氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

元日…そして誰も居なくなった、と思ったら。

おいおいおい、どこだよ此処は。

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ぎふぎふ、ぎふだよ、ぎふ、岐阜市だよ。というわけで極寒の地、岐阜市よりお届け致します。

 

元日の朝は予想通り大雪に見舞われた。前年度の記録的な雪不足から、今後の営業がままならず閉鎖を決め込んでしまったスキー場からは恨み節が聞こえてきそうなほど今年度は雪に恵まれている。ま、実際にスキー場から恨み節が聞こえてきたらそれはそれで怖いけど。でも自宅から約40分で行けたホームゲレンデだっただけに閉鎖が決まった時には真面目に悲しかった。子ども達を連れていくにも近くというだけで気が楽だったし。

 

その子ども達のうち、娘ふたりは30日よりジジババのところへ泊まりに行っている。そのまま嫁の実家で新年を迎えたはずだ。息をしていればきっとそうだろう。年が明けてもまだ顔を見ていないし声も聞いていないので情報としては不確かだがきっと元気だろうと思う。

 

どちらにせよ、元日から自分も嫁も仕事なので、自宅で留守番をさせているよりはその方が安心だし、それに当人たちも喜んでいる。曰く、

「台所が自由に使えるのが嬉しい」

「近くにトライアル(24時間営業のスーパー)があるのが嬉しい」

「そこへお婆ちゃんと一緒に行くと何でも買ってくれるから嬉しい」

のだそうだ。ようするに我儘を言いたい放題言えるってこっちゃね。我が家にはそれほどまでに制限されていることが多いということになる。ま、この場合の「我が家」はイコール「嫁」のことだけど。今年は新コロのせいで冬休みも極端に短い。よって短い休みにジジババのところでのストレス発散も必要だろう。というか、我が家にいることはストレスがたまることなのか?それ以前にジジババには大変、申し訳ない。

 

嫁は8時半に自宅を出て行ったので、午後出勤の自分はそれまでストレスフリー。ということで、早めの出勤準備にと車の雪かきをした。自宅に止められる台数には限りがある。家族に車の所有者が増えるとどうしても手狭となってしまう。幸いにして我が家の裏は広く空き地になっており、土地所有者が駐車場として貸し出しているので、そこを1台分借り受けることにした。

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ところが、主人である自分の車がそこに追いやられることとなってしまった。野ざらしの駐車場なので、必然的に雪が降ると大変なことになる。

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子どもの頃は親戚縁者が皆、飛騨高山にある父親の実家に集まり、それこそ賑やかな正月を過ごしたこともあるけれど、ひとり亡くなり、ふたり亡くなりとその数がどんどん減ると集まることも、もう無くなってしまった。仕事も多様化し、正月といえども休みとは限らない業界がどんどん増えるに従って、その様な光景もどんどんと見られなくなるだろう。そう、考えると少し寂しい思いもするが、我が家の場合は少し極端な気がするのは気の所為だろうか?

 

午後になり戸締まりを確認し出勤する。そういえば、坊主の顔を今年になってまだ一度も見ていなかった。車があるから自宅にいるのだろうが、ったく…。少しは存在感を示したらどうなんだ?

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非日常よりも日常を楽しむ

開けて〜閉めて〜開けて〜閉めて〜開けて〜閉めたら入れな〜い!

はい、明けても暮れても仕事から開放されない巻頭文はここまでです。


年越し大寒波に見舞われ全く客商売には良いお日柄となりました元日ですが、そんな事よりも年末のドタバタがジタバタとしながらも乗り越えられた事に感無量の朝だった。


初の挑戦となった年末のオードブル(俗にお節ともいう)商戦は数多の難局を乗り越えお陰様を持ちまして全て完売に至りました。これもひとえに戦略本部長の手腕によるものと確信致しました。誰だよいったい。オレオレ、オレだよ、オレ。

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「ほう、中々いい感じじゃんね」

「ですね」

「添え書き、というか礼状も添えた方がいいよね」

「ですね」

「じゃ、書こっか」

「げーっ!」

ということで礼状もご用意。水引で帯を締めてっと。f:id:Croquis009:20201231164710p:image


「ところで、これどうやって持って帰ってもらうの?まさかこのまま裸で渡すわけじゃないよね?」

「あ…」


なにせ初めてのことなので必ずどこかに不手際が生じる。仕方がない、とビニール風呂敷を買い求めに車を走らせた。


しかし、時は大晦日。ビニール風呂敷を扱っているのは大抵の場合、業務用専門店に限られる。ところが行く先々で門戸が閉じられ徹底して行手を阻まれる結果となった。


ヤバい!焦る!ドラッグストアに飛び込み、持ち手が付いたゴミ袋なども候補とし、現場と連絡を取りサイズ確認などをするも、所詮ゴミ袋はゴミ袋。持ち手がついていようとも見た目のゴミ袋感は否めない。f:id:Croquis009:20201231165004j:imageあくまでも最終手段として保留する。


