親子鷹、スイーツを求め道の駅をハシゴする
徳山会館レストランで「ダムカレー」をしこたま堪能したあとは、お目当ての徳山ダムへと向かう。
「どうだっ!これが日本一のダムだ!」
と声高に叫ぶものの、遠景ならばその壮大さもわかるというものだ。だが、残念なことに徳山ダムの全貌を拝むには空からの撮影しかないそうだ。どれだけ大きなダムだろうが、上から見下ろし写真を撮ったところでその大きさは全く伝わらない。
よって知りたければ実際に見に行くことだね。不親切でどーもさーせん。
ほぼ帰宅路沿いにある藤橋城にも寄ってみた。そこに城があったという、歴史的痕跡が全くない場所に作られた城だけあって威厳の「い」の字もない城構えだ。歴史的建造物を思わせるだけの建物として「ナニコレ珍百景」で紹介されたことだけある。一応、写真に収め垢だけは付けておいた。
近くにある道の駅「夜叉ケ池(やしゃがいけ)の里さかうち」のウェブサイトを見ると、「食べる」の項目に「ここでしか食べられないオリジナルスイーツ、各種軽食をお楽しみいただけます」とあったので多少の迂回を強いられたものの行ってみた。屋外でバンドの生演奏などもやっており、人出もそこそこでにぎやかな雰囲気を醸し出している。ただ目的は音楽を聞くことではない。「ここでしか食べられないオリジナルスイーツ」を求めてだ。
「ないな」
「ないねー」
探せども探せどもそれらしいノボリもなければポスターもない。今一度、ウェブサイトを見てみる。
で、売店と見比べてみた。ウェブサイトには「ソフトクリーム各種(バニラ・チョコ・ミックス)」とある。売店にも同じ様に「バニラ・チョコ・ミックス」と書かれてはいるが、それらが全て「スジャータ」となっていた。
「どこが『ここでしか食べられないオリジナルスイーツ』なんやねーん!」
「あほらし」
滞在時間、5分少々で「夜叉ケ池の里さかうち」を後にした。ガソリン代も高騰しとるっつーのに無駄足を踏ませやがって。
頼みの綱と覚悟して、お次は道の駅「星のふる里ふじはし」に寄ってみる。こちらには温泉や足湯などもあり、道の駅としての規模までは知らんけどそこそこ大きい。ここに地元揖斐の山の中に引きこもり、ハムやソーセージを作る工房が店を構えている。
で、何故かハム・ソーセージとは別にソフトクリーム、それも地元で栽培された揖斐茶を使用したソフトクリームを販売していたので手中に収め一件落着。「ここでしか食べられない」かどうかはともかくとしてオリジナリティがあることは明確だ。
娘たちさえ良ければ温泉に浸かりたかったところだが、
「明日から期末テスト」
と次女に急かされ早々に帰宅を余儀なくされる。早く帰って勉強したいんだってさ。でもさ、「付け焼き刃」では挑んだところで「焼け石に水」だと思うよ。