氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

このクッソ暑い中、焦らすんじゃねぇよ

宅の坊主が国保から社会保険に変わった。となると国保の返納をせねばならないのだが、本人は土日も仕事なので行けないという。ってことは我が家で一番、暇な男が行かされるわけだ。


わざわざ市役所にまで行かずとも、地域の支所で済ませられるらしい。受付番号は幸先よく「69」とラッキーナンバーだった。

f:id:Croquis009:20220803175654j:image


「番号札69番の方は窓口にお越しください」

機械的な声が流れる。


「すみません。国保の保険証を返納しに来ました」

「はい、では此方に必要事項をお書き下さい」

一通り書き終えたところで保険証と一緒に差し出す。


「では、新しい保険証とお父様の身分証明証をお願いします」

「えっ?新しい保険証が要るの?」

「はい、保険は必ず入っていただかなくてはいけないものですから、社会保険にちゃんと入ったかどうかの確認です」

「持ってきてないや」


すごすごと自宅に引き返す。坊主の保険証がどこにあるのかがわからない。日を改めるしか無さそうだ。せっかくのラッキーナンバーが無駄となったって、それってラッキーでもなんでも無かったってことじゃないの。

f:id:Croquis009:20220803175712j:image


午後からはまたしても長女の施設見学があった。今回は車で5分の距離にある施設だったので、ギリギリまで余裕をぶっこいていたのがとんでもなく大ハマリしてしまった。


施設名は「雛百合園」という。


「『雛百合園』やでね。間違えたらあかんよ」

と嫁がくどくどと釘を刺す。


「そんな直ぐ近くにあるのに間違えるわきゃねぇだろ」

ということで時間になり現場に向かう。ところがいつもならば玄関辺りで他の生徒や先生が待ち構えているにも関わらず、どなたの姿も見えない。改めて施設名を確認する。


「嘉百合園(かゆりえん)やんけ!」

やばっ!あと時間まで6分しかない!あわてて「雛百合園」とググる。到着まで6分と出た。もう、そこからは死物狂いよ!アクセルベタ踏みの音速のソニックでい!


ゼイゼイ、言いながら施設に向かい、遅れてきたことを施設長をはじめ皆に深々と謝罪しなんとかかんとか事なきを得た。

f:id:Croquis009:20220803175733j:image


然しながら此度は前回と違い、効きすぎるくらいエアコンが効いた部屋で話を聞くことが出来たのが長女にとっても良かったらしい。


「今日のところはどうだった?」

「涼しくていい」

「仕事は?」

「う~ん、わからん」

ま、そんなもんか。親としてはまぁまぁよかったかな?

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

パパはお人好し

ここのところ毎日のように3時には目が覚めてしまう。前職の時は仕入れを担当していたので当たり前のことだったが、今の私は右から見ても左から見ても正真正銘のプータロー。早起きの必要もない。が、予行演習としては良いだろうと、目を覚ましたらその瞬間から起床するようにしている。そしてすかさず顔を洗う。とはいえその後、特別やることもないのでSNSに投稿したりと一人遊びを楽しんでいるんだけど、そのSNSに絡んでくるその時刻になってもダラダラと酒を飲んでいる場末のスナックのママよりは建設的な生活だよね。当の本人に訊いてみたい。


早朝だというのに実に蒸し蒸しとした空気だった。最近はランニングだけでなく、ウォーキングなども嗜むようになった。けして世陸の競歩に刺激されたわけではない。単純にそれが競技でなければ走るよりも楽だからだ。それにランニングよりも落ち着いて景色が見られるしね。


川沿いを散歩をしていたら知らぬ間に真っ赤なハイビスカスが左岸を彩っていた。

f:id:Croquis009:20220728182054j:image

f:id:Croquis009:20220728182200j:image

 

まるで大勢の厚化粧をした美女がこちらに顔を向け一斉に微笑んでいるような光景じゃないか。此方も思わず目尻を垂らしにんまりとしてしまう。


自信満々にハイビスカスと言ってはみたが、自分で自分が信用できない自分なので写真を撮りGoogleレンズで検索をかけてみるとどうだい。ハイビスカスではなく、どうやらアメリカフヨウという呼ばれる外来種らしい。

f:id:Croquis009:20220728182150j:image

 