一縷の望みを託し向かった先は天下の「DAISO」。実はその前に「seria」で門前払いを食らわされていた。お願い「DAISO」さん!


「やったー!」

店内をぐるぐる回るもそれらしき物は一切見つからず。諦めかけていたその時、レジャーコーナーの一角にビニールシートがあるのが目に入った。と、よく見るとその横に、「ビニールふろしき」と書かれたタグと商品があるではないか。見るとサイズもバッチリ。してやったりだ。


結果、一店舗では揃いきれなかったので、二店舗を梯子し棚を空っぽにして差し上げた。

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「よく手にはいりましたね!」

「オレはな、目的を達成するには手段を選ばない人間なんだよ。とはいっても『DAISO』に行ってきただけだけどな」

「季節に反して随分と涼しげな風呂敷ですね」

「どうせ誰も風呂敷なんて見ちゃいないからそれでいいんだよ」

というわけで無事に着地成功。来年へ向けての新たなるチャレンジはスタッフの糧になったことだろう。


最後の方で新年早々、問題発言がありましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

髪が切りたいから髪を切りに行っただけなんだ、オレは。

別に年末だからといって髪を切ったわけではない。たまたま髪を切りたかった時が年末だっただけだ。しかし年末というだけで何故人は群れたがるのだろうか?ガソリンスタンド然り。エンプティランプに灯が点ったのもたまたま昨日がそうだっただけだ。致し方なくガソリンスタンドに寄ると、おびただしい数の車が給油のために列を為していた。

 

オレは致し方ないけど、お前ら全員、致し方ないのかよ!…と声を大にして叫びたい衝動をなんとか抑え、馬鹿みたいに列に並ばされることになった。寒波到来で確実とされた積雪情報も出ているというのに、アホみたいに車洗ってる奴もいるし。きっと洗車が目的ではなく、車を洗うことが趣味なのだろう。

 

悔しかったら晴天の予報を覆す洗車をしてみろってんでい!年内に洗車の予定はもう無いので、とうとう洗車時の降水確率100%の大記録を達成させてしまった。応援ありがとう!

 

で、床屋だ。

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もらった順番札はラッキー「10」だった。

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なんの変哲もない「10」という数字もラッキーを付けることによってハッピーな数字に見えるから不思議だ。見えへんっちゅーの。まさに今先ほど呼ばれた数字は「2」番だった。ということは、自分の前に7人も敵がいるということになる。

 

「ひとり15分で見積もっても1時間35分待ちか…」

大胆な独り言に他の待ち客が

「オレ、やっぱり出直してくるわ」

と言い出すのを淡く期待していたのだが、皆さん耳が悪いのか席を立つ者は唯のひとりも居なかった。

 

やっと順番が回ってきたのはきっかり1時間35分後だった。

「お久しぶりです」

といつもの店長が挨拶をする。

 

「お久しぶり。ごめん、二回ほど浮気してた」

ここは下手に取り繕うよりも正直に打ち明けた方がよいだろうと思い、正直に打ち明けたのだが、考えてみたら何故、正直に打ち明けなければならないのかの理由が無い上に、正直に打ち明けたからといって此方側にはなんらメリットがないことに気がついたのは正直に打ち明けた後だった。

 

案の定、「あぁ、そうですか」の一言で終わった。

「しかし、新年を迎えるからといってわざわざ髪を切りにくる必要なんてあるのかねぇ」

自分以外の人間にとって此処に来た理由は100%そんなところだろう。

「さっぱりとして新年を迎えたいというのは昔から日本人特有の慣わしなんじゃないですか?」

「気持ちはわからんでもないけど、こっちは大晦日も元日も仕事だからね」

すっかりと世の庶民の方々が普通に考えることや感じることに麻痺してしまっている。

 

