氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「肉のはせ川」はトレジムか?!

最寄りの「幸楽苑」が知らぬ間に潰れていた。業績不振に陥るほど客が入っていなかった様にも見えなかったが、低価格路線を打ち出している店ほど人手不足による人件費の高騰に頭を抱えていると聞く。「ねぇ、時給を200円上げるから今度の日曜日朝から入って」が300円になり400円になるといくら原材料費を削ったところで割に合わなくなるからだ。勝手に人手不足が原因と決めつけて想像してみたが、実のところはよくわからん。290円の「中華そば」をメニューから外したことが気に入らずそれ以来、一度も足を運んでいない自分の様なセコイ客が大量発生したとも考えられる。

 

でその跡地に「肉のはせ川」なる店が出店していた。

f:id:Croquis009:20210927165822j:plain


もはやラーメン口になってしまっていたのだが、もう考えるのも面倒なので取り敢えず入ってみることにした。言い忘れたが日曜日の昼のことだ。当然、娘たちも一緒にいる。内装は「幸楽苑」の時とほとんど変わっていない。

f:id:Croquis009:20210927165918j:plain


いわゆる「居抜き店舗」にスライドインした形だ。

 

「肉の」と謳うだけあってメニューの大半は肉の料理だ。

f:id:Croquis009:20210927165842j:plain

メニュー内容はほんの一部です。


ハンバーグや牛肉のステーキ、チキンソテーなどがある。が、豚肉は見当たらない。ハラールか?推しがわからないのでハンバーグとステーキが両方食べられる「ハンバーグ&ひとくちステーキ」1090円(税別)をお願いしてみた。

 

ご飯とスープは200円(税別)で別料金となっている。その代わりおかわり自由だ。

f:id:Croquis009:20210927165942j:plain


待つこと10分。女性スタッフがカタツムリが如くスピードで熱く焼けた鉄板を運んで来てくれた。ジュージューと音を立て派手に演出するのがこの店のやり方なのだろう。事実、その方が美味しそうに感じられる。

youtu.be

 

ソースは3種類。お好みのものをどうぞ、と女性スタッフに言われたので、遠慮なく3種類全てをダーダーに掛けてやった。ここは豪快な演出に合わせ豪快に行くべきだろう。大丈夫。ベースとなる肉にさえ間違いがなければ味付けは素材を生かすか殺すかだけだ。3種類をちょろちょろと掛けつつチビチビと食すよりは、自分の舌と味覚を頼りに脳みそで分類すれば済む。今凄くいいこと言ったよね?

 

ハンバーグはその場でコネコネしたものではなく、自社製のレトルトだろう。ただ、悪くはない。全てのソースにもよく合いキムタク似の自分いわく「普通に美味し」かった。そしてステーキはといえば、「ここはあごを鍛えるトレーニングジムか?」と言わしめるほどに弾力に優れ、いつまでもいつまでもその味を堪能出来るものとなっている。プチ顎関節症の自分にとって、こめかみ辺りで軽くコキコキと鳴るラップ音が合いの手となるものの全く食が進まない。物理的に時間が掛かることにより進まないのだ。

 

おかわり自由をいいことに、お姉ちゃんと来たら皿に山盛りのご飯をもらってくるんだもん。妹に「食べられるわけないやん!」と叱られながらも半分は頑張って食べたので、残りの半分は自分が片付けさせて頂きました。ワサビふりかけがあって良かった。

 

あ、そうそう。ラッキーなことにPayPay20%還元対象店だったので802円も帰ってきちゃった。とはいえ元の支払いがそこそこ高いもんね。

f:id:Croquis009:20210927170041j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

同じ上がるなら雨が上がりやがれ

せっかくの休日だというのに起き抜けから雨とは実に憂鬱だ。ゆーてもずーっと休みですが(爆)

 

ただこの休みにもとうとうカウントダウンが始まるとなれば、残りすくない休日を有意義に過ごしたいと願うのは今際の際にそう願うことと大して変わりないだろう。ただ、この雨だ。ちっ、出かける気もしねぇぜ。ということで諸々諦めた。

 

ここらで仕入れ専用車に火をくべておこう。さすがにそろそろ仕事のことも考えておかねばね。鍵を差し込みイグニッションを回す。

「キュル、キュルル…」

あれ?調子が悪いぞ。続け様にアクセルをポンピング気味に踏み込む。

「ブルルルルーン」

勢いよくとは言い難いが何とか火が入った。ついでだ、西友まで買い物に行こう。

 

