氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

あん子、初めての就労体験@障害福祉サービス事業所「ベーカリー ル・リアン」

「明日からあん子の就業体験が始まるから送り迎えお願いします」


「お願い出来る?」じゃなくて、「お願いします」か。未だプータローの身だ。当然のことながらそれを断る理由も無ければ用事といえるものも一切ない。


「あぁ、わかったよ」

二つ返事で応諾した。


職場は自宅から距離にして約4km、時間にして8分で行くことが出来る好立地なパン屋さん、「ベーカリー ル・リアン」だ。

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かつてパン教室に通い将来はパン屋さんを目指したことがあった自分だが、持って生まれた居酒屋体質がそうはさせてくれなかった。そんな体質があるとしたならばだ。融通がきくパン教室だったので娘たちもたまに参加させてもらっていた。その時にパン作りの楽しみを覚えたようだ。就業場所の要望を聞くと、

「黄色いコインランドリーがあるパン屋さん」

と答えが返ってきた。パン屋にコインランドリーがあるわけじゃないけどね。たまたまコインランドリーが横にあるだけだ。


障害福祉サービス事業所としてパン屋を営んでいる。ひとつひとつの価格も随分と安く抑えられイートインコーナーもあることから、モーニング代わりに近所の方々が利用したりもしているんだって。パンをご購入の方にはドリンク1杯250円で提供される。ということで、自分も娘が働く様子を盗み見がてらお客としてパンとお菓子を頂いてきた。


これにコーヒーが付いて880円なら安いよね?

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お菓子はお部屋でこっそりと食べるつもりだ。もう俺、デブでいいや。

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終業時刻の午後3時に迎えに行くと、ちょうど建物から出てくるところだった。先生もご一緒だ。やはり仕事中の様子が気になる。


「先生、如何でしたか?」

「お父さん、これ見て下さい」

と仕事の様子を撮影した動画を見せてくれた。


「成形するのも几帳面で上手ですし、何をやらせても褒められることばかりでしたよ」

「本当ですか?それは良かったです」

几帳面なのは100%自分のDNAだとは思ったが、今週いっぱい就労体験が続くので言わずにおいた。まだ、これからどうなるかわからないもんね。人の所為に出来ることはなるべく人の所為にしたい。


「褒められて良かったね。どうやった?楽しかった?」

「疲れた」


だろうな~。休憩時間があるとはいえ、初めての立ち仕事だもん。取り敢えず無事に一日を終了出来たことをこの場を借りてご報告させていただきます。

 

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