外来種とはいえ生態系に悪影響を及ぼしているわけではないので心配はいらないそうだ。花はいいねぇ。荒んだ気持ちも和やかにさせてくれる。


というのも、少々苛立つことがあったからだ。先日の見学からさほど日を置かずして、またしても長女の就労先の参考とする事業所見学があった。喫茶店を併設するとても綺麗な施設だったので半ば見学を楽しみにしていたんだよ。ところがだ、

「さぁ、参りましょう」

と引率された先は窓の外だった。つまり建物の中には入れてもらえない。真夏の炎天下ですよ。例え日陰だとはいえうだるような暑さを生徒も保護者も我慢せねばならなかった。行くことが決まりになっているから一応、行きはしますが、私達が働く職場を真剣に見つけようなんて生徒はまずいないので、最初から皆のテンションは下がりまくってもう、地下に潜ったね。


「暑い中、ご苦労様でした。では喫茶店の方で少しお話をしましょう」


ふぅ、やっと涼しいところへ行けると思い足を踏み入れたら、

「なにかお飲み物をそちらの券売機で買って下さい」

と引率の先生が言う。聞き間違えたかと「え?」の一文字で確かめてみた。

「暑かったですから何か飲み物でも飲みながらお話を聞きましょう」


それがこの事業所見学の趣向というのならば仕方がない。コーラ450円とアイスコーヒー400円のチケットを買わせてもらいましたよ。ドラッグストアにいけば200円でお釣りが来る上に量もたんまり飲めるじゃん。セコい話はしたくはないが、セコくもなる。それよりも何よりも驚いたのが、それが参加者全員に課せられた義務かと思いきや、チケットを買ったのが先頭に入った自分たち親子だけだったという事実だ。なんてお人好しな親子だ。強いて言うならお人好しな父親だ。

f:id:Croquis009:20220728182020j:image


まぁいいや。四の五の言っても仕方がない。ただ、この事業所に就職させたくはないと思った。

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

寝心地がよい社会福祉施設の見学

夏休みも始まったばかりだというのに、長女の事業所見学があった。高校を卒業してから進むべき道を今のうちに見定めようというイベントだが、正直、本人よりも親の立場として娘をそこに預けてよいか値踏みする目論見もある。貴重な夏休みが半日つぶれるということで長女の機嫌は朝から悪い。でもね、暇すぎるパパはむしろこんな行事があってくれた方が万々歳なんだよ。というわけで少しだけ付き合いなさい。

f:id:Croquis009:20220722154811j:image


施設の見学に先立って、その施設の成り立ちや事業内容などの説明が行われる。最初は緊張した面持ちだった長女だが、次第に顔がテーブルに近くなり、額が天板に触れるとそこから動かなくなった。聞き耳を立てるとガチに寝落ちしている。おいおい、起床してからまだ2時間しか経ってないよ。どんだけ眠たい奴やねん。


「いいですよ、そのままで」

との施設長の優しいお言葉に触れ甘え、説明が終わるまでそのまま寝かせておいた。寝起きはもっと不機嫌になっていた。赤ちゃんかよ。


ただ、食い物には卑しい。招き猫のマドレーヌが如何にも美味しそうに見えたのだろう。

「食べたい」

と口にし食い入るように見ていた。

f:id:Croquis009:20220722154856j:image

 

残念ながらサンプルにつき食べられなかったが、言葉にこそ出さなかったものの、親子ふたりはシンパシィ感じてた~♪


マドレーヌの他にかりんとうも作っているらしい。他にも農園で野菜を作ったり、茶畑でお茶の葉を栽培したりといったアウトドアの仕事もあるそうだ。娘を差し置いてなんだがお茶作りなんて面白そうじゃない?