買い物を済ませ駐車場に戻る。さぁ、帰宅しようと再びイグニッションを回すも、

「キュ、キュル」

と二鳴きしただけで皆様のご心配通り逝っちまいやがった。やば。激やば。よりによって自動車屋も休みの日曜日じゃんね。JAF呼ぶ?JAF呼んじゃう?いやそれもなんか大袈裟な気がしたので、取り敢えず掛かりつけの自動車屋に電話を入れてみよう。ご近所の個人店なの融通が利く場合もある。

 

「今ね、ちょっと出かけちゃってるから1時間後でもいい?」

う~ん、晴れの日ならばそこらを徘徊していれば1時間なんて直ぐだけど、さすがに雨の中、1時間も徘徊する気にはなれない。かといって西友の中で徘徊するのはもっと気が引ける。万引き犯にでも勘違いされそうだ。

 

「じゃ、充電ケーブルだけ貸してもらえませんか?坊主に取りに行かせますので」

「わかりました。じゃ、わかる所に出して置く様、うちの者に伝えておきます」

 

とうわけでお次は坊主に連絡を入れる。

「わるいけど、自動車屋に行ってケーブル拾ってから西友に来てくれん?バッテリーが上がっちゃってさ」

「ラジャー」

持つべきものはマイサンだ。この為だけに長年投資して来たと言っても過言はない。ものの10分程度で駆けつけてくれた。JAFならばこうはいかないだろう。せっかく入会しているから使わないのも勿体ないけどね。まぁ、時と場合によりけりってことで。

 

バッテリー上がりは今迄何度も経験しているので我ながら手際よく事が済んだ。

「サンキュー」

「もういいの?」

「あぁ、もう大丈夫」

 

しかし、休みの日だから良かったものの、いざ仕事が始まる段になってこんなことが再び起こっては困るな。帰宅し駐車場に止め、念の為にもう一度イグニッションを回してみる。

「キュ、キュル」

先程と同じくまたしても逝っちまったよ。だめだこりゃ、といかりや長介顔負けにつぶやくと、早速、自動車屋に連絡を入れる。

「もう、ダメみたいですね」

「そうでしょうね。今、手持ちがないので早急に取り寄せます。また連絡いれますね」

 

というわけでバッテリー交換と相成った。はぁ…。またしても懐が痛む。

f:id:Croquis009:20210926175830j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

プリンス松葉の「花火パフェ」@岐阜県中津川市でのいにしえの思い出。

「松葉」と聞けば松葉杖とか松葉蟹とか松葉く◯しが思い浮かばれるが、この地方、特に岐阜県に生を受けた、若しくは古くから在住の者にとって「松葉」といえば喫茶店の名称として名高いかと思う。いや、それもかつての話で、一世を風靡した「松葉」もその数を減らし、今や業態に昔の面影もなく数えるほどとなってしまった。

 

今、岐阜で飲食に従事している者の中にも「松葉」での就労経験があると話す人は意外と少なくない。それほどまでに数多く存在した喫茶店だった。思い出の数々は、自分もまだ幼気だった頃だ。因みに幼気と書いて「いたいけ」と読むので念の為。

 

もはやあの頃の「松葉」にお目にかかることは叶わぬだろうと諦めるどころかその思いに至ることを想像をすることすらしなかったのだが、ペヤング大好きっ子こと、とある大学の「ペヤング教授」に中津川にまだあるよ、とご教授頂いた。となればこれはプータロー中に是が非でも行かねばならぬ。てなわけで妻籠からの帰りに寄ってみた。正直、今回の旅は全てが布石。本来の目的はここだったの。

 

ひと目みて「松葉」とわかる佇まいには驚きと共に郷愁の念を抱いてしまう。

f:id:Croquis009:20210925185606j:plain

カリオストロの城を彷彿とさせる

 

 

f:id:Croquis009:20210925185710j:plain



スタバしか知らぬ世代には入店することに恥ずかしさすら覚えてしまうのではなかろうか。しかしながら此れこそが「The 昭和」なのである。

 

当時の趣きを色濃く残した地区がJR岐阜駅の裏に「金津園」という名称で存在するが、確かに多くの建物が「松葉」チックなことは否めない。何も知らずに喫茶店街と勘違いして徘徊した女性の話を聞いたことがある。