「確かに子どもの頃は新しいパンツで新年を迎えるってのが普通だったからなぁ。女子もそうだったんだろうか?」

「なんですか、それ。そんな話は聞いたことがありませんよ」

「え、そうなの?俺たちの時代は普通を通り越して当たり前だったよ」

ふとそれが本当に当たり前だったのか、それとも我が家だけのルールだったのかを言ってしまった後で疑問に思ったのだが、確認しようにも父親も母親も鬼籍に入ってしまっているので確認も出来ず、よって知る由もないことは知る由もない。

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新旧交代&米屋の粋な計らい

今更ながら事務所のPCをWindows7から10へとアップグレードした。使い勝手を考えれば、別に7のままでも良かったのだが、今年の1月にサポートが切れた途端に「お使いのOSでは云々かんぬん…」と表示されることが多くなった。ならばいっそのことアップグレードしちゃえ、と踏み切ったわけだ。

 

自宅で使用していたWindows8は、無償キャンペーンにあやかってアップグレードしたのだが、既にキャンペーンは2016年に終わっている。そんな昔のことだったのか、と年月の流れの早さには驚くばかりだが、と同時にその時にやっておけば良かったと随分と後悔した。

 

後悔先に立たず。当たり前だろ。先に立ったら「後」じゃなくて「前」だろが。と刹那に思ったそんなことはどうでもよく、それでも無料で出来ないかと検索してみたところ、なんのこたぁない。未だにMicrosoftから提供されてんじゃん。

www.microsoft.com

というわけで、すかさずダウンロードしてインストール。無事、Windows10にアップグレードされた。

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ただ、OSをアップグレードした途端に、今までBluetoothで繋がっていたテンキーに不具合が生じる。繋がったり繋がらなかったりと、随分と我儘になってしまった。いつも伝票計算をする時にはWindowsにプログラミングされている電卓を使いテンキーを弾いていたので、それが急に我儘になり主通りにならなくなるのは不便で仕方がない。

 

そう、このままでは不便で仕方がないので、店舗で使用している電卓をしばし拝借することにした。しかしながら事務処理を終えると一縷の開放感からかそのことをすっかりと忘れ帰宅してしまった。思い出したのは既に現場が動き出した後だった。とはいえ、そう慌てることでもない。今時、電卓程度ならばスマホで十分に代用となる。「もし必要ならば事務所のデスクの上にある」とLINEで連絡を入れておいた。

 

後ほど、現場に顔を出すと既に電卓は回収したと報告を受ける。その後、事務所に行くと、デスクの上には電卓に代わり栄養ドリンクと「粗品」と書かれたタオルが置かれていた。

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見ると米穀卸売業者の名が書いてある。今年はコロナの影響で営業がままならず、多くの居酒屋が弁当業務にシフトしたが為、米屋の多くが売上を爆上げしたと聞く。うちにしても平常時から見ると10倍強の仕入れ量となった。

 

「お歳暮までありがとうな。オレがいつも『おいおい、タオルだけかよ』なんて言うからわざわざ気を使ったんだろ?」

すかさず担当者に電話を入れてお礼を言う。

「いえいえ、今年は大変なときでしたから陣中見舞いも兼ねてです」

「ひょっとして、自腹じゃないよね?」

「いや、この時期になるといつも大量に買ってますので気にしないで下さい」

「やっぱり自腹かよ。そこまで気を使わなくてもいいのに」

「いえいえ、いつもお世話になっておりますので」

「幾らくらいしたか後で検索してみよっと」

「それは止めて下さい」

 

ほんのちょっとした気遣いでも実に嬉しいじゃないか。例えそれが二束三文で買える様なものであっても、ただ担当というだけで、いち会社員が自腹を切ってまで出来ることでは中々ない。

 

「今までお世話になりました」

と挨拶しようかと思っていたのだが、つい

「来年もよろしく」

と言ってしまった。

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古えの良き喫茶店の趣きたっぷり@土岐市「ファミリーレストラン アンディ」

社会人になった坊主を始め、家族全員が正月休みに突入した。坊主に至っては26日から既に始まっている。24日のクリスマスイヴ、その日の晩に顔を会わせた際、

「オレ、明日行ったらもう休み、へへん」

と親、つまり自分に向かって自慢していた。うるさいゎ。どうせ俺たちの業界はブラックの代名詞だよ。そんなことよりもクリスマスイヴだっつーのに自宅に、それも家族と一緒にいるんじゃねぇよ。オレがお前の歳には乾くヒマなんぞなかったぞ。ずびばぜん。ちょっと見栄はりました。

