淑女を口説き落とす長期的戦略構想@缶チューハイ編
買ってはみたものの、まだ手が付けられないでいる二つのチューハイがある。10月23日に発売とあるから、恐らく軽く1ヶ月は自室にて引きこもっている状態だ。
いや、この手の奇をてらった商品、それも限定品ともなれば恐らくマッハで売り切れることが想像出来るゆえ、これがここに有るということは、今日が21日だから凡そ2ヶ月もの日々が経過している可能性もある。
発売と同時に購入したのならばつまりそういうことになるはずだが、余りにも昔のこと過ぎて覚えていられる道理もない。昨日のことすらすっかりと忘れてしまっているくらいだ。
う~ん、ライトに認知症。
キャッチフレーズに「果実を煮た濃く甘いチューハイ」とある。オマケに「コンポート」と「ジャム」でしょ?ここを読むだけで、甘~いリキュールをストレートで飲まされる様な感覚を想像してしまうのは自分だけではないだろう。
バーテンダーの経験があるならば、誰もが存じ上げているカクテルに「プースカフェ」というのがある。
別名「レインボー」とも呼ばれるカクテルだが、比重の思いリキュールやシロップを下から積み上げて行き7色に輝くカクテルに仕上げるというものだ。手先の器用さは求められるが味覚の正確さは求められない。まぁ、どこのメーカーのどのリキュールを使うかはバーテンダーのセンスが問われるところだろうが。
はっきり言ってこのカクテル。
見た目が美しいだけで気持ちが悪く飲めたもんじゃない。
当然のことながらアルコールをストレートで飲むわけだから度数も高い。酒に自信がある者でも悪酔いしてしまうことだってある、そんなカクテルだ。
まさしく今、このチューハイにそのルックスを重ねて見てしまっている自分がいる。
はてさて、どうしたものか?自分でいうのも何だが、普段から手の早い自分をしてこの有り様である。奥手な者ならば尚更のことであろう。それだけこの二つのチューハイは崇高で手を出し難いオーラをまとう、気品漂う淑女なのだ。
考えあぐねた挙句、手出しが出来ずに置いてあった元の棚へ返すことにした。口説き落とすには余程の戦略的技術が要求されるであろう。準備万端整ったらその時は一気呵成に攻め落とすとしよう。後日、報告を待て。
つーか、はよ飲めってか?