氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

髪結のパパ

中学の頃は髪の手入れが面倒だからと(彼女の母親曰く)常にショートボブにしていた長女だが、高校に入り伸ばす様になった。単に自分が美容院に連れて行かなかっただけという理由も無きにしもあらず。ま、本人に伸ばす意思があるのならば別に無理して髪を切る必要もないっしょ。それに散髪代金は自分の小遣いから出ていることだし。

 

とはいえ、野放しにしておくのも不衛生だし食事中も邪魔になると本人も感じたらしく、自分でひとつ結びにしていた。いわゆる「ポニーテイル」というやつ?だよね?

 

自信が無かったので調べてみたら、どうやら正解の模様。ただ、その結ぶ位置でハイ、ミドル、ローポジションと名称が変わるらしい。

 

とはいえ、やはり慣れぬこと。あまりにもザックバランに大雑把なものだから、ゴムに髪がからまるは長さが揃わず途中で髪の毛の輪っかが出来ているはで余りにも悲惨な仕上がりだった。そんな光景を目にしてしまえば放ってはおけないでしょ。

 

ということでパパの出番です。幼少の頃から小学校の低学年に至るまで、長女の髪の手入れはいつも自分の仕事だった。寝癖直しスプレーで潤いを与えてから櫛を通し百均で買ってきたゴムでキュキュッと縛る。もちろん、ゴムも自分で買ってくる。そしてお出かけの際はいつ髪が乱れても直せる様に櫛を携帯していた。

 

たまたま出先で嫁の兄嫁が同席した事があった。わずかばかり髪が乱れていたので、ゴムを外し直しているのを兄嫁が見て、

「え、凄い。パパがやるの?もう、お母さんいらへんね」

と言われたのを受け、嫁が返した言葉はといえば

「そうでしょー、ハッハッハ」

だった。ダメだこりゃ。因みに兄嫁は嫁の幼馴染で旧知の仲。それを知らずに義兄は通勤電車でいつも一緒になる兄嫁に見惚れお付き合いを申し込んだんだと。

 

ということで、久しぶりにパパの登場です。ま、ちっちゃな頃はずーっとツインテールにしていたので、それに比べれば至極簡単。そんなことよりも久しぶりに長女の髪をいじることが出来て星飛雄馬にも負けないほどオレは猛烈に感動している!長女は長女で信頼できる相手ととり、恐らく身も心も委ねているのだろうと勝手に想像するのであった。

 

せめて記念に残そうと、先日の同伴通学の折に写真を撮ると、

「へんしつしゃ。つうほうするぞ」

と言われてしまった。

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いいんだよ。パパはキミの為ならば変質者にでも何にでもなってやる。

 

昔を懐かしみアルバムを手繰る(とはいえPCのフォルダの中だけど)と、懐かしい1枚が出てきた。

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はぁ~、ベリーかわゆす♡

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