氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「フライングデザート」というスイーツの新しい位置づけ

各務原のくせに「大衆価格」にこだわった鰻料理店があると耳にし、わざわざ各務原市くんだりまで食べに行ってやった。大衆鰻料理店「阡家(せんや)」だ。


11時開店に合わせ向かったのだが、思いの外、道路事情がスムーズにつき15分も早く着いてしまった。当然、準備中の看板だ。車の中でボーッと時間が過ぎるのを待つのも退屈だ。隣を見ると「ファミリーマート」があった。コーシーでも飲んで時間をつぶしまひょ。


ただ、いつもの悪いクセが出る。ついつい、スイーツコーナーに目をかけてしまうのだよ。当然、コーシーも頂くとして、取り敢えず見るだけ~と思ったのだが、「どうか私を買って下さい」と潤んだ目をして此方を見るほのかにピンクな子が目に入ってしまった。どストレートな商品名「いちごのクレープ(新発売)」だった。


「ファミマ」を出てふと気がつくと、驚くべきことに左手にはその「いちごのクレープ」が握られているではないか。

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どうやら無意識のうちに購入してしまったらしい。これから鰻を食べるというのにいったい自分は何を考えているんだろう。


ま、ありがちな話としてフライングデザートと参りましょう。

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うむ、生クリームがクリームクリームしていて美味しい。思ったほど甘くもない。食べすすめるといちご味のムースといちごジャムが顔をだした。

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恐らく、生いちごの数の少なさを補ったメーカーの苦肉の策かとは思ったが、無理して入れなくても良い気がした


さて、スイーツを済ませるといよいよ「阡家」だ。

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コンビニで暇をつぶしている間に老齢化したご夫婦に先を越されてしまったぜ。メニューを見る。

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確かに鰻屋にしてはそこそこの大衆価格だ。迷わず「ひつまぶし」に決めた。あとはグレードだな。極上で鰻1尾半使用か…。う~ん、鰻はあんまり好きじゃないから特上にしておこう。


この店は「焼き」にこだわりがあるらしい。腹開きの串打ち、蒸さずに焼く関西風だ。加えて国産の養殖うなぎの活けものを使用し、その日に使う分だけ毎日裂いて提供しているということだ。

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約20分後にオンテーブルされた。さて、頂くとしよう。

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うん、確かに皮目がパリパリとした焼きオンリーの関西風だ。鰻の香ばしさにタレの味が程よく絡み絶妙なハーモニーを奏でる、とでも言っておこう。正直、うなぎを食べて「くっそ不味い」と思ったことは過去に唯の一度もないからだ。せっかくの「ひつまぶし」なのでお茶漬けにしても頂いておいた。うん、これもキムタク似の自分曰く、「普通に美味い」。

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高けりゃ美味しいのは当たり前だが、コスパに勝る感動はないよね。あわよくば食前のスイーツが無ければもっと評価が高かったのではないかという、自分史上、最大のミステイクを反省した。


因みにコーヒーの焙煎方法に「うなぎロースト」という手法があるらしいけど、これは関西風のうなぎの焼き方にヒントを得た方法らしいよ。飲んだこと無いからどんな味になるのかは知らんけど。

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