20世紀「漫画」少年
まぁね、確かに自身も小学生の頃は漫画家になるといった夢もあったわけだし(マジで)、けして嫌いではないんだよね、漫画。ただ、最近はほんと辛いの。シニアグラスやメガネ型ルーペをかけたところで疲れるんだよね。
今、こうして文字を打ち込んでいるだけでも中々どうして、苦労しているわけなんよ。じゃ、やめれば?それもそうなんだけど、今やめちゃうと目の前がボケるだけでなく頭の中身までボケちゃいそうで怖いんだよね。現に記憶力にはかなり自覚症状が出てるんだよ。
そういったわけで子どもの頃は暇さえあれば漫画を読みふけっていた。今の様にゲームのない時代には子どもの最大の娯楽は漫画だったはずだ。その頃の最大のヒット作はなんといっても少年チャンピオンで連載されていた「がきデカ」で、その当時に「流行語大賞」があったならば間違いなく「死刑」が選ばれていたことだろう。
でもね、普通の文庫本も漫画に負けず劣らず読む量は多かったんだよ。ただ、漫画を読むことが「悪」だった時代。たまにタイミング悪くその姿を見咎められると「漫画ばかり読んでないで勉強しなさい!」となるわけだ。
母親の弟、要するに叔父は高校の国語の教師だったが、「テレビを観るよりは漫画を読ませておいた方がよい」といったスタンスで母親をなだめていた。何事も受身はよくない。漫画といえども能動的要素があるはず、ただ想像力をたくましくするには文章だけの方がよい、と自分は教えられた。因みに彼の息子は「ドラえもん」の愛読者で、全巻保有していたが、何巻の何ページと質問するとそのページのセリフをスラスラと言えた。テレビチャンピオンのテーマが「ドラえもん」だったならば優勝していたことだろう。
長女もまた愛読書は「ドラえもん」だ。先日、坊主と娘二人を連れて行きつけの漫画喫茶へ行ってきた。恐らく坊主をともなって漫画喫茶へ行くことはこれで最後となるだろう。これからは自分の足で行きたい時に行けるようになるからだ。
で、話は冒頭にもどるが、そんなこんなで活字を目にするのが辛くなってきた昨今、自分はといえばここぞとばかりに睡眠にその時間を費やすことにしている。とはいえ、さすがに寝てばかりもいられない。退屈しのぎにコーヒーを飲んだり、パックになっている食べ放題のソフトクリームで時間を潰していた。
ん?ちょっと待てよ。このコーヒーをソフトクリームに垂らしたらより美味しく味わえるのではないのか?と思い、それを実践してみた様子が写真の風景だ。
うん、間違いなくブラックコーヒーの苦味とソフトクリームの甘さが相まって感動の味わいへと変化を遂げた。
ただ単に暇で退屈というだけで、この様なちょっとしたことが大きな発見に思えてしまうという画期的な時間の潰し方を皆さんも是非、楽しんでみては如何だろうか。