氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

デカ過ぎんだよ「長良川」!

「僕はただ、アイスクリームが溶けないかが心配だっただけなんだ」

 

最近、気を使われてるのかな?なんて思ってしまうのだが、

「お父さん、今日のスイーツは『西友』でいいよ」

なんて娘に言われる。前回は「コンビニでいいよ」だった。まぁ、確かに奈良でかき氷を食べた時なんざ、3人で5,000円も取られたことを考えたら、それくらいの気の使いようはあっても良いとは思うのだが、他にも「要らない」という選択肢があるんだよ、と誰か口頭で伝えてあげて欲しい。

 

というわけでいつも深夜にお世話になる24時間営業の「西友」で、アイスクリームを買い求めることに1対2の多数決で決定した。スイーツに関しては女性同士の結託は強い。各々好きなものを買い物かごに入れ、

「じゃ、私らはイートインコーナーにいるね」

と言われ1人レジに並ぶ。自分の前に女性がひとり並ぶ。カゴには少量の商品しか入っていない。それほど精算に時間はかからないだろう。

 

案の定、直ぐに精算は終了した。

 

「すみません。お土産用の袋ありますか?」

「有料になりますがよろしいですか?」

「はい、大丈夫です」

 

見ると買い物カゴに包装され「長良川」と書かれた箱が入っている。何が入っているのか中身まではわからないが、帰省の土産にでもするのだろうか?ところがここからが問題だ。

 

男性レジスターが用意した袋に「長良川」が大きすぎて入らない。そこで別の袋を用意するのだが、その袋にも「長良川」が入らない。また別の袋を用意するも、やはり「長良川」は入らない。デカ過ぎんだよ、「長良川」。

 

そうこうするうちに自分よりも後の客が隣のレジ、更に隣のレジをスイースイ-と通り過ぎていく。凡そ10名には先を越されただろう。さすがに気の長い自分も口にせざるを得なかった。

 

「すみません。ずーっと待ってるんですが、他のレジで先に精算してもらえませんか?」

 

ひとつは従業員に対し、時間が掛かるようだったら機転を利かせ他のレジ要員を呼べという意味。もうひとつは袋を欲しがる客に対して、後ろに客が並んでいるのが見えねぇのか?一旦精算を済ませてから改めて土産袋を買い求めろといった意味。然しながら最大の理由は「いつまで待たせんだよ!アイスクリームが溶けちゃうじゃねぇの!」だった。

 

レジ運の悪さは自ら認めるところだが、それにしてもこれほど待たされたことはかつて無かったのでさすがに腹が立った。加えて迷惑をかけたお前とお前!一言くらい詫びを入れたらどうなんだ?シラーッと何事も無かった様に帰ってくんじゃねぇよ!

 

あと「長良川」。お前も悪い。

f:id:Croquis009:20220101101115j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

正統派且つ王道、由緒正しく古式ゆかしい新年の迎え方

正統派且つ王道、由緒正しく古式ゆかしい年の瀬を如何にして迎えたら良いのかと、365日熟考に次ぐ熟考を重ねた挙句、行き着いた先の考えは娘たちと一緒に過ごすことだった。結局、いつもの休みとなんも変わらんやんけ。

 

ただ自分にとって違うのは、この年の瀬を来たるべき2022年へ向けての改革の道標にしようと思ったところだ。いつまでも「嫌い」を口にしたり、悪口ばかりを言っていたところで詮無いことだ。ここは意を決し食べに行こうじゃないか。ハンバーガーを。

 

ま、それについてはちょっと理由があるんですけどね、実はよく店をご利用頂いている常連且つ上客「様」から「今年もお世話になりました」とまだ年も改まっていないのにお年玉を頂いてしまった。

f:id:Croquis009:20211231174658j:plain


それが日本全国のメッダーノウズで使えるマックカードだったからそりゃもう、大騒ぎよ。正直、こんなことでもなければ行ってみようなどとは絶対に思わない。

f:id:Croquis009:20211231174718j:plain

 

