氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

せっかくだからGWを楽しもうじゃないか

この際、休業が有り難いかどうかはともかくとしてだ、殆どのパンピーが休暇となるGWに休みが重なることがこれほどつまらぬこととは想像したことも無かった。偶発したものとはいえ、社会人となって初ともいえるGWの休日だ。これが前もって何かしらの予定が組まれていたりしたならばまた感じ方も違っただろうか。

 

休みに慣れている連中にとっては余暇の潰し方なんざ、屁でもないのかも知れない。むしろ週イチしか休みのない自分にとって連休は苦痛でしかない。いや、前言撤回。休みは多いに越したことはない。皆が休みの時に休むのがつまらないのだ。自分以外の人間が馬車馬が如く働いているのを横目で睨み、自分はといえばあちらでホイホイ、こちらでホイホイと遊びたくることが楽しく、尚且つ優越感に浸れるというものではないか。

 

そのパンピーの代表格ともいえる宅の坊主も目下のところ休暇の真っ最中だ。ただでさえ休みが多い野郎なのにも関わらず、今年のGWは7連休だそうな。ふざけるのも大概にしなさい。とはいえせっかくの休みも放っておけば1歩も自宅から出ることはないだろう。別にそうならそうで自分は全くかまわないのだが、自宅にいる間に消費される電気代もタダではない。水道・光熱費の分だけでも働いてもらおうじゃないか。

 

折しも飲みに出る予定が入った。その事を嫁に告げると、その話を傍で聞いていた坊主が、

「ということは、オレが送ってかなあかんのか」

と自発的にアッシーを買って出た。率先して必要とされる人物になろうという心がけや立派。やはり社会人も2年めとなれば多少は変わるのかも知れない。初心者マークを背負っていた頃にあれだけ乱暴だった運転も、心なしかどこか穏やかになっている。技術がこなれたと表現するのが妥当だろうか。

 

さて、飲みとはいえ時短営業であるからにして、酒類提供は7時までだ。つまりは時間との勝負になる。その限られた時間内にどれだけのアルコールを体内に注入出来るかが勝負の鍵となる。場所は行きつけの小料理屋だ。女将をお目当てに群がる男性客を他所に自分の相手は職場の同僚だ。いつもならばビールに始まりビールに終わる酒席となり解散ということになるのだが、この日は自分にとっても古くから付き合いのあるエグゼクティブな男性客も参戦し、気がつけばシャンパンを数本空ける乱痴気騒ぎになってしまった。

 

翌朝、女将が御身を気遣いとメッセージをくれたのだが、ごめんね。正直、店を出た記憶が全くないの。おまけに帰りのバスに乗った記憶もない。ただ不思議なことに降りた記憶はしっかりとある。いつもならば必ず乗り過ごし自らネタを提供する羽目となるのだが、お生憎様。この日に限っては乗り過ごすこともなく無事に家路につくことが出来た様だ。

 

「様だ」??

これまたバスを降りてからの記憶が曖昧で、気がついたら翌朝となっており、ちゃんと布団の上で目を覚ますことが出来た幸運を皆さんもご一緒にお喜び下さい。

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