デカ盛り三昧な一日@「大湫神明神社の大杉」&「加登屋食堂の『唐揚げ定食』」
金曜日は西に向かおうと思ったのだが、西からせまる低気圧が雨をもたらすと予想されていたので、泣く泣く断念。それも天候の所為とならば仕方がない。というわけで、連日となってしまったがまたしても東へ向かい車を走らせた。ちょっとは「じっ」としとれんのか?おぅ?
私は誰の脅しにも屈しない。「末期の旅」と言っておきながらまだまだ尻が落ち着かないのだ。とはいえ、東濃にしろ雨予報ともなれば屋内で落ち着いた方が良かろうかと温泉に行くことにした。ただ温泉に行くだけでは面白くもなんともないので、少々遠回りをして中山道沿いに車を走らせ「大湫(おおくて)宿」に寄ってみた。
ま、正直ね、そこが宿場町であったことを示す看板や立て札に、古い建物を改装して休憩所などは設けられてはいたが、1時間や2時間も費やすことが出来る目新しいものは何もなかった。休憩所の中に飾られていた、江戸時代から現代に至るまでの雛人形がこの建物でも唯一の見どころであったかと思う。
今回、ここに来た目的は、実は別のところにある。全国区のニュースにもなったらしいので耳にされた者もいることだろう。この宿場町にある神社の御神木である杉の木が、7月の大雨により根っこが地表にさらされ倒木した話だ。それがそんじょそこらの杉の木ならニュースにもならない。推定樹齢1300年、高さ60m、見た目の幅が6.5mという巨大な杉の木だ。そんな大木が頭上に落ちてきた来たとあらば、例え頑丈に作られた鉄筋コンクリートの建物だろうがひとたまりもないだろう。ところが、その倒れ方が憎いのなんのって、民家を避ける様な倒れ方だったのだと。「まさに神がかった倒れ方」とマスコミが表現していた。で、見に行ってみた。
「いや、これは凄いや…」
見た目の太さが6.5mということは、横倒しになればそれが高さとなる。2階建ての軒の高さが6~7mと言われているので、つまりその高さの大木が横たわっているわけだ。それが目の前にドドーン!とど迫力な光景として迫り来るのだ。いや、つくづく勿体ないことになってしまったものだと嘆くしかなかった。運び出すのにも相当な労力が必要となるのだろう。
その後は土岐市の「土岐よりみち温泉」にて岩盤浴に銭湯と優雅な時間を過ごす。
「腹が減った」
行き先は既に決めてあった。二度目となる「加登屋(かどや)食堂」だ。
以前、訪れた時は名物の『味噌カツ丼』
を注文したのだが、今回はもう一方の名物『唐揚げ定食』を注文してみた。
なぜ、『唐揚げ定食』程度が名物になるのかはわからなかったが、唐揚げの個数を3ケ、5ケ、7ケと選べるとのことで、無難に5ケにしておいた。
「なんじゃこりゃー!」
自分の悲鳴を聞き店員が思わず笑い声を上げる。
「おのれ!はめやがったな!」
こうならこうと、最初から教えておいてくれてもいいじゃないの、意地悪!
唐揚げひとつがこぶし大よりもデカイ。大きめの茶碗ですら両端からはみ出す規格外のサイズだ。
こんなの5つも食えねぇよ。名物は名物でも、その趣旨がデカ盛りだったとは思いもよらなかった。
「すみません。負けました」
と素直に敗北をみとめ、パックをもらいお持ち帰りすることに。
てか、唐揚げの大きさに応じたパックを用意しておいた方が良いと思います。
なにかとデカイものにやられた一日だった。