アラカンとスーパーカブ
もう、夏じゃね？夏でよくね？つい、先日までファンヒーターのお世話になっていたと思ったら、どうなの、ここ数日の暑さときたら。いつかまた出番が来るんじゃないかと思ってたからまだファンヒーターしまってないよ。ま、それもどうかと思いますよ。
それに、この時季は紫外線がつおいという事も忘れていた。アホみたいに散歩しまくったせいだろう、いい感じに顔色がローストされていた。いかん、間違いなく頭皮に悪影響を及ぼしている筈だ。育毛剤のお世話になる季節が到来した。
併せてこの時季となれば活躍するのがバイクだろう。とはいえ普通免許しか持ってない自分にはカブしかないわけですが。前回、オイル交換をしてから既に4000kmを通過している。こりゃそろそろやっておかにゃ、ついでにタイヤの空気圧も見てもらおうと前回、パンク修理をお願いしたご老人が営む街の自転車屋に持ち込んだ。
誤解の無いように言っておく。オイル交換程度ならば自分でも出来る。それを敢えて自転車屋に持ち込んだのは、場末の自転車屋なりに細くとも長く続けていって欲しいという願望があったからだ。多少なりとも売上に貢献出来たらという思いの表れだ。店頭に人影が見られなかったので大きな声で呼んで見る。
「すみませーん」
返事がない。お年寄りだから耳が遠いのかもね。もう一度呼んで見る。
「すみませーん」
やはり返事がない。店のお隣が住居のようだ。玄関先にチャイムがあったので押してみるが、音が鳴った気配がない。んー、どうしたものか。再び店に戻ろうとすると、店頭から誰かがピコンッと顔を出した。奥さんだった。
「あぁ、すみません。ご主人いらっしゃいますか？」
「いま、お出かけしていないのよ」
「あぁ、そうですか。お戻りは遅くなりそうですか？」
「それが今ね、腰を悪くしちゃってもう仕事出来ないのよ」
「え、それは困りましたね」
「岐阜大学の方にね、みずたにさんってところがあるから行ってみて」
「あ、そうですか。ありがとうございます」
そんなところあったかな？まぁ、見るだけ見に行ってみよう、と行ってみたが、自転車屋だけどついでにカブも見ますよ～といった店ではなく、純然たるバイクショップだった。なんかそんなところにオイル交換して下さい、なんて持ち込んだら、「は？そんなことも自分で出来ねぇのかよ」なんて言われそうだったのでやめておいた。それに当初の目的である、場末の自転車屋の売上貢献につながらないからだ。
せっかく、こんなところまで来た事だし、近くにあるスーパー「カネスエ」でお買い物をしましょう。こんなに暑いと冷たいものが食べたくなるよね。ということでアイスクリーム売り場へ向かう途中で旬の「かっぱえびせん」を見つけたのでついでに買ってみた。
それにラス１ともなれば購買意欲がわくよね？
アイスクリームは正直、なんでも良かったのだが、パッケージが涼しそうな「ラムネ入りメロンソーダバニラバー」にしてみた。
スーパーの駐車場でカブにまたがり「ラムネ入りメロンソーダバニラバー」をペロペロしているアラカンの男を皆、どんな目で見ていただろうか？