 

しかし、年間に与えられた144日の休日を、ほとんど自宅から出ることなく過ごしている。傍から見ていて実に勿体ないと思うのだが、逆にその半分にも満たない休みの日数だからこそ、より有効活用しようとあちらこちらに出かける癖が付いてしまったのではないかと自己分析するも、かといって遠出は出来ず。正直にいえばやはり羨ましくて仕方がない。

 

そして、その寸暇を縫うように土岐市にある「ファミリーレストラン アンディ」を訪れた。

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予てより行ってみたいと思っていた店だが、やっと実現に至ったわけだ。やはり土岐市ともなれば30km以上も離れた場所ということで、おいそれと訪ねることは出来ない。「よし、行くぞ」といった強固な意思とバイタリティが必要になるのだ。

 

外観は、かつて自分が幼かった頃に街のあちらこちらに見られたレトロさが漂う喫茶店の様相だ。メニュー内容もそれに等しく、食事の他にパフェなどのデザート類も豊富にラインナップされていた。あくまでも自分の肌感覚での意見だが、昔は喫茶店で食事をとるということがごく普通で、逆にメインであるコーヒーがメインでなく、作り置きしたものを鍋で沸かして提供するということがまかり通っていた時代を知る人間として、昨今のドリンクに拘りを持ち比重を置いた喫茶店では食事をしたいという気には一切ならない。単にひねくれているだけと言えなくもないが、それだけ昔の喫茶店は食事に比重を置いていた気がする。

 

まさに「アンディ」がそんな感じの喫茶店、もといファミリーレストランだ。やはり地元でも人気店なのだろう。お客はひっきりなしで切れることがない。マスターと思しき前期高齢者の男性と、気さくに会話に興ずるお客が多いことをみると常連客で十分にもっている店なのかも知れない。それこそが古えの喫茶店の形ともいえよう。

 

せっかくだからと950円のBランチセットと850円のオムライス(デミグラスソース)を注文。オムライスはトマトソースとデミグラスソースからチョイスできる。

 

「オムライスは小さいのでいいですか?」

そう、実は大盛りの店としても有名な店なのだった。当然、無理なので普通サイズを注文する。ただ、それでもボリュームとしては十分だった。

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Bランチはハンバーグにエビフライ、それにロースカツの3種のメインに加え、マカロニサラダにご飯に赤だし、デザートにはコーヒーゼリーとみかんが付いてくる。そう、こういった所ではやはりご飯は皿盛りじゃないとね。

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例によって例のごとく内容についてのレビューはないのだが、次回はデザートしばりで訪問してみたいと思う。だいたい、気に入らない店ならば二度と行かないから、自分の思いと行動が店の評価と判断してもらえればけっこうです。

 

ところでファミリーレストランっぽく、玄関先には子ども用の遊具が設置してあり、此方にも先日の薬師寺に同じくマスコット犬がおり、やはり此処でも自分はモテモテだった。生まれ変わったら犬になろうかと思う。

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オレの話を聞けぇ~♫

多くはコロナによる自粛の影響だろうが、駅前飲食繁華街のとある店舗から、とうとうクラスターを出してしまった影響も多少はあるのだろう。とても年末とは思えぬ穏やかな夜が続いている。オマケに夜の9時には街の灯りが消えてしまうので、そうなると穏やかさも静けさにと更にダウングレードされ、当然のことながらそこに従事する者のテンションも穏やかならざるを得なくなる。ただ、その様な状況下でも、日々変化を提供していかねばならないのも自分の使命だとそう心得る。

 

わざわざ早朝から市場へ毎日、休みもなく通うのもそういった目的の為だ。ただ、そればかりではなく、自身のテンションを保つ為という理由もそこにはある。それに加えて仕入れには「機微」というものがあるからだ。ググればわかるが「容易には察せられない微妙な事情」と説明付けられるだろうか。

 

毎日、足繁く通えば、当然のことながらそこにある物を目にするわけだ。となれば、それが今日のものか昨日のものか、ひょっとしたら1週間前から並べられているものかという事がわかってしまう。となれば「容易には察せられない微妙な事情」が発動され、業者と仕入れ人の間には持ちつ持たれつの関係が生じる。わかるかな~?わかんねぇだろうな~?

