跳ね上がっている。にも関わらず、一貫のみだがこれは110円と良心的な値段設定だ。ま、当然注文するね、と「無添加うに軍艦」をポチッとな。
ふぅ…。しかし、そろそろ胃袋の許容量も限界に来ている。そろそろ〆と行きましょうか。最後の注文は「かに爪天タルタル」にしてみた。「ご注文の品が間もなく到着します」のコールの後、ビューンと皿が運ばれる。ん?あれ?おかしいぞ。くら寿司は220円の商品を注文すると皿を2枚重ねて運ばれてくるのだ。だが、この商品は1枚だけだ。
「すみませーん」
「はい」
「これって220円ですよね?」
店員、タッチパネルで確認する。
「あぁ、はい、そうですね」
「でも、これ1枚だけでしたよ」
「大変申し訳ございません。1枚お持ち致します」
そう、自分は金銭に関しては実に正直な男なんだよ。その代わりに店のミスで自分に被害がもたらされた時はとことん糾弾する。生まれて58年、そんな奴ですこの私。
食べ終わったら長居は無用。すかさず立ち上がり会計を済ませる。
そして支払いはいつものPayPayだ。合計価格2,040円。うん、計算ど、あ、いや、凄い!凄い偶然だな~。まさかの2,040円とは。そして3月31日を限りとしたPayPayのキャッシュバックは1,020円。見事なり50%還元。
「くら寿司」よ、ありがとう。暫くは会えないと思うけど、元気に過ごすんだよ。
次は「魚べい」あたりでやってくれないかな。