氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

850円のお好みランチ『玉子とじ(えび+カツ)』@「かがり火」

世界一高い建物はドバイにあるブルジュ・ハリファで838mだが、岐阜で一番高い建物は岐阜シティー・タワー43で163mだ。

 

だからどうした。

 

久しぶりにその岐阜シティー・タワー43の最上階展望台から無意味に街を見下ろしてみた。有象無象の岐阜市民を眺め多少は優越感に浸れるとおもいきや、たかが163mでも自分の視力では人の姿をキャッチすることが出来ないということを改めて知った。

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並みの視力ではライオンを目撃した時点で手遅れといったオスマン・サンコンの言葉をふと思い出すこととなった。

 

話は43階から一気に1階へと飛び降りる。コスパを追求するグルメリポーターとして家族間ではお馴染みの自分だが、あくまでも追求してリポートはするが、それをお披露目せねばならない義務には一切、囚われていない。にも関わらず都度お披露目するのは単にネタがないからだ。ただ都合よく情報を共有した方は是非、足を運んであげて欲しい。そのうちアフィリエイトの話でも持ちかけたろかしゃん。

 

本来は居酒屋なのに昼営業をする店も中にはある。こちらもそういった店のうちのひとつだ。名は「かがり火」という。「篝火」といえば長良川鵜飼に於いて鮎の集魚灯の役割を果たすアイテムとしても有名だが、おそらくそこから名前を拝借したのであろう。誰もが読みやすいように平仮名にしたものと勝手に推測する。

 

到着する。入口を見る。とそこには「ただいま満席」の立札がどど~んと行く手を阻んでいた。だがその様なことくらいでは真のグルメリポーターたる者ひるんではいられない。

おもむろに「たのもう!」と開き戸を右へスライドさせると、そこにおわすお女中に「空くまで待たせてもらってもかまわぬか」と伺いを立てた。

 

「あ、空いてますからどーぞー」

「えっ?」

 

一体全体表の立札はなんだったんだ?意図的に入場制限を掛けている様子にも見えなかったが、まぁ直ぐに座れるのならば勘弁してやらないこともない。

 

表のスタッフはそこそこ年齢を重ねた女性3名が勤めていたが、いずれも愛想よく気が付く方々でホスピタリティにはなんら不満はなかった。こういった店は大概において味も保証できるときたもんだ。

 

細かい説明は不要だろう。あとは写真で判断してもらいたい。因みに自分が頼んだメニューは「お好みランチ:どれでも一品850円」『玉子とじ(えび+カツ)』だ。

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大ぶりのえび1尾にカツが金属製の鍋の中でぐつぐつと煮込まれている。そこに溶き卵を黄金の右手で渾身の力でもって流し込む!スマホを持つ左手が震え残念ながらその瞬間を捉えることが出来なかった。


かがり火

 

味?訊かれるまでもない。美味かったに決まっている。ただ、店が客を選べないことが少し可哀想に感じた。

 

おいっ!隣の席のデブにアホ面下げた男ふたり!口に物を入れてデカイ声で話をするんじゃねぇ。ちゃんと口を閉じて食わんか、このクチャラーどもめ!子ども達も周りにいる中でどデカイ声でフィリピン嬢を口説いた話をしてるんじゃねぇよ。あまつさえ、それを孕ませた話をデカイ声でしてるんじゃねぇよ、このすっとこどっこい!デブの隣にいた女もひとことくらい注意しろよ、このこんこんちき!

 

「夜は居酒屋になるんですね?」と女将らしき方に尋ねると、

「あ、でも夜も定食やってますよ。週末はご家族連れも結構いらっしゃいます」

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とのことだったのでいずれ夜も伺ってみようと思う。




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