氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

パパはお人好し

ここのところ毎日のように3時には目が覚めてしまう。前職の時は仕入れを担当していたので当たり前のことだったが、今の私は右から見ても左から見ても正真正銘のプータロー。早起きの必要もない。が、予行演習としては良いだろうと、目を覚ましたらその瞬間から起床するようにしている。そしてすかさず顔を洗う。とはいえその後、特別やることもないのでSNSに投稿したりと一人遊びを楽しんでいるんだけど、そのSNSに絡んでくるその時刻になってもダラダラと酒を飲んでいる場末のスナックのママよりは建設的な生活だよね。当の本人に訊いてみたい。


早朝だというのに実に蒸し蒸しとした空気だった。最近はランニングだけでなく、ウォーキングなども嗜むようになった。けして世陸の競歩に刺激されたわけではない。単純にそれが競技でなければ走るよりも楽だからだ。それにランニングよりも落ち着いて景色が見られるしね。


川沿いを散歩をしていたら知らぬ間に真っ赤なハイビスカスが左岸を彩っていた。

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まるで大勢の厚化粧をした美女がこちらに顔を向け一斉に微笑んでいるような光景じゃないか。此方も思わず目尻を垂らしにんまりとしてしまう。


自信満々にハイビスカスと言ってはみたが、自分で自分が信用できない自分なので写真を撮りGoogleレンズで検索をかけてみるとどうだい。ハイビスカスではなく、どうやらアメリカフヨウという呼ばれる外来種らしい。

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外来種とはいえ生態系に悪影響を及ぼしているわけではないので心配はいらないそうだ。花はいいねぇ。荒んだ気持ちも和やかにさせてくれる。


というのも、少々苛立つことがあったからだ。先日の見学からさほど日を置かずして、またしても長女の就労先の参考とする事業所見学があった。喫茶店を併設するとても綺麗な施設だったので半ば見学を楽しみにしていたんだよ。ところがだ、

「さぁ、参りましょう」

と引率された先は窓の外だった。つまり建物の中には入れてもらえない。真夏の炎天下ですよ。例え日陰だとはいえうだるような暑さを生徒も保護者も我慢せねばならなかった。行くことが決まりになっているから一応、行きはしますが、私達が働く職場を真剣に見つけようなんて生徒はまずいないので、最初から皆のテンションは下がりまくってもう、地下に潜ったね。


「暑い中、ご苦労様でした。では喫茶店の方で少しお話をしましょう」


ふぅ、やっと涼しいところへ行けると思い足を踏み入れたら、

「なにかお飲み物をそちらの券売機で買って下さい」

と引率の先生が言う。聞き間違えたかと「え?」の一文字で確かめてみた。

「暑かったですから何か飲み物でも飲みながらお話を聞きましょう」


それがこの事業所見学の趣向というのならば仕方がない。コーラ450円とアイスコーヒー400円のチケットを買わせてもらいましたよ。ドラッグストアにいけば200円でお釣りが来る上に量もたんまり飲めるじゃん。セコい話はしたくはないが、セコくもなる。それよりも何よりも驚いたのが、それが参加者全員に課せられた義務かと思いきや、チケットを買ったのが先頭に入った自分たち親子だけだったという事実だ。なんてお人好しな親子だ。強いて言うならお人好しな父親だ。

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まぁいいや。四の五の言っても仕方がない。ただ、この事業所に就職させたくはないと思った。

 

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