氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

取り敢えず印鑑の完全廃止に抗ってみる

笠松の競馬」を早口で何度も言う内に「鬼滅の刃」へと変容を遂げることをこの度、発見致しました。このことを利用して両者のコラボ企画を考えられないかと岐阜市に籍を置きながらお隣の笠松町のことを想う次第でございます。然しながらコラボというのは互いに同等の力や知名度があってこそ、初めて成り立つものであるからにして、当初より無理があるのかも知れない。どちらがどっちとはこの際、明言を避けたいと思います。つけ込む隙があるとするならば、さしもの「鬼滅の刃」もカレンダーの売れ行きだけは「宮崎美子の還暦ビキニカレンダー」には敵わなかったことだろうか。どこにどうつけ込むかは笠松町の首長にお任せ致します。

 

坊主の車の任意保険がもうすぐ切れますよ、と毎日の様に自分のスマホにメールが来る。それもそのはず、車の所有者は自分となっており、あくまでも坊主は使用者だからだ。つまり保険に家族限定特約を付けてある。奴も社会人となり半年が経過した。そろそろ自動車も名義を本人に変更し、任意保険も自分の名義で加入し保険料も自分で払ってもらおうと思う。

 

名義変更は自分でやったこともあるので、特別難しいことではないのだが、問題は双方の印鑑証明が必要だということだ。当然、坊主は印鑑の登録などしているはずもない。それに所有している印鑑も高校卒業時にもらえる三文判のみだ。それでも登録出来ないことはないが、そんじょそこらに転がっている苗字だけの印鑑ではやはり問題があるだろう。

 

てなわけで、わざわざ坊主の為にフルネームの印鑑を作ってやった。作ってやったとは言っても自分でチマチマと小刀でホリホリして作ったわけではない。はい、ごめんなさい。いちいち説明は必要ありませんね。今は本当に便利な世の中だ。「印鑑」「制作」で検索すれば、どれだけでもネットから注文が出来る。それも格安だ。さっそくYahoo!ショッピングで注文した。

 

代金は送料込みで700円だった。ため息が出る価格だ。自分が所有する実印は、まだネットなどこの世にない時代に作ったものだ。店名は忘れたが街のはんこ屋で作った。確か価格は2万円ほどしたかと思う。それが高いのか安いのかを判断する能力もない若き日のことなので、ひょっとしたら騙された可能性も無きにしも非ずだが、とにかく喫緊に必要な予定があり作ったものだったかと思う。それが今やケースまで付いて700円で手に入れることが出来るとは…。

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2万円も払ったのだから、ハンコ文化はなくなってもかまわないが印鑑登録&証明だけは存続させて欲しいものだ。

 

印鑑は作ったものの、印鑑登録は本人しか出来ないという原則がある。隣市にまで仕事に出向いている坊主にそれは不可能というものだ。土日に役所が開いていれば余裕で可能だが、期待出来る道理もなし。仕方なし、委任を受けて自分が作ることにした。で、面倒くさいのが、この委任状、正確には代理権授与通知書というのだが、全て本人、要するに坊主の自署でなければならないということ。

 

「おい、これ今日中に書いておいてくれ」

「あ”?わかった」

仕事から帰るとさっそくPC前に釘付けになっている坊主に書類を渡し記入を促す。しばらくしてから自分の部屋にやってきて、

「おやじ、誕生日なん年なん月なん日やった?」

「おまえ、親の誕生日くらい覚えておけよ!」

てな瀬戸際な親子のやりとりなどを経て、翌日、役所に持ち込むとすんなりと受理され、更に翌日、新たな委任状が送られてくる。これもまた本人の自署でなくてはならず再び坊主に記入させ、更に翌日、役所に持ち込むとここでやっと印鑑証明が発行される。

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やっとここまで漕ぎ着けた。さて、お次は名義変更となるのだが、その話はいずれまた。

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