氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

招かれざる客@下呂温泉「下呂発!温泉博物館」

待ちに待った「緊急事態宣言」の終了を受け、本日より店舗の再開と相成った。なまりになまった、というよりも、遊び呆けて「半分、馬鹿。」になったこの老体に再びムチを打ち、現場仕事に勤しもうと気合は入らないまでもそう思う。

 

今までは俯瞰しながら店舗の状況やスタッフの状態などを見つつも様々にコントロールをして来た立場だったが、アルバイトを始め社員スタッフの離脱等々があり、今後は常時現場にて包丁を握ることになった。皆様にまともにお会いできる様、1本でも多く指を温存しておければと考えております。

 

加えて再び早朝からの生活が始まるのだが、それを見越して早起きの練習だけは欠かさずにして来て良かったと思っている。ま、練習もクソも勝手に目が覚めちゃうだけなんだけど。

 

娘たちにもラストサービスをと思い、先週叶わなかった「下呂温泉足湯の旅」を敢行した。下呂までは下道だけでも片道2時間もあれば着いてしまう。この2時間が長いか短いかは人によるものとは思うのだが、ここのところ旅慣れている自分にとっては瞬きの瞬間に等しいとも言えるわずかな時間だ。

 

下呂発!下呂温泉博物館」前の駐車場に車を止める。この駐車場の直ぐ横に「鷺の足湯」があり利用をするのに非常の便利だ。

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足を拭いたタオルを常時持ち歩く必要もなく、車にしまって置くことが出来る。貸し切りの足湯でしばし和んだ後、目の前の「下呂発!温泉博物館」へと向かう。此方を利用すると目の前の駐車場が安くなる。オマケに併設された足湯も利用することが出来るのだ。

 

入館料は取られるけどね。それを考えたら多少、駐車場代を多く払った方がお利口かとは思うのだが、ここにはちょっとした因縁があるのだ。実はここの名誉館長と呼ばれる方が、その筋では有名な温泉博士であり温泉コメンテーターであり、そして次女が卒業した小学校の校長先生でもあるのだ。因みに彼の誕生日は11月26日で、車のナンバーは11-26だ。

 

館内でその名を見つけ、ことの外、喜んでいた次女だった。さて、では念願の足湯に浸かりましょう。

 

「ごめんなさいね。今、足湯使えないの」

女性博物館員が申し訳無さそうにあたふたとしている。脇に裸足のままの若い男女が窓外に見える足湯を注視している。

 

「猿が遊びに来てるのよ」

「えっ?猿が湯浴みに?」

テレビのニュースなどではたまに見かける。猿が温泉に浸かりながらトロ~ンとした目をしている図柄だ。見ると確かに可愛い子猿が湯の中で楽しそうに遊んでいる。

 

「小猿じゃないですか。可愛い。だったら大丈夫でしょ?」

「それがね、母猿が側にいて近寄ると飛んで来るのよ」

どうやら裸足の男女が被害を被った様だ。これって、ニュース案件じゃね?

 

「じゃ、仕方がないですね」

と退館しようと思ったら、途端に母猿が玄関先にまで飛んできて威嚇された。出るに出られない。マジかよ!

「警察に電話するわね」

とお願いしたらしい。それはいいけれど、この様なケースで公権力が何か役に立つのだろうか?甚だ不安だ。

 

表に顔を半分出し、様子を伺うと小猿が玄関から離れた場所に移動した。ここぞとばかりに親娘3人、一気に駆け出し博物館からエスケープすること成功した。

 

後にパトカーが3台、警察官が述べ10名程度、どんどんと集まるギャラリーが約50名の中、大捕物が行われたが、さしもの猿も人の多さに恐れをなしたか小猿を連れて山奥へと姿を消した。

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なんかめちゃくちゃイイものを観ちゃった気分。

 

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