氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ブルースカイブルーな裏の顔

お国の金貸しにお呼び出しをくらったので、久しぶりにカブリエーラちゃんで長良川を渡った。毎日、あれほど川向うに出勤していたのに、今や川を渡ることすら億劫になってしまった。それが原付きだとしたら尚更だ。だったら、車で行けばいいじゃん。確かにその通りだ。そりゃ、君たちの言うことがもっともだ。じゃ、そうしてあげるから駐車場代を出せよ。


上記の理由からカブで向かったわけだ。幸いにして金融屋がおさまるビルには駐輪場が用意されている。ビルの住人でなければ使用不可とあったが、住人のお客様だったら良いだろうと勝手に判断した。


37階建てのビルの北側は、かつて問屋町として賑わっていたが、いまではすっかりと寂れ古い建物を残すだけになった。起死回生を狙い青空の絵などを描きスラム街のイメージから脱却させようとでも思ったのだろうが、逆に中途半端さが目立ち、こんなことならば以前のままの方が味わい深くて良かったと自分は思う。

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あと100年くらい経てば近代化産業遺産となっていたかも。因みに日本全国に「問屋町」は存在するが、ここ岐阜県では「といやまち」と発音する。


とっとと話を終えると、ついでに先日、お願いしてあった長女の検便の結果を受け取りに寄った。皆様のお陰で全て陰性。これで6月に行われる就労体験に参加できる。


朝っぱらからの呼び出しだったので朝飯前だ。とはいえ、普段から朝食は取ったり取らなかったりとテキトーなのだが、その日はたまたまというか偶然にも世界の「デイリーヤマザキ」の前を通ってしまったんだな。だったら寄るよね。

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まだ午前中だったので、店内で調理された焼き立てパンが並んでいたが、そんな物には目もくれず、向かった先は「日々カフェ」のコーナーだ。以前にも触れたことがあるが、「デイリーヤマザキ」のスイーツは他のコンビニにくらべ格安に設定されている。自分がことあるごとにその事を触れ回ったせいか、随分とコーナーが品薄となっていた。仕方がないから「2色のバームクーヘン」を手に取りレジへと向かう。これで税込130円だよ。

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コンビニを使う時はトイレを拝借する時がATMを使う時とつい先日、豪語していた気がするのだが、まぁ、たまには良しとしよう。それに「デイリーヤマザキ」ってコンビニじゃない気がする。


それにしても、さすが製造元が山崎製パンだけあって安定した美味しさだね。

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帰宅したタイミングで携帯が鳴る。見慣れぬ電話番号だが固定電話からの番号だ。050と0120は出ないようにしているのだが、058は出ておいた方が無難だろう。さて、誰あろうお国の金貸しからだった。近い内に土地の権利書を持ってきてくれだと。そういうことは一番始めの呼び出しで言ってほしかった。また川を渡らなきゃならなくなっちゃったじゃん。

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