「ウタマロ」日本男児の底力?
「ウタマロ」に魅了された女性ジャズヴォーカリストのSNSでの投稿を見て、俄然「ウタマロ」なるものに興味を惹かれた。「ウタマロ」と言えば海外女性が日本男児に抱く畏敬の念としてのニックネームくらいにしか自分にとって認識がなかったので、それが洗剤のネーミングだと知れば余計に興味がわいたわけだ。
して、ググってみると中々の万能洗剤だということが判明した。説明によれば「ウタマロ石鹸は弱アルカリ性で、黄ばみの原因の皮脂汚れをしっかりおとしてくれます。 さらに、ウタマロ石鹸には「蛍光増白剤」が入っているので、白い衣類をより白く見せることができる」のだとか。
それはいい。そろそろ洗わねばと考えていた白いスニーカーがある。
ならば試しにウタマロってみようかと早速、ドラッグストアに出向き買い求めた。
中々、角が立った素敵なフォルムではないか。色合いが「超人ハルク」の様でなんだか強そうでもある。
濡らしたスニーカーに直接、「ウタマロ」をヌリヌリして靴洗い専用たわしでゴシゴシとこする。再びヌリヌリしてゴシゴシ、ヌリヌリしてゴシゴシ、ヌリヌリゴシゴシ、ヌリヌリゴシゴシを繰り返すとなんだか気持ちが良くなってきた。かなり薄汚れていたスニーカーがなんとなく透明感を増して来たかの様に見えた。
うん、「ウタマロ」中々いいね。ニタニタしながらヌリヌリゴシゴシしていたら、そこへ次女が学校から帰宅してきた。
「ただいま。ちょっと手を洗わせて」
コロナ以降、帰宅したらマメに手を洗っている。ズボラな自分だが真似をされて良いことも意外とあったりする。
「あ、『ウタマロ』買ってきたんや?」
「うん、これで洗うと綺麗になるって聞いたもんだから。ってゆーか、よく知ってるな『ウタマロ』」
「だって、そこにあるやん」
と指差す先にある緑色の使いかけた石鹸。
「えっ?これ『ウタマロ』なの?」
「そうやよ。見ればわかるやん」
「そんな事、知らずに今迄ずーっとこれで手を洗ってたじゃん」
「ははははは、あほや」
ちっ。ならばわざわざ買ってくるまで無かったじゃん。で、乾いたスニーカーはどうなったかといえば、微妙だが前よりは綺麗になっていた。
恐らく回を重ねるに従ってじょじょに白くなって行くのだろう、と思う。