氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

時短ゆえの巡り合い♡

時短営業となり2日目が終わった。初日の金曜日は、かつて無い程にヒマな金曜日となった。「華金」という言葉は既に過去のものとなってしまったのか?一過性のものと期待したいが、まだまだ先の話となりそうな予感が漂う。

 

それはともかくとして、要請通り夜の9時にパタリと看板が消えた街中というのはそれはそれで見応えがあった。それまで路上にまばらだった人影が、9時と同時に店を追いやられ一気に街を賑わしていた。誰が例えたか、まさしく行き場を失ったゾンビの集団さながらだ。

 

ただ、普段は遅くまで就労を余儀なくされている従事者にとっては不謹慎だがちょっとしたお祭りムードだ。8時半にラストオーダーをとって、そして9時に看板を消してしまうなど街中の飲食店、特に居酒屋などではあり得ない話だろうと思う。

 

「おーい、せっかく早く終わったから飲みにでもいくか?」

「お、いいですね~」

「あ、忘れてた。どこもやってねぇや」

なんて会話もあったりして。事実、誰かを誘いこそはしないまでも、この自分自身がその気満々だったことを思うと、実際にあり得ない話ではなかっただろう。

 

柳ヶ瀬辺りでの繁華街では、既に実態調査のパトロールが行われたとのこと。朝の市場で同業者から聞かされた。

「9時になったらもう帰って下さい、なんて言われたけど、後片付けもあるしそういうわけにもいかないでしょ?どうされてます?」

「いや、お客さんを帰せば既に営業は終了じゃないですか。そこまではちょっと無理じゃないですか」

といった会話が交わされた。

 

看板を消して鍵をかけてしまえば中の様子をうかがうことが出来なくなる。9時以降に繁忙時を迎える、いわゆる「接待を伴う飲食店」にその可能性を見ての指導をあらゆる店に一律に行っているのかとは思うのだが、光も漏れぬ扉に閉ざされた料理やなど聞いたことがないので取り越し苦労かと思う。それにあくまでも要請であって命令ではない。

 

どこにも寄れぬのならば致し方なしと帰宅する以外にない。ま、翌朝も早いのでどっちみち帰宅するんだけどね。

 

帰りに行きつけ?のドラッグストアに寄ると、以前から目をつけていた「北海道チーズ蒸しケーキのとろけるぷりん」が値引きされて売られているではないか!

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どうやらスプーンが必要らしい


ことドラッグストアで買うスイーツに関しては、値引きされたものしか手を出さないと心に決めている。それよりもなによりも販売価格が実にやらし…絶妙じゃないか。千載一遇のチャンス到来とマッハで買い物かごへと放り込んだ。翌日になればゴミとして投棄されたことだろう。その寸前に救助することが出来て本当に良かったと心が感動で震えた。

 

してお味は?

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うん、想像以上に「とろけるぷりん」だった。そりゃ北海道蒸しケーキだけでも十分に美味しいんだもん。そこにプリンが加われば確実に相乗効果が生まれるよね。そして深夜、背徳の味覚に僕はまたデブになる。

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