して、さっそく最寄りのショッピングモールへ行ったわけさ。

f:id:Croquis009:20211231174741j:plain


して、どうせなら一番価格の高いのを買って思いっきりこき下ろしてやろうかと思い『クォーターパウンダージャーマンスープレックスホールド?」みたいなネーミングのを探してみたのだが、今ってやってないんだね。通年商品だとばかり思ってた。テレビも観なけりゃCMも見ない。ましてや足も運んでないとくりゃ、そんな事わかるわけないし。仕方がないから取り敢えず現存する商品の中で一番、価格が高い「サムライマック」なるものを注文してみた。2種類のうち「炙り醤油風ベーコントマト肉厚ビーフ」の方をチョイスしてみた。

f:id:Croquis009:20211231174838j:plain

 

なんだよ、炙り醤油「風」って。「風」ってことは炙り醤油じゃねぇってことじゃねぇか。そもそも炙り醤油ってなんだよ。ひとりでブツブツと文句を言っていたら、

「うるさい!恥ずかしいで静かにして」

と次女にたしなめられる。

 

そういえばかつて彼女たちの母親が自分の女友達をつかまえて

「今日はいい女『風』やね」

と言っていたことがあったが、裏を返せばブサイクと言っている様なもんだよね。今でもそうだけど随分と失礼な奴だ。

 

話はさておき、先ずはお手並み拝見と行こう。しかし、何でもかんでも「サムライ」を付ければいいってもんじゃないだろ。根拠も何もなしにただ「サムライ」を付けたら売れるんじゃね?くらいの不純な動機だろどうせ。それとも何か?侍の肉でも使ってんのか?いつの時代から取り寄せてるんだよ。タイムマシンでもあるのか?ドラえもんドラえもんでもいるのか?

「マジ、ブツブツ言うのやめて。キモいし」

「はい」

 

 

ガブリっとな。

f:id:Croquis009:20211231174900j:plain

なんだ、この程度か、ってえっ?美味いじゃない。マジ馬じゃん。ヒヒーンだよ、これは。そういえばカウンターの男子もめっちゃいい子だったし、オマケにイケメンだった。まぁ、イケメンは外したとしても自分が知っている頃と比べたら確実に進化を遂げてるんじゃないか。

 

気に入らなければ残りのカードは金券ショップにでも持ち込んでやろうかと思ったが、こりゃ新たなる商品開発&発売に期待してしまうじゃないの。取り敢えずその時まで評価はお預けとすることにした。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

密ならざる蕎麦

ガラにもなく年末らしいことをしてみようと、古来から伝わる伝統行事でもある「年越しそば」を仰々しく頂いてきた。ただWikipedia先生によれば「年越しそば」というものはどうやら大晦日に食べてこそ縁起が良いというものらしい。ただ、昨今はコロナの影響から密を避けるといった意味合いで年内に初詣を済ませる「幸先詣」なんつー馬鹿げたことを推奨している神社などもあるそうなので、馬鹿な自分もそれにまんまと便乗してみた。名付けて「フライングニューイヤーズ・イブ蕎麦イェイッ!」または「我慢汁蕎麦」なんてのも商品名として受けが良いかも知れない。

 

f:id:Croquis009:20211230111207j:plain

f:id:Croquis009:20211230111221j:plain

f:id:Croquis009:20211230111237j:plain

f:id:Croquis009:20211230111252j:plain





で、肝心の蕎麦はといえば普通に美味かった。以上。

 

は、話が続かねぇ…。

 

ま、年末くらいはそんなことがあっても良いだろう。

 

た、大変なことに気がついた。

 

ね、年末年末とくどくど口にしているが、欠片も大掃除に着手出来ていねぇ。

 

そういうわけで今年も残す所あと1日となってしまったが、年内最後の休みを利用して部屋の掃除から細々と始めてみることにしよう。

 

「ではまたね」

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

一流著名人がが愛した?@「喫茶・軽食 京」

「お父さん、水曜日にココアちゃんのところまで送ってくれん?」

「なんだ、お前まだあの犬と付き合ってるのか?お手くらいは出来る様になったのか?」

「だからちげーよ。犬じゃねぇって。で、送ってってくれる?」

「何時に?」

「10時ころまでに着けばいいから」

「家へ行って何をするんだ?散歩にでも連れてくのか?」

「ううん、ココアちゃんと一緒にモレラへ行くの。ココアちゃんのお母さんが送ってってくれるって」

「ボケてんだからツッコめよ」

中2になりクラスは違えどもあづ紀とココアの和洋折衷コンビは未だ仲良く続いているみたいだ。

 

