氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

好物な「不謹慎」

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「ふきんしん」と言おうとして「ふしんきん」と言ってし
まったことはないですか?僕はあります。

台風の後はその散らかり具合が妙に気になりワクワク感を募らせるふしんきん、もとい不謹慎なゲス野郎が岐阜市は最低10人、もっと的を絞れば玉宮界隈に1人はいることだろう。はい、それが私です。

元々が絵に描いた様なふしんきん、もとい不謹慎さを標榜する身としては是非にも皆様にその状況をご報告すべきと金華山ドライブウェイを滑走してきたのだった。

う、うう、気温はそこまでではないものの、く、空気が重たい。まるで空気がヴェールの様に全身にまとわりつきその重さときたら「ぬりかべ」を両手で押しながら走っている様だ。

ドライブウェイの麓に到着する頃には既に全身がずぶ濡れ状態と化しウェアが更なる負荷となり歩速を鈍らせる。けして汗などではなく、あくまでも大気中の水分をウェアが吸収したが為だ。そこまで汗をかいた自覚はまだない。

「よし、僕がんばる」
と一気呵成にドライブウェイを駆け上った。

途中、二名のランナーとすれ違った。ふしんきん、もとい不謹慎な岐阜市民の10分の2、自分をあわせれば10分の3が今まさに金華山、厳密にいえば水道山、もっと厳密にいえば瑞龍寺山の中にいたわけだ。残りの7名もきっと百々ヶ峰辺りでヘラヘラしていることだろう。

ドライブウェイの頂上は想像通りに見事な散らかり方だった。ある意味、自然の造形美と言えなくもない。ふしんきん、もとい不謹慎ながらその彩に目を奪われしばし足が止まる。

下りの道では数台の清掃車とすれ違った。きっと翌日には元通りの綺麗で安全な道へと変わっていることだろう。そう、この光景を直に目にすることが出来るのは実にほんの少しの間だけなのだ。多少は不謹慎さに同調頂けるかと思う。あ、間違わずに言えた。