 

ま、簡単に言えば、昨日のものを安値で買い叩くことが出来るということだ。こんなことをここで言ってしまうと、「じゃ、なんだ?仕入れに自信ありなんてことを言っておきながら、俺たちは昨日のものを食わせられているのか?」などと誤解が生じる恐れがある。

 

ここで一言いわせてもらいたいのが、何も鮮度が良いだけが美味しいというわけではないということなんだ。魚によっては熟成を経た方が美味しくなるものもある。それ等を全て見越した上での目利きというのが仕入れ人の本領であり仕事となるわけだ。

 

でさ、こんなウンチクはおいといて、人が市場で一所懸命と仕事をしていたら、嫁からLINEが来た。内容はと見ると「ごはん」の三文字だ。朝ごはんの用意が出来たから食卓に来いということらしい。

 

「なにゆーとんの。仕事やっちゅーの」

とすかさず返しておいた。例え日曜日だろうが、年末の最終日曜は市場開場日となる。で、そのことが一目でわかる様にと、市場の休開場日専用カレンダーがキッチンの一番目立つ所にバッチリと貼ってもある。というか、それちゃんと口頭で説明したはずなんだけどな~。

ってゆーか、なにもこっそりと出掛けているわけでもないし、そもそも車が無かったら不思議に思えよ。

 

仕事が終わり帰宅すると、食卓に朝淹れたものと思われるコーヒーがそのまま置いてあった。当然のことながら冷めている。せっかくなので、アイリッシュコーヒーならぬスコッチコーヒーと洒落込んでみることにした。が、やはりこの時季はアイスよりもホットの方が良かったかも知れない。氷を入れてしまった後なので、もう引き返すことは出来なかった。

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「シ、シベリア…?」

「シ、シベリア…?」

 

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エストニアでもラトビアでもリトアニアでもない。「シベリア」だ。ま、「シベリア」に限ったことでなく、先の三国でもネーミングとしては手に取る価値がありそうな気がする。はい、ここで問題です。先の三国をまとめて「バルト三国」と呼びますが、それぞれの首都名を言いなさい。知らねぇよそんなの。ただバルト三国はヨーロッパでも「美人の宝庫」として知られている。オマケに日本人男性はえらくモテるのだそうな。そこで一句。

 

死ぬ前に 一度はモテキ 味わえるかも知れない

大きく字余り。

 

コロナが明けたら大挙して行こうじゃありませんか、まだモテキを知らぬ世の男性諸君!はい、地理と保健体育のお勉強はここまでです。

 

契約しているプロバイダーから請求書が届けられたので、LAWSONへ支払いに行った。もちろん、引き落としといった手もありその方が手を煩わせないのはそうなのだが、毎月送られてくる度にチマチマと支払いに行くのにも何かしらの出会いを期待してのことだった。それがバルト三国並みの美女だったならば飛び上がらんばかりに大喜びといったところだろうが、ほぼ「平たい顔族」で、たまに「濃い顔族」を見かける程度だ。

 

料金を支払いレジ横の「承認ボタン」を押す。その時にふと目に入ってしまった。それはレジ横に設置してあるカゴの中にひっそりとあった。

 

「シ、シベリア…?」

 

なんだそれ。販売元はヤマザキだ。ヤマザキヤマザキなのに商品名で内容を彷彿とさせるもの以外に着手しても良いものなのか?先ずはそこが気になった。

 

価格は二個入りで125,6円だったかな?一個入りが108円だった。小学生だろうが借金してでも二個入りを買うよね、普通。当然、二個入りを手に取り、無言でレジに置いた。支払いはいつもの如くPayPayだ。

 

さて、早速いただいてみましょうね。封を切るその時まで、それが一体なんであるかは理解出来ていなかったが、袋にはカステラで羊羹をサンドしました、とちゃんと説明があるじゃないの。

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ただ、それを読まずに先入観なしで食べたほうが良かったかも知れない。でなければ、ただのカステラと羊羹を一緒に口の中でミックスダウンしただけの物とは気が付かなかったかも知れない。よもやよもやだ。わっしょい。

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個人的にはねっちょりんことした粒あんが挟まっていた方が良かったのだが、このカステラと羊羹というコンビがこのお菓子?にとってのアイデンティティということなのだろう。「シベリア」の命名が気になり例によって例のごとくググってみると、どうやら「ヤマザキ」に限らず、この名を使ったお菓子が多方面で売られているということがわかった。となればシベリアハンティングをライフワークとしてみるのも面白いかも知れない。

 

ではお時間となりましたので、そろそろ「さらばシベリア鉄道」by 大滝詠一

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