 

ここ、中津川の「松葉」は正式名称を「プリンス松葉」という。「松葉」には各々、その名の前に何かしらのファーストネームがある。要するに「松葉」は名字なわけだ。

 

入店する。お見事までに「松葉」だった。

f:id:Croquis009:20210925185639j:plain


椅子はソファーを思わせる座り心地に案の定、素材は赤のビロードに木目調の店内装飾が施されていた。

f:id:Croquis009:20210925185814j:plain

f:id:Croquis009:20210925185826j:plain



涙が零れそうになるほどの懐かしさをグッと抑えて、注文は既に決まっている。「パフェ」だ。だが、妻籠で「栗きんとんソフトクリーム」を食べたばかりなので、わずかばかり日和って「チョコパ」はやめ「フルーツパフェ」にしておいた。さすがに「チョコパ」はくどいだろ。

 

さて、いにしえの絵面がこの場で拝めるかどうかが今回の主題であり限られた目的だ。満を持して登場したるは、期待通りに在りし日のあの「花火パフェ」だった。そう、此れこそが「松葉」に寄せる期待。そして「松葉」のアイデンティティなのだ。

f:id:Croquis009:20210925190131j:plain

youtu.be

今回は時間も押し迫る中での訪店だったので、次回はもう少し余裕をもってランチタイムを満喫してみようかと思う。

 

次回があればの話だが。いよいよ緊急事態宣言も明け、やっと元の生活に戻るとなれば先々予定は立てられぬ。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

「栗きんとんソフトクリーム」@秋の「妻籠宿」

「とろろざる蕎麦」を頂いた「金剛屋お食事処」の隣に「大妻籠(おおつまご)」と書かれた大きな看板があった。後にそれが「妻籠」とは別の宿場町であったことを知る。つまり「金剛屋お食事処」は「妻籠」ではなく「大妻籠」に所在する蕎麦屋だった。

 

しかしややこしい。加勢大周と新加勢大周くらいややこしい。実はこの場合の「大」は「高い」の意味であり、「大妻籠」は「妻籠」より標高が高い場所に位置することから夏涼しく「夏の妻籠」、却って「妻籠」は「秋の妻籠」と呼ばれている。うんちくをひけらかす場面に遭遇した時は自分の許可を得る様に。

 

てか徹底的に調べた結果のことなので、それまでは当然、自分もまぁ~ったく知る由もないことは知る由もない。話の流れで「妻籠宿」にも寄ってみた。

f:id:Croquis009:20210924180844j:plain

 

祝日だというのに「金剛屋お食事処」がいまひとつ静かだった理由を目の当たりにした。

f:id:Croquis009:20210924180914j:plain

f:id:Croquis009:20210924180929j:plain



自身、3度めとなる「妻籠宿」だが、これほどまでにも人が少ないところを見たことがない。それも以前、訪宿したのは平日だ。平日でさえ人が溢れていたにも関わらずなんとも寂しい限りだ。長野には緊急事態宣言もまん延防止等充填措置も出てないのにねぇ。それが証拠に「金剛屋お食事処」では昼間っからビールがオーダーされていた。旅先でのビールはさぞかし美味しかろう。くそ。

 

ま、これも「妻籠」だけに限らず全国各地で見られる光景と承知してはいる(先日、訪れた郡上八幡の混雑ぶりは異例中の異例かと)。その分、ゆっくりと散策することが出来た。

 

しかしながら暑い。日差しがあまりにも厳しすぎる。やっと夏が去り、頭髪の育成、頭皮の保護開墾に適した季節が到来と思いきや、またまた夏に逆戻りしたかの様な陽気だ。

 

話は変わるが先日、薬用育毛剤「ニューモ」のCMで、壮年男性が「ニューモは肥料、頭皮を手でもんで耕す」と言ったセリフが耳から離れず妙に納得してしまった。プロテインを飲んでも運動しなければただ太るだけ、音楽学校に入校しても練習をしなければ上手くなれるわけがない。それに相通ずるものを「ニューモ」に教わった。利用者の心に深く届けばいいなぁ~。

 