帰りがけに以前、就労体験をさせてもらった焼き立てパンを売る事業所に寄ってみた。

「あら、もう夏休み?」

覚えてもらっていたことが嬉しかったのか笑顔を浮かべ

「はい」

と返事をしていた。やはり食べ物を前にするとノリが違う。

f:id:Croquis009:20220722154911j:image

 

作業内容を選ぶ自由があるならば食べ物の製造をさせてあげたいのだが、それも思うようにはいかないんだろうな。そうなった時の為の就労場所を只今、自ら建築施工中…というわけだ。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

あん子、初めての就労体験@障害福祉サービス事業所「ベーカリー ル・リアン」

「明日からあん子の就業体験が始まるから送り迎えお願いします」


「お願い出来る?」じゃなくて、「お願いします」か。未だプータローの身だ。当然のことながらそれを断る理由も無ければ用事といえるものも一切ない。


「あぁ、わかったよ」

二つ返事で応諾した。


職場は自宅から距離にして約4km、時間にして8分で行くことが出来る好立地なパン屋さん、「ベーカリー ル・リアン」だ。

f:id:Croquis009:20220606173131j:image
f:id:Croquis009:20220606173128j:image

 

かつてパン教室に通い将来はパン屋さんを目指したことがあった自分だが、持って生まれた居酒屋体質がそうはさせてくれなかった。そんな体質があるとしたならばだ。融通がきくパン教室だったので娘たちもたまに参加させてもらっていた。その時にパン作りの楽しみを覚えたようだ。就業場所の要望を聞くと、

「黄色いコインランドリーがあるパン屋さん」

と答えが返ってきた。パン屋にコインランドリーがあるわけじゃないけどね。たまたまコインランドリーが横にあるだけだ。


障害福祉サービス事業所としてパン屋を営んでいる。ひとつひとつの価格も随分と安く抑えられイートインコーナーもあることから、モーニング代わりに近所の方々が利用したりもしているんだって。パンをご購入の方にはドリンク1杯250円で提供される。ということで、自分も娘が働く様子を盗み見がてらお客としてパンとお菓子を頂いてきた。


これにコーヒーが付いて880円なら安いよね?

f:id:Croquis009:20220606173155j:image

f:id:Croquis009:20220606173201j:image

 

お菓子はお部屋でこっそりと食べるつもりだ。もう俺、デブでいいや。

f:id:Croquis009:20220606173233j:image


終業時刻の午後3時に迎えに行くと、ちょうど建物から出てくるところだった。先生もご一緒だ。やはり仕事中の様子が気になる。


「先生、如何でしたか?」

「お父さん、これ見て下さい」

と仕事の様子を撮影した動画を見せてくれた。


「成形するのも几帳面で上手ですし、何をやらせても褒められることばかりでしたよ」

「本当ですか?それは良かったです」

几帳面なのは100%自分のDNAだとは思ったが、今週いっぱい就労体験が続くので言わずにおいた。まだ、これからどうなるかわからないもんね。人の所為に出来ることはなるべく人の所為にしたい。


「褒められて良かったね。どうやった?楽しかった?」

「疲れた」


だろうな~。休憩時間があるとはいえ、初めての立ち仕事だもん。取り敢えず無事に一日を終了出来たことをこの場を借りてご報告させていただきます。

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

髪結のパパ

中学の頃は髪の手入れが面倒だからと(彼女の母親曰く)常にショートボブにしていた長女だが、高校に入り伸ばす様になった。単に自分が美容院に連れて行かなかっただけという理由も無きにしもあらず。ま、本人に伸ばす意思があるのならば別に無理して髪を切る必要もないっしょ。それに散髪代金は自分の小遣いから出ていることだし。

 

とはいえ、野放しにしておくのも不衛生だし食事中も邪魔になると本人も感じたらしく、自分でひとつ結びにしていた。いわゆる「ポニーテイル」というやつ?だよね?

 

自信が無かったので調べてみたら、どうやら正解の模様。ただ、その結ぶ位置でハイ、ミドル、ローポジションと名称が変わるらしい。

 

とはいえ、やはり慣れぬこと。あまりにもザックバランに大雑把なものだから、ゴムに髪がからまるは長さが揃わず途中で髪の毛の輪っかが出来ているはで余りにも悲惨な仕上がりだった。そんな光景を目にしてしまえば放ってはおけないでしょ。

 

