ワンちゃんどころかワンチャンすらなかったドッグカフェ@「WOOF」
お覚えだろうか?先日のこと、駅前繁華街でしか使うことが出来ないがお値打ちに飲食が出来る「タマミヤ観光チケット」を持って来店したロン毛でファンキーだが腰が地面に潜り込むほど低い男性の話しを。偶然にも同業者で、それも我が自宅近くでカフェを営んでいると聞き、さっそく休日、日曜日の夜に歩きで、後半ジョギングで行ってみた。ま、ゆーても自宅から700mの距離しか離れていないから掛かる時間もほんの数秒だけど。
お前はエイトマンか?
話を戻そう。やってるかな?と半ば危惧しながら店の前まで来ると、驚くべきことに店の外も中も電灯がともっているではないか。見た目、そこまで営業熱心ではなさそうなので、ひょっとしたら定休日でもないのにテキトーに休んでしまったりしてるんじゃないか?などと思っていたのだが、やっているとは来た甲斐があったというものだ。
正式にはカフェはカフェでも「ドッグカフェ」なので、犬連れでも来られることを売り物にしているカフェだ。犬連れのご婦人がいらっしゃるかな?なんて期待を胸に秘めつつ入り口の戸を開けると、犬連れのご婦人どころか店主すらいやしねぇ。どうなってんだよ。
「こんばんはー!」
と大声を出してみる。すると奥からバタバタと見繕いをしながらの見慣れた顔が登場した。
「こんばんは。先日はありがとうございました」
「あぁ、こんばんはぁ~、いらっしゃいませ!」
相変わらず物腰がこんにゃくが如く柔らかい。
「先日頂いたマグロ、めちゃくちゃ美味かったです~」
「あぁ、岩手産の天然本マグロの大トロですね」
と実際はこの様な会話はしてはいないけど、こんな商品も扱ってますよ、しかも売値が550円(税込)とさり気なく文章のみで宣伝してマグロを間に挟み話がまずマグロで盛り上げる。
聞けば共通の知り合いも大勢いるそうで、そこからまたまた話が盛り上がり、加えて彼はミュージシャンでもあるという。ギタリストらしく壁には数々のブランドギターが飾られていた。
「メインはブルースなんですよ」
店内にはレゲエが掛かっていたし、かれも見た目がレゲエだったのでてっきりレゲエな人かと思っていたらそうだったんだね。まぁ、自分もかつてはドラマーの端くれだったので、そこに置いてあったカフォンを借り2人きりのジャムセッションに興じたりもしてみた。
また彼はレザークラフトで収入を得る程の革職人でもあるらしい。加えてアングラーでもあり、釣りの為なら北海道や遠くはフロリダまでも出かけてしまい、その都度、長期に渡って店を閉めることもザラだとか。ほらね、最初の勘が当たったでしょ。
で、本業が一番、立ち行かなくなってるんだって大和田(爆)
ま、そんなこんなで約2時間。楽しいひとときを過ごすことが出来た。月に一度くらいは遊びに来てやろうと思ったが、結局、最初から最後まで貸し切り状態でドッグカフェなのにワンちゃんの姿は一度も見られず、それどころか期待していたご近所のご婦人とのワンチャンも限りなく無に近いことが判明してしまった。