氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

雪が降りしきる中、シャレオツな「カフェ・ベル・ドマーニ」で娘とランチった話

「こんな雪の中を出かけるの?」

と娘たちの母親が言う。因みに坊主の母親でもある。心配して言っているわけではない。呆れて言っているだけだ。

 

「行くよ。お前らも行きたいだろ?」

「うん、行きたい」

日曜日のお昼、いつもの様に外食に出かけようとした時のことだ。未だ雪はやまず道路コンディションも良くはなかったが、それでも出かけたい気持ちの方を優先した。「犬だ!お前は犬になるんだ!」ワォーン!ヘッヘッヘ。「犬の穴」出身者としてはこれしきの雪を恐れる気持ちなど微塵もない。

 

「ほら、雪のストーンヘンジも中々、良いものだろう?」

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「今日はどこへ行くの?」

「聞けよ!人の話を!」

「あー、はいはい」

ったく、ロマンスの欠片もない女だ。

 

「今日はな、カフェに行こうかと」

「カフェ?!カフェってカフェのこと?」

「たりめぇだろ。カフェが大衆食堂だったら筋妻があわんだろうが」

「いわゆるカフェ飯ってやつ?(ワクワク)」

「カフェだからまぁ、そういうことになるな」

 

「さぁ、着いたぞ」

「おいっ!どこがカフェやねん!どう見てもガソリンスタンドやねぇか!」

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イタリア語で「素敵な明日」を意味する「カフェ・ベル・ドマーニ」は岐阜市で一番高い山、百々ヶ峰の麓にある。トレラン愛好家が集う店としても有名だ。栄養士の資格を持つママさんは、カフェを営むと同時に占い師でもある。

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なるほど、そこから来たこの店名なのかも知れない。ついでに書道の先生でもあるらしい。多角経営に長けたお人なんだね。

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長女は「和風ハンバーグ弁当」、次女は「唐揚げ弁当」、そして自分は「カツカレー」を注文した。

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もちろん、中部圏出身の者が100%そうする様に、自分もカレーにソースを欠かさない。

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然しながらこの価格設定は頭がどうにかしちまったんじゃなかろうか?

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3名合計で1,310円という破格値だ。

 

「お嬢さん方、学生さん?何歳と何歳?」

「14と16です」

「じゃ、これあげるから持ってきゃ」

「ありがとうございます」

有り難くもらっておいた。

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「やべえ!『5252 BY O!O i』や!」※5252バイオーアイオーアイと読むらしい。中身は財布だった。

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「なんだそれ?」

「韓国のストリートブランド。女子に人気なんやて」

「ふぅ~ん。全く知らん」

「美味しかったからまた行こうね」

あ、こいつ物に釣られやがった。とはいえ自分も胃袋を掴まれたのでまた行こうかと思う。

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