ところがそんなこともすっかりと忘れてしまい、呑気に喫茶店でモーニングサービスを頂いていると電話が掛かってきた。

「何時に帰ってくるの?」

やべっ!時計の針は既に9時半を指していた。慌てて会計を済ませると超高速光回線で自宅へ向け車を走らせる。因みに我が家はユーロ光とソフトバンクの2回線引いてます。

 

ということで今回、訪ねた先は「喫茶・軽食 京」だ。

f:id:Croquis009:20211229115310j:plain

f:id:Croquis009:20211229115325j:plain



たぶん「きょう」だ。京と書いて「みやこ」なんて読ませる変化球は多分、無いと思う。ただ、ひょっとしたら「けい」かも知れない。まぁいい。「職業は人間だ。名前や肩書になど何も意味がない」とかの岡本太郎も言ったとか言わなかったとか。

 

BGMは日本のソウルミュージックとでも呼ぶべき演歌だ。それも「ど」が付くほどにこぶしが効いた身を捩りたくなるほどの演歌だ。きっと初老のママさんの好みなのだろう。そしてこの手の喫茶店に欠かせないのはこの世代のママさんだ。彼女たちの感性の行き着く先にこのわざとらしい演出が一切感じられない独特の空間があるのだ。

f:id:Croquis009:20211229115346j:plain

f:id:Croquis009:20211229115400j:plain

f:id:Croquis009:20211229115444j:plain

youtu.be




前述したが短い滞在時間を余儀なくされゆったりとくつろぐ迄には至らなかったが、これだけははっきりとさせておかねばならない事がある。帰り間際に尋ねてみた。

「このお店もけっこう長いですよね。何年くらいやってらっしゃるんですか?」

定番の質問だ。

 

「ん~、40年?50年?何年くらいかしら…」

どうやら名前や肩書になど何も意味がないのと同様に、どれくらい長きに渡り営んでいようが意味がない、というか興味がないご様子だ。

 

壁に貼ってあるサイン色紙を指差し、

「誰か有名な方がいらっしゃったんですか?」

と訊ねてみた。

f:id:Croquis009:20211229115512j:plain

 

美川憲一とか、ボビー…、ええとなんて言ったかな?あの、黒人の…」

「え?ボビー・オロゴンですか?」

「そうそう、その人!」

「マジですか?失礼ですがこんな店になぜ彼が?」

「なんかトラックに乗って旅をしているとか?で、この近くに泊まったらしいわよ」

近くに宿なんてあったかな?まぁいい。記憶違いということもある。「こんな」と言ってしまったことは気にならなかったのだろうか?

 

何にせよ「喫茶・軽食 京」は一流芸能人?までもが訪れるセレブな喫茶店だったということが判明した。見た目とのギャップがあまりに有りすぎ自分の想像力がまるで及ばず屈辱貫さえ味わってしまったが、ゆで卵が上手に剥けたのにはご満悦。

f:id:Croquis009:20211229115529j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

2021年度のクリスマスを総括する

年末も押し迫った今日この頃、今更ながらクリスマスの話をしようじゃないか。

 

忘れた頃に記憶を呼び覚ます戦略だよ。使いみちも効果も効能も緩和も慰めにも一切ならない戦略だけど。

 

そう、あれは忘れもしない25日の晩のことだった。例年、12月の最終日曜日は市場が開場となる。よって、翌日26日も市場開場日、と思いきや!仲買の3代目ジェイソウルブラザーズに

「え?明日は休みですよ」

と教えられ驚愕の真実を知る。それまでは仕事する気、バンバンだったのが音を立てて急速に萎えた。ねぇ、どんな音を立てたの?ググれ。

 

ってことはなんだ、今日は夜ふかしが出来るってことじゃんか。然らば腹も減ったことだし、いつもの西友に寄って帰ろう、でもどうせ惣菜の類いなど何も残ってはいないだろうから、ちくわとベビーチーズでも買い求め自家製チーちくを肴に飲み明かそうではないかと考えた次第です。

