胃に収まらなくなる可愛さ
以前、歯科医からもらった歯周病予防薬が切れ暫くが経つ。我慢していたのだが、その内、手の震えが止まらなくなり幻覚が見えだしたので購入だけ出来ないかと尋ねに行った。
「はい、はい。もちろん良いですよ」
と快く返事を頂き商品を渡されたので、お代を支払おうと財布の中身を見たらあーた。キャッシュが足りないじゃん。
昨今は財布を取り出すよりもスマホを取り出すことの方が多くなってきた。お寺の拝観料でさえPayPayが使える時代だ。通っていた整形外科医院も支払いはPayPayだったので、この歯科医にも導入する様に訴えたのだが、未だに聞く耳を持ってもらえない。
「ずびばぜん。コンビニ行ってきます」
と歯科医から300ｍ離れた「FamilyMart」へと向かった。コンビニATMってこんな時に便利。
自分はコンビニは滅多に利用しない。ペットボトルの飲料ひとつを買うにもわざわざドラッグストアを利用する。理由は簡単。その方が安く済むからだ。ただ、新商品などを物色するにはドラッグストアは力不足だ。商品の入れ替えはコンビニの方が圧倒的に早い。毎週、ラインナップが変わるくらいだ。と、ある筋からその情報を耳にした。
目的はあくまでも現金の引き出しだ。とはいえ、せっかく来たのだからとついついスイーツコーナーに足を運んでしまう。大丈夫。買うわけではない。一応、ダイエット中の身だ。あくまでも見るだけ、見るだけ。のつもりだったのが、ふと目に止まってしまった。
「なんだ？ポムポムスフレ・プリンだと！？」
実は子どもの頃から可愛いものに目がない。中でも好きなのはこの「ポムポムプリン」ちゃんだ。
「やぁだぁ～♡かわいいぃ～♡」
すかさず手に取りレジへと向かった。その後、再び「ポムポムスフレ・プリン」を手に歯科医に寄ったのだが、レジ袋をケチり裸のまま持って行ったのは失敗した。受付が口には出さないまでも心の中で笑っていたのがよくわかった。せめて「甘いものが好きなんですか？」とか「ちゃんと食べたあとは歯磨きして下さいね」とかツッコミを入れてくれたならば恥ずかしさも半減しただろうが。
で、肝心のお味だが、まだ食べてないからわかんない。取り敢えず冷蔵庫で寝かせておくことにする。だって可愛い過ぎて食べられないんだもん。可愛さは罪だ。
で、歯周病予防薬も入手。
のつもり韃靼、もといだったんだけど、結局、仕事から帰宅してから食べちゃった。だってお腹が空いてたんだもん。昨日の晩ごはんは以上です。
