氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

休みは大手を振って満喫したい

「あれ?今日は休みか?」

 

仕事の時間になっても嫁が自宅から出ていく気配がないので不思議に思い訊いてみた。

 

「うん、休み」

やはりそうだったか。

 

「あのさ、休みならば休みで前もって教えておいてくれよ」

「なんで教えなあかんの」

「あ、いや。なんでもない」

「ちょっとなんで」

 

逃げる様にその場を立ち去った。別に自宅に居るからといっても同じ空間にいるわけではないから普通に考えると何も問題はないのだが、それでも自宅に居るのと居ないのとでは気分が違うじゃないの。ふと、思い立って出かけることがあったとしても、居ない方が正直、気持ちよく出かけられるというものだ。

 

すると午前9時にスマホのアラームが鳴った。見ると「山内ホスピタル」と書いてある。

「あ、今日は診察日だ」

定期的に診察を受け、その度に持病の薬を頂いている。長いものでかれこれ37年の付き合いだ。その間、主治医も当時の院長(現理事長)、間に内科部長を2名挟んで現在は現理事長のご長男に診てもらっている。

 

さぁ、出かける大義名分が出来たぞ。とは言っても病院だけどね。ただ自宅でずっとくすぶっている事があまり好きではないので、なにか用事を見つけては毎日出かける様にしている。ほんの少しの時間であっても多少の息抜きにはなる。プータロー生活に息抜きが必要なのか?まぁ大目に見てくれ。

 

帰宅すると、軒下に干してあった洗濯物を表の物干し台に移していた。少し前までは雨がぱらつきを見せていたが、今は太陽が顔を出している。朝から雨が降ったら軒下へ、雨がやんだら物干し台へと何度も何度も繰り返している。そのつど口に出してイライラしている。

 

「もう面倒だから軒下で干しとけよ」

「少しでも陽に当てたいの!」

面倒だから放っておくことにした。

 

。「昼ごはんでも食べに行くか?」

一応、尋ねておかねばならない義務がある。答えはわかっているとしてもだ。

 

「行かない。それに食べて欲しいものがあるから今日はそれにして」

と冷蔵庫からレンチンのカップラーメンを取り出してきた。ラベルには「東京千里眼監修・濃厚・マシマシラーメン(にんにく醤油)」と書いてある。

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「『にんにく』って書いてあるじゃん」

「どうせ明日も休みなんだから関係ないでしょ」

それもその通りだ。消費期限は2月1日となっている。やっぱな~

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こんな麺。うどんじゃね?

 

この扱いにはとうの昔に慣れっこにはなっているが、持病の潰瘍性大腸炎が目下のところ寛解状態にあるのは、ひょっとしたらこうした事の積み重ねで鍛えられたのかも知れないね。

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スープは脂っこくて飲めたもんじゃない

 

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