「梅園」と名乗る意味不明なあんぱん
元日から父親である自分を放っておいて嫁の実家に寄生していた娘たちを迎えに行った。もちろん、彼女たちの母親に頼まれてのことだ。自分が送っていったのならば自分で迎えに行ったらどうなんだ。それも自分に年賀の挨拶すらなしに送って行きやがった。というわけで新年を迎えるもまだ娘たちの顔を見ていなかった。
時刻は昼飯時だったので、迎えに行った帰りに共に済ませばちょうど良いと考えていた。実家へ向け車を走らせていると携帯が鳴った。嫁の実家からだ。電話の相手は次女だった。
「ねぇ、今日何時ごろ迎えに来る?」
「今、向かってる最中」
「あ、でもこれからご飯だからゆっくり来てもいいよ」
「えっ?飯食ってんの?迎えに行ってから一緒に行こうと思ってたけど」
「そうなんや?でもいいよ。1人で食べてこやぁ」
それならそうと早く言えよ。実は午前中のトレランで参加者に弁当が支給される予定だったのだが、弁当の配達時刻にまで居られないという理由で断ってしまったという経緯がある。
既に自宅を出てしまっているので必然的に外食となる。ただ、新年最初の外食だ。そこらのチェーン店では面白くない。そこで検索に任せるまま現在地に最寄りの店をあたってみることにした。
ところがだ、あっちこっち丁稚とジャンルを問わず大衆食堂だのとんかつ屋だのうどん屋だのと色々とあたってはみたのだが、行く先々で「5日から」の張り紙ばかりでとことん、門前払いを食らわされる。自分が食いたいのは飯であって門前払いじゃねぇよ!
まー、あかん。まー、めんどくさい。まー、ここでえーわ。結局自分が選んだ先は拘りのコンビニと自分だけが呼ぶ「デイリーヤマザキ」だ。最近のマイ・フェイバリットコンビニだ。
店内に入ると正面から突き当りが焼き立てパンのコーナーだ。そこにひときわ目立つ「売上ナンバー1」の札が立っており、ご丁寧にパックに入れられたパンが陳列されていた。あんぱんらしい。また札には「贅沢なあんぱんホイップ」とも書かれている。
『梅園』ってなんだ?
なんだかわからないけど、一番人気というのならば買わずばなるまい。それだけでは腹の足しにならぬと「贅沢海老かつサンド」とコーヒーも合わせて購入。イートインコーナーが閉鎖されていたので、致し方なく車の中でのランチと相成った。
あんぱんをパッカーン!
おぉ~、ネーミング通りに贅沢っぽいあんとホイップがふんだんに詰まっている。ま、味は正直、想像した通りだったけどね。えびカツサンドも以下同文。
そんなことよりも、それにしても「梅園」が気になってこのままでは夜も8時間しか寝られない。そこで「梅園」をキーワードに「あんぱん」でググってみると、えっ?!
なんと「デイリーヤマザキ岐阜梅園店」とヒットするじゃないの。てことはなんだ?要するに梅園店オリジナルのあんぱんだから「梅園」の刻印がしてあるってこと?直接、尋ねたわけではないので真相は闇の中だが、それが推測通りだとしたならば中々やるな、デイリーヤマザキ。
あ、そうそう。デイリーヤマザキは今、PayPayにてクーポン配信中。けっこう返ってくるよん。