 

ところがだ、実際に足を運んでみて驚いた。惣菜関係だけでなく、ご飯もののコーナーも沢山の商品が売れ残っているではあーりませんか。ひゃっほぉ~い、とばかりにお久しぶり。かつて世間を賑わした値引きゾンビに自ら身を変え徘徊することとした。

 

なるほど、この様な状況になった原因が一目瞭然と判明した。だって、フライドチキンがいっぱい残ってるんだもん。それにクリスマスシールが貼られてたらもう、確実じゃんね。要するにクリスマス商戦に漏れてしまった商品群だったというわけだ。ご飯物の棚には握り寿司も沢山、売れ残っていた。恐らくこちらもクリスマスに便乗して沢山、用意したは良いものの、あてが外れたといったところか。

 

不憫だ。実に不憫でならない。普段からお世話になっている立場としては一肌脱いでやらねばならぬという、一銭の得にもならぬ使命感がふつふつと湧いてくるのを禁じ得なかった。

 

「フライドチキンだったら容器を変えてシールを貼り直せば明日も売れるだろうから、救済せねばならないのはむしろ生物だな」

「せいぶつ」ではなく「なまもの」なので念の為。

 

ということで「季節のにぎり寿司(愛媛県産ブリ入)」を購入。上代798円のところ、490円というラッキーナンバーで入手することに成功した。ねぇ、なんで490円がラッキーナンバーなの?それはね、某イケてるダンディの誕生日が4月9日だからだよ。

f:id:Croquis009:20211228105649j:plain

 

なぜ、ことさら愛媛産ブリを表題にするほどに押すのか理由はわからんが、愛媛県の養殖技術が優れていることを知らしめたいという理由なんかしゃん?まぁいい。

f:id:Croquis009:20211228105728j:plain


そんなことよりほら、見てごらん。価格高騰で一貫1,000円にまで値上がりしてしまったウニも付いてるよ。

f:id:Croquis009:20211228105753j:plain


角が取れてスライム状になってしまっているのがちょっと気になるけど。

 

まぁ、何にしても売り場に活気があるってのは良いことだよね。毎日クリスマスだったらいいのに。

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

耐え難く軽い存在のわたし

雪だ、寒波だ、温泉だ!違う!!!

 

夢と希望が入り混じった妄想まがいの巻頭文はここまでです。たった1行を文と呼べるのかどうかはさておいて。

 

このクソ年末のクソ忙しい時に寒波だと?!

どの口がほざいてやがる、って天変地異に文句をたれても仕方がないことながら、市場は大変なことになっている。東北方面のみならず、各漁港から船が出せぬと早々に連絡が入り、こりゃ明日の市場は荒れるぞと覚悟を決めておいたところ案の定、魚介類の入荷が極めて少なく、となれば物の取り合いが生じ挙句、殴るゎ蹴るゎと阿鼻叫喚の地獄絵が繰り広げられ惨憺たる結末を迎えるに至った。

 

結果、3名が救急車で運ばれ逮捕者が十数人に及ぶという、前代未聞の事件へと発展した、かどうかは知らんけど。ま、とにかくそれほどまでに年末の寒波というものは我々飲食業界に悪影響を及ぼすのだ。こうなったら四の五の言っていられない。多少、価格が高かろうが引っ張るだけ引っ張って後々、帳尻を合わせる。よって年末から新年にかけては「もってけドロボー」で右から左の儲けなし販売が展開される予定は未定。

 

取り敢えず天然のクエは押さえた。

 

そんなシッチャカメッチャカの末に納品を済ませ、自宅に戻る頃には午前9時を既に10分ほど回っていた。冬休みに突入した娘たちはまだパジャマ姿だ。

 

「いいなぁ、お前らは。お父さんはもう疲れたよ」

「え、なんで?」

「なんでって、夜も遅くまで仕事してること知ってるだろ。にも関わらず朝は5時前に起きて仕入れに行ってるんだぜ。で、帰ってきたらもう、こんな時間。もう、泣きたくなるゎ」