ということでパパの出番です。幼少の頃から小学校の低学年に至るまで、長女の髪の手入れはいつも自分の仕事だった。寝癖直しスプレーで潤いを与えてから櫛を通し百均で買ってきたゴムでキュキュッと縛る。もちろん、ゴムも自分で買ってくる。そしてお出かけの際はいつ髪が乱れても直せる様に櫛を携帯していた。

 

たまたま出先で嫁の兄嫁が同席した事があった。わずかばかり髪が乱れていたので、ゴムを外し直しているのを兄嫁が見て、

「え、凄い。パパがやるの?もう、お母さんいらへんね」

と言われたのを受け、嫁が返した言葉はといえば

「そうでしょー、ハッハッハ」

だった。ダメだこりゃ。因みに兄嫁は嫁の幼馴染で旧知の仲。それを知らずに義兄は通勤電車でいつも一緒になる兄嫁に見惚れお付き合いを申し込んだんだと。

 

ということで、久しぶりにパパの登場です。ま、ちっちゃな頃はずーっとツインテールにしていたので、それに比べれば至極簡単。そんなことよりも久しぶりに長女の髪をいじることが出来て星飛雄馬にも負けないほどオレは猛烈に感動している!長女は長女で信頼できる相手ととり、恐らく身も心も委ねているのだろうと勝手に想像するのであった。

 

せめて記念に残そうと、先日の同伴通学の折に写真を撮ると、

「へんしつしゃ。つうほうするぞ」

と言われてしまった。

f:id:Croquis009:20211222104239j:plain


いいんだよ。パパはキミの為ならば変質者にでも何にでもなってやる。

 

昔を懐かしみアルバムを手繰る(とはいえPCのフォルダの中だけど)と、懐かしい1枚が出てきた。

f:id:Croquis009:20211222104305j:plain


はぁ~、ベリーかわゆす♡

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

あれから40年。

今がその時ぞ、とばかりに飲食店は年末モードに突入。週の始末を問わず宴会予約がどんどんと舞い込む。なんかね、またぞろコロナが蔓延し出しすその前に、飲めるうちは飲んでおこうという利用者側の焦りをも感じられてしまうんだよね。実際にそう、口からこぼれ出るのを聞けば尚更だ。

 

とまぁ、店が忙しければ仕入れも増える。必然的に仕入れ人の仕事も増えるっちゅーわけですよ。そんなこんなで帰宅する時刻がどうしても遅くなってしまうものだから、最近は長女のお見送りも彼女の母親に頼んでしまっているというわけなんす。

 

ま、彼女にしてみれば歩いて通うよりは車でのお見送りの方が楽ちん故にその方が嬉しかったりしたりしちゃったりして。いや、多分その方が嬉しい。

 

でもね、パパは中々一緒に居てあげられない、もとい、居たくても居られないので例え嫌がられても共有する時間が少しでもあるならばそうしたいんだよ。

 

ただ月曜日は休業店舗が多いので、その分、仕入れは素早くスムーズに終わらせることが出来る。というわけで、久しぶりの同伴通学です。

 

西の山々は既に冠雪し、いつもの裏山もいい感じに霞が掛かっている。

f:id:Croquis009:20211220111414j:plain

f:id:Croquis009:20211220111430j:plain



恐らく山頂辺りでは幻想的な風景が広がっているんだろうな、などと想像しながら登りたくとも登れない今がある。じ、じ、時間がたりねぇんだよー!

 

あー、休業中が懐かしい。

 

加えて持病の神経痛が何もしていなくても痛いのに振動を与えると更にましましになるんだよね。楽になるのならば左腕を切り落としたい気分だよ。虫歯で歯痛に悩んでいる時に歯を抜きたくなる気持ちと一緒といえばわかりやすいだろうか。わかるわけねぇだろ、そんなの。

 

例の空気が読めない初老の男性客曰く、彼が住む関ヶ原の自宅界隈では既に50cmの積雪があるという。

「嘘だと思うだろ?ほら、此れ見てみ。証拠写真

と頼んでもいないのに写真を見せてくれた。飲みに出てこられなくなるといけないからと、その日は大垣市で一泊してまでも来やがった。

 

話は前後するが、山だけでなく西の方は既にそんな感じなんだって。全ては伊吹山がもたらす「伊吹おろし」の所為なんだろうけれども、そのおっさんを関ヶ原に幽閉してくれたならば「所為」も「お陰」となる。がんばろう、伊吹おろし。