で、めっちゃ暑かったのでどうしても冷たいものを口に入れたくなるじゃないの。以前の事は覚えがないが、昨今、どこの観光地に行っても絶対にその地の特徴を生かしたスイーツが用意されているよね。岐阜県在住だと勘違いしそうだけど、何も「栗きんとん」は岐阜県だけのものではない。ここ長野の和菓子屋でも普通に提供されている。

f:id:Croquis009:20210924181033j:plain


そのスイーツの中に「栗きんとんソフトクリーム」なるものを発見した。ってゆーか、そこら中にその名が掲示されてはいたけれど。

 

食べてみたくなるよね?ね?で、案の定、食べてみた。

f:id:Croquis009:20210924181053j:plain


あっさりしている。ソフトクリームの甘さというよりは栗の甘さに近い味わいだ。「栗きんとんソフトクリーム」を提供している店は他にもあれど、各々がオリジナリティを発揮し提供しているのだとか。自分が選んだのは和菓子屋が提供する自家製の「栗きんとんソフトクリーム」だが、和菓子屋のこだわりがふんだんに乗った「栗きんとんソフトクリーム」を確信して味わうことが出来た。評価はかなりテキトーなのであまり当てにはしない様に。

 

気になる人は全店、制覇しなさい。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

「天空の楽園」@富士見台パノラマからの眺望&「金剛屋お食事処」の絶品蕎麦

「どうだい?せっかくの休みだ。一緒にお出かけしないかい?」

「どこへ行くの?」

「ちょっとお隣、長野県まで」

「なにしに?」

「ちょっとだけ山に登る」

「無理。いってらっしゃ~い」と次女。

「てらっしゃ~い」と長女。

 

一応、義理は通した。ならば、そうかとひとりでお出かけと相成った。行き先は長野県下伊那郡にある「ヘブンスそのはら」だ。

f:id:Croquis009:20210923195139j:plain


冬季はスキー場として賑わう当地だが、夏場の早朝は雲海から登る日の出が実に神々しく、更に夜は星空を独り占め出来る天国に一番近い高原として若者、特に女性に人気があるインスタ映えスポットとなる。自称「天空の楽園」=何故か複数形の「ヘブンス」なのだ。

 

ただ、自分が着いた時刻は早朝でも夜中でもないので単なる普通の夏場の用無しのスキー場だった。「の」が3つ。ただ、自分の目的はそこではない。更に高みを目指すのだ。スキー場から更に登ること約136mの標高1739m。そこに「富士見台」と呼ばれるパノラマスポットがある。目指すはそこだぁ~!

 

でもね、ぶっちゃけ打ち明けます。あ、ぶっちゃけと打ち明けって同義語だったね。ま、そんなことはどーでもよく、この「ヘブンスそのはら」。山頂展望台までの約1600mはゴンドラとリフトで行けちゃうの。

f:id:Croquis009:20210923195227j:plain

f:id:Croquis009:20210923195241j:plain

遠くに見えるは南アルプス



だから登山というには程遠いイベントだった。

f:id:Croquis009:20210923195322j:plain

 

ところが富士見台頂上までは距離にして約10km。こりゃ、時間がままならぬと今回は断念。手前の「富士見台パノラマ」スポットで終点とさせてもらった。

f:id:Croquis009:20210923195727j:plain



ただ、360度のパノラマ、それも標高1500mオーバーはかつて経験したことがない感動を胸に与えてくれた。

youtu.be

登山途中に出会った熟女達とことごとく会話を弾ませた事は言うまでもない。しっかり登山武装した彼女たちに普段着の自分はどう映ったことだろうか?

 

下山する。長野といえば「蕎麦」だろう。まぁ、蕎麦自慢の県は手を上げろと言われれば沖縄以外、全県になりそうだが、ここらではやはり長野だよね、ちゅーことで、宿場町で有名な「妻籠」近辺でググった「金剛屋お食事処」に寸時逗留した。

f:id:Croquis009:20210923195908j:plain

f:id:Croquis009:20210923195921j:plain



表構え同様、中身も中々年季が入った店だ。昼も12時過ぎとならば、平時の休日だときっと満員御礼の札が掲げられていたに違いない。なにせ、直ぐ近くに観光名所「妻籠」を抱えている場所だ。が、運がいいのか悪いのか、いや、悪いことはなかろう。自分がどうやらファーストカスタマーだった。

f:id:Croquis009:20210923195949j:plain

 

で、身体が固くて正座もまともに出来ないのに、店の顔と呼んでも過言はない、囲炉裏端を独り占めさせてもらった。壁には西城秀樹のサインやマナカナのサインに写真が飾られている。因みに自分の女性の好みはマナカナのマナの方です。

