言っちゃ悪いが「〇〇イ〇〇」くん。君もまだまだだな。
近くはないが最寄りと表現するのと、最寄りだが近くはないと表現するのとではどちらが遠く感じるだろう。
距離にして車で12km。二の足で走っても12kmだ。目的が走ることならば12kmなど「たかが」といった距離なのだが、車で買い物となると少々面倒くさい距離だ。ということで少しでも面倒くささから逃れる為に、買い物目的以外で我が家から中途半端な距離にある「MEGAドン・キホーテ」を訪ねてみた。
はい、ここまでで何かおかしなことを言っているな、と感じた人はいませんか。はい、いませんね。では続けさせていただきます。
娘達も一緒だ。ペットショップにでも放り込んでおけばタダで動物園気分が味わえる。
動物は好きなのだが、我が家でペットを飼うにはいささかハードルが高い。嫁が苦手なのだ。
独身時代に飼っていた犬がいたので、結婚すると嫌が上にも同居せざるを得なくなったのだが、坊主が生まれ1歳を過ぎた翌年の春に凡そ17年の犬にしては長き生涯を終えることになる。人見知りし、誰彼構わず吠える犬だったが、坊主には優しく無意識にとは思うが乱暴をされても吠えるどころが終始、優しく見守っていた。残念ながら坊主にその記憶は全くない。それ以降、我が家に娘達以外の家族が加わることはなかった。
当初の目的通り、何も買わずに帰ろうとしたところで店舗内にある「ジョイフル」が目に付いた。
「ここ、なんのお店?」
と訊く次女に
「まぁ、カジュアルレストランかな?」
と中途半端に答える。如何せん、気にしたこともないからわからない。どうせ「サイゼリヤ」に毛が生えた様なものだろう。なぜ毛が生えると「ジョイフル」になるのかは説明を省く。
困ってはいないが困ったときのスマホ検索。ちょちょいと見るとデザート系も充実しているみたいだ。
「パフェ食べるか?」
「食べるー!」
せっかく来たからには何かしらの足跡を残す義務が生じたわけだ。
「いらっしゃいませー!3名様ですか」
「はい」
「禁煙席と喫煙席がありますが如何されますか?」
「禁煙席でお願いします」
「では、この通路右手側の席でお願いします」
案内された席はすぐ右手側が喫煙席だった。衝立の向こう側では3名の男が揃いも揃ってタバコをスパスパと吸っている。
「すみません。ここ禁煙席の意味ありますか?」
イヤミたっぷりにそういうと、違う席に案内された。他にも空いている席があるのなら始めからそこに案内しろよ。肺がん患者をヤジった創業者の息子で元社長、現国会議員のインモラルさが未だにここでは息づいているのか?
「わーい、パフェ食べるの始めて」
確かに自分の記憶をたどっても、それらしきものといえば「ミニストップ」のハロハロくらいだろう。そして自らもまた何十年ぶりかにパフェを堪能することになる。
因みに価格はスタバの季節のおすすめ商品よりは確実に安い。ボリュームもそれを凌駕する。
ただ完全禁煙としないことには今のところ二度と行くことはないだろう。