 

娘を送った帰宅路にある桜の木に、赤く染まった葉が一枚だけ残っていた。

f:id:Croquis009:20211220111459j:plain

「あの葉が全て散るころには私の命も尽きるの」

なんて臭い三流ドラマのセリフに乗せられることを容易とする自分にとってつくづくセンチメンタルな気分にさせられてしまう。

 

ほら、自分ってとってもセンチメンタル・ジャーニーな人じゃないですかー。伊予はもう、56だけど。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

一歩一歩踏みしめる近くの幸せ

快晴の元、昨日も長女の通学に付き合う。入学からまだ七ヶ月しか経っていないが、通算するとけっこうな距離を歩いたことになる。まぁ、妖怪散歩じじいと揶揄される程に1日2万歩をライフワークとしている病的な人も世の中にはいるみたいなので、それに比べたら鯨と鰯ほどの差は否めない。「雲泥の差」と言わず「鯨と鰯」と例えたところに職業上の煌めくセンスを感じて頂けたら幸いに存じます。

 

彼女は歩く度に足音を立てる。彼女には忍者特有の「抜き足差し足忍び足」が出来ない。あれ?これって忍者じゃなくて泥棒だっけ?まぁいい。とにかく、そーっと歩くことが出来ないのだ。

 

彼女が持つ障がいのひとつの特徴として、自分で率先して身体的行動を起こさないというものがある。つまり赤ん坊が普通に立ち上がり伝い歩きをする様になり、いずれは二本足で自立するという自然な流れが起きにくいのだ。要するにそうなるまでは何らかの手助けや訓練が必要になる。DIYで彼女の身長に合わせた台を作り、後ろから膝を持ち支えながら無理やり起立させ台の上で玩具で遊ばせるなど、単に立たせるだけの訓練ではなく彼女にとっても玩具で遊べるというメリットを伴ったやり方だ。歩くことが出来る様になるまでに、身長の伸びに合わせ高さの違った台を結局3台作らされた。それは今でも大事に取ってある。

 

やっと歩くことが出来たとしても、もうひとつの特徴として扁平足がある。これを矯正しないと重心移動がスムーズに行えず歩くことが出来たとしても走ることに支障が出たり、膝関節や股関節に負担がかかり過ぎ将来的に身体に不具合が生じる可能性があると言われる。お次は扁平足を無理矢理なおす靴を履かされるわけだ。土踏まずが極端に盛り上がり足首がホールドされた独特の靴だが、これは医療用としてアシックスなどから出ておりデザイン性は思ったほど悪くない。ただ価格はめっちゃ高い。

 

恐らく今の歩き方はこの頃、この靴によって完成されてしまったものと考えられる。ショッピングモールなどの建物内を散策していると足音が建物に反響してより目立つ様になる。それを次女が

「あん子!うるさい!もっと静かにあるいてよ」

などと咎めたりもするが、これはもうどうしようもないことなのだ。自分にしてみればそれ以前の苦労を共にしてきただけに歩くことが出来るだけで他に望むものはない。

 

それにこの足音が聞こえてくることで凄く安心出来るんだよね。一緒に歩いていても後ろからポクポクと足音が聞こえてくると極端な話だけど生の充実感を味わうことが出来るんだよ。

youtu.be

こんな些細なことでも幸せを感じることが出来る自分って見た目だけでなく中身も凄く素敵じゃない?

 

学校まで送ったあとはわずかばかり時間があったので少し走りに出た。いつもの裏山を貫通する高速道路のトンネルも、西側の橋脚はまだまだ完成には先が長いみたいだ。

f:id:Croquis009:20211110120426j:plain

f:id:Croquis009:20211110120441j:plain



先日、日の出とともに見学に行った東側の橋脚群が、最近は「岐阜のストーンヘンジ」として文春オンラインで取り上げられるほどに注目を浴びているのだとか。

f:id:Croquis009:20211110120702j:plain

bunshun.jp

見に行くならば今の内だよ。その内、「モネの池」みたいに観光バスが立ち寄るスポットになったりして。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村