道の駅「月見の里 南濃」で足湯からの「よもぎおはぎ」との出会い
岐阜県最南端の道の駅に「月見の里 南濃」がある。そこにぶらりと立ち寄ってみた。ただ南の方にあるという理由だけではないだろうが、南濃町は岐阜県で唯一のみかんの栽培地だ。小高い山(丘か?)の麓にあり、山上には温泉施設もある。夜は夜景が見られるらしい。残念ながら夜間に訪ねた事がないので知らんけど。
道の駅には無料の足湯もあるので、お金が勿体ない人はそちらを利用するとよい。
そんなわけでスキニーを無理やりまくって足湯に浸かってきた。
先客が2名おり、その1名は女性だ。足湯に浸かりながら捲し立てる様に電話をしている。内容はといえば
「ジェットバスが止まってる。あとお湯がぬるい。稼働してないんじゃない?」
といったことだ。
この施設のお偉いさん?それとも駅長だったりして。上から指示を出しているのだろうか?電話を切るとお次は自分に向け話しかけてきた。
「さっきまで動いてたのよ、ブクブクが。それに最初はちゃんと熱かったのにぬるくなっちゃってね。で、どこに電話していいかわかんなかったけど、取り敢えずここに電話しておいた」
そうだ。ただの利用客だったの?暫くすると足元がブクブクとしだしたを見て
「あぁ、直った直った」
とはしゃいでいた。無料の足湯に随分と貪欲な人がいたもんだな。
「お近くなんですか?よくいらっしゃるとか?」
「ううん、祖父江。たまに犬の散歩に来るのよ。車で来てこの界隈をぶらぶらするの」
「あぁ、そうなんですね」
つまりせっかく来たのに足湯がダメダメだったことにご立腹だったらしい。面白い人もいたもんだ。
せっかくだから売店を眺めてから帰ることにしよう。すると「これが買えるのはここだけ」のキャッチフレーズとともに並べられている「あかん」物を発見してしまった。
「よ、よ、よもぎおはぎだと!」
当然、買うよね。間髪入れずレジへ持ち込むと、その足で表に設置してあるテーブルで食す。
「うん、これはやばい」
半殺しのもち米によもぎが混ぜてある。つまり、草餅の皮になる手前の状態といえば良いのだろうか。
ただ、草餅ほどよもぎの風味が全面に出ていない。その分、あっさりと食べられる。日本甘党党首公認としよう。その地方独特のおもしろき食べ物との出会いも又、旅の醍醐味だよね。