 

なんとなく木曽っちゅーたら蕎麦は蕎麦でもとろろ蕎麦ってイメージが強いので(自分比)、「とろろざる蕎麦」に「五平餅」を注文。いや、それがね、この蕎麦が今迄食べたことのない食感だったのよ。

f:id:Croquis009:20210923200018j:plain


蕎麦に腰があるって想像出来る?オマケに風味が最高で岐阜に持ってきたら絶対にブレイクするって味わいだった。普段、食い物にうるさくない自分が言うことだから間違いない。五平餅然り。

f:id:Croquis009:20210923200040j:plain

 

因みに「ざる蕎麦」は800円。「とろろざる蕎麦」は900円。「五平餅」は2本で500円だった。こまっしゃくれた商売でほんの一つまみの蕎麦を高額で売りつける高飛車なそば屋に顔面ざる蕎麦を食らわせてやりたい気分だった。オマケに身分を明かしたら手のひら返しやがって。あ、愚痴です。



にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

「ウタマロ」日本男児の底力?

「ウタマロ」に魅了された女性ジャズヴォーカリストSNSでの投稿を見て、俄然「ウタマロ」なるものに興味を惹かれた。「ウタマロ」と言えば海外女性が日本男児に抱く畏敬の念としてのニックネームくらいにしか自分にとって認識がなかったので、それが洗剤のネーミングだと知れば余計に興味がわいたわけだ。

 

して、ググってみると中々の万能洗剤だということが判明した。説明によれば「ウタマロ石鹸は弱アルカリ性で、黄ばみの原因の皮脂汚れをしっかりおとしてくれます。 さらに、ウタマロ石鹸には「蛍光増白剤」が入っているので、白い衣類をより白く見せることができる」のだとか。

 

それはいい。そろそろ洗わねばと考えていた白いスニーカーがある。

f:id:Croquis009:20210922194727j:plain


ならば試しにウタマロってみようかと早速、ドラッグストアに出向き買い求めた。

f:id:Croquis009:20210922194656j:plain


中々、角が立った素敵なフォルムではないか。色合いが「超人ハルク」の様でなんだか強そうでもある。

 

濡らしたスニーカーに直接、「ウタマロ」をヌリヌリして靴洗い専用たわしでゴシゴシとこする。再びヌリヌリしてゴシゴシ、ヌリヌリしてゴシゴシ、ヌリヌリゴシゴシ、ヌリヌリゴシゴシを繰り返すとなんだか気持ちが良くなってきた。かなり薄汚れていたスニーカーがなんとなく透明感を増して来たかの様に見えた。

 

うん、「ウタマロ」中々いいね。ニタニタしながらヌリヌリゴシゴシしていたら、そこへ次女が学校から帰宅してきた。

「ただいま。ちょっと手を洗わせて」

コロナ以降、帰宅したらマメに手を洗っている。ズボラな自分だが真似をされて良いことも意外とあったりする。

 

「あ、『ウタマロ』買ってきたんや?」

「うん、これで洗うと綺麗になるって聞いたもんだから。ってゆーか、よく知ってるな『ウタマロ』」

「だって、そこにあるやん」

と指差す先にある緑色の使いかけた石鹸。

f:id:Croquis009:20210922194756j:plain

 

「えっ?これ『ウタマロ』なの?」

「そうやよ。見ればわかるやん」

「そんな事、知らずに今迄ずーっとこれで手を洗ってたじゃん」

「ははははは、あほや」

 

ちっ。ならばわざわざ買ってくるまで無かったじゃん。で、乾いたスニーカーはどうなったかといえば、微妙だが前よりは綺麗になっていた。

f:id:Croquis009:20210922194820j:plain


恐らく回を重ねるに従ってじょじょに白くなって行くのだろう、と思う。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

水は無料で飲み放題@岐阜県「高賀山」初登頂

「高賀の森水」といえば高橋尚子シドニーオリンピックで金メダルを獲得した際、給水所で使用したドリンクとして一躍有名になった天然水だが、山岳信仰の山として知られる「高賀山」からの湧き水を誰かがそう命名したものを呼ぶ。岐阜県は関市と郡上市にまたがる標高1,224mの山で「こうかさん」とも「こうがさん」とも呼ばれている。

 