「まぁまぁ、そう言わずに。これあげるで」

とくれたのが新発売らしい「レモンチーズタルト」だ。

f:id:Croquis009:20211227105009j:plain

 

「ありがと、ってこれ…」

裏を返してみると想像通り安定の消費期限切れだった。

f:id:Croquis009:20211227105036j:plain


もう、それくらいの事ではびくともしない。

 

「ところでクリスマスケーキは?」

多少は購買者に配慮があって然るべきだろう。いや、きっと配慮してくれているだろうとは思いつつ、いやらしいとは思いながらも訊いてみたところ、

「ん?全部食べたよ。ごちそうさま」

やっぱりな。訊くだけ無駄だった。

 

「その代わりこれ食べていいで」

と指差す先には骨付きの鶏もも肉だ。ローストしてある。

f:id:Croquis009:20211227105057j:plain

「ありがとな。でも、これ買ったのもお父さんなんだけどね。なんでもいいけど汚ぇ皿だな」

「あぁ、私が使ったお皿。これでいいゎ、ってお母さんが」

 

ちったぁ気を使ったらどうなんだ、この家の人間たちは!

 

で、チーズタルトは食べておいた。

f:id:Croquis009:20211227105141j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

夫婦でベロベロ

カウンターとはいえ申し訳程度しか席数のないカウンターに、わざわざ2名で予約を入れてくれた名も知らぬ客があった。まだ、テーブル席にそこそこ余裕があるにも関わらずだ。

 

説明しよう。電話で予約を直接入れるのならば空席情報を把握出来ないが為、こちらの意のままに席誘導させられるのだが、某大手のグルメサイトから予約を入れられると指定されるがまま席の予約が出来てしまうという、悪質なシステムによりお客側のなすがままにされてしまうのだ。ま、それが気に入らなきゃそのシステムの利用をやめるか、お客「様」に電話をして「その席は先約がありまして…」と断れば済む話なのだが、そんな事を繰り返していたらそれこそ悪評が立ちかねない。仕方がないので週末とて4名席だろうが2名でご利用頂いている。

 

にも関わらず、4名蓆を指定せずわざわざ2名でカウンターを予約する例は当店にとって極めて稀有なケースなのだ。ところがご来店を受けその理由がはっきりとわかった。以前にもご利用頂いたことがある、単にカウンター好きなカップルなだけだった(爆)

 

ただ、そこでこの話は終わりではない。このカップル、夫婦なのだが、二人とも実に大酒飲みなのだ。それにペースが恐ろしく早い。つまりテーブルでわざわざスタッフを呼びつけてオーダーをする手間をはぶくにカウンターは実に合理的というわけだ。ダイレクトにオーダーすれば済むし、その分、注文したものが手元に届くのが早い。

 

オマケに彼らは目の前で調理されているものを見るや片っ端からオーダーする。目で見る楽しさをも一緒に味わってしまおうという、貪欲ではあるが店側にとってみれば実に美味しいお客であり言ってみればカモでもある。

 

余談だが、カモはこれからの季節に重宝される食材だが、その美味しさに比して簡単に捕まえれれる鳥としても知られている。鉄砲要らずとも。これが「カモる」の語源になったそうだ。

 

彼らは果実酒しか飲まない。最初から最後まで度数7%の果実酒をひたすら飲む。在庫を心配しながら提供するも、どうしても底をついてしまうと違う果実酒に手を染める。りんご酒が底を付くとお次はみかん酒といった具合だ。まるで蝗害にでもあった畑な気分だ。

 

終盤にはベロベロになりながらも実に陽気な酒で仲睦まじいのも良くわかる。

 

「クリスマスケーキをお願いして買ってきてくれたのはいいんですけどね、これ見てくださいよ~」

スマホに残る写真を見せてくれた。

「もう、ぐっちゃぐちゃ。笑えるでしょー(爆)」

 

「いや、普通に持って返ってきたんですけどね」

「ベロベロに酔っ払っとったやん(爆)」

 

結果、果実酒を2人で2升5合。りんご酒とみかん酒を飲み干して帰っていった。実に爽快な夫婦だった。

f:id:Croquis009:20211226105857j:plain




にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村