この「高賀の森水」だが、「1億年の眠りから目覚めた名水」のキャッチフレーズで未だにAmazon等で販売されている。じゃ、1億年前は寝とったんか?それお前、見たんか?とコピーライターにそう質したいところだが、山の麓の専用施設でも水を汲みに来た人から初穂料として100円を搾取している。えぇ商売やのう。

 

というわけで、此度挑戦したるはこの「高賀山」だ。江戸を遡るその昔には修験者から非常に人気があった山らしく、それこそ溢れんばかりに修験者が集ったとの文献があるらしい。山に修験者が溢れるという光景が想像出来ないのだが、交通機関もない時代にこんなくっそ田にまでテクテクと歩いて来たのだろうか?あ、修験者って空飛べるんだっけ?でも、空を飛べるんだったらわざわざ山に登る必要ないよね?謎が謎を呼び謎が深まるばかりだ。

 

今回の登山の相棒は「おにやんまくん」です。

f:id:Croquis009:20210921173540j:plain

「おにやんまくん、よろしくお願いします」

「よろしくどうぞ」

昨今、登山者に人気な「おにやんまくん」は空飛ぶ昆虫最強説を欲しいままにしているスーパー飛翔型昆虫なのだ。なんと、あのオオスズメバチでさえ捕食してしまうという。顔の周りをブンブンと飛び交う快適な登山の邪魔をするアブやらハエやらも「おにやんまくん」がいるだけで寄ってこない。効果があるとされる首まわりに設置していざ出発。

 

登山道は随分と整備され登りやすい。ほぼザレ場とガレ場、ゴーロからなり沢沿いに道が続く。ところどころに名所や奇跡があり中々飽きさせない。1000m級の山としては初心者でも登りやすい山だと感じた。

f:id:Croquis009:20210921173623j:plain

登山道には水が溢れている箇所も

f:id:Croquis009:20210921173945j:plain

15cmくらいのカエル

f:id:Croquis009:20210921173704j:plain

f:id:Croquis009:20210921173718j:plain

修験者が修行を積んだといわれる岩屋



山頂まで約800mのアタック地点に到達。なんだ?アスファルトの道路が見えるぞ。後に知ったのだが、そこまで車でも来られるのだと。そこから残りの800mを楽しむ方々も中にはいらっしゃるらしい。山岳信仰で修験者が溢れる山じゃなかったのかよ。なんだか途端に興ざめしてしまった。思い直してラストアタック!

 

おいおい、山頂に近づくにつれ虫が大量に飛び交っているじゃねぇか。

「おにやんまくん、頼むよ」

「顔の周りは大丈夫です」

「なんか、お尻とか太ももにアブがいっぱいくっついてるけど」

「顔の周りは大丈夫です」

「あぁ、腕にも!」

「顔の周りは…」

顔だけは幸いにして大丈夫だった。ありがとう「おにやんまくん」。顔が良ければ全て良し。そしてとうとう山頂へ。

f:id:Croquis009:20210921173821j:plain

一等三角点

 

「おもっくそガスとるやんけ!」

f:id:Croquis009:20210921173854j:plain

四方八方、どこを見ても真っ白けっけ。ま、しゃーない。気を取り直してランチと洒落込みますか。

f:id:Croquis009:20210921173920j:plain


合体カップヌードルをズルズルとすすっていると、やにわに雲が取れ一瞬、山々の景色が覗く。この瞬間を逃す手はない。

「撮って撮って、写真撮って!」

と山頂で同じくランチ中の熟女を捕まえるいつものバックショットをお願いする。

f:id:Croquis009:20210921174019j:plain


言っておくがわざわざ熟女を捕まえたわけではない。経験上、山頂で出会う女性はまず熟女か老女しかいない。

 

下りは反対方面のコースをチョイス。山頂に「此方からは下りられません」と書いてあったが敢えて無視。したは良いがのっけから後悔の連続だった。急登に次ぐ急登。足元の見えぬ大笹のジャングルに加え、度重なる沢渡りに辟易とする。とはいえ登山の醍醐味と若干のスリルを味わいたいのならば登りも此方をチョイスした方が面白いかもしれない。

 

ついでに飲料水が底をついたので「ままよ」と沢の水をがぶ飲みしてやった。もちろんタダで。実に美味かった。加えて今のところまだ身体に異常を来してはいない。

 

おまけ

youtu.be

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村