氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

親父、娘のスクール水着を買うの巻

昨年はコロナ禍にあり中止となっていた水泳の授業だが、今年は再開されるらしい。それに従い水着が必要と次女が言う。だから買えと。それはわかる。小6から身長が10cm以上、伸びている。小学校で使っていた水着でも問題ないと学校からお達しはあったのだが、いざ着てみると下はパツンパツン、上はへそ出しコーデで着丈が合わないとのこと。ならば仕方がない。

 

仕方がないよ、そりゃ仕方がない。仕方がないのだが、なぜ毎回、毎回、自分に言う?お前にはお前の母親ってのがいるだろうに。普通の家庭ではどうなの?身につけるもの、ましてや女性用の水着などは女性の保護者にお願いすべきものじゃなかろうか?いつものことだがちょっと愚痴をこぼさせてくれ。

 

「いつ買いに連れて行ってくれる?」

「ネットでいいだろ」

「いいけど黒か紺色にしてね」

「了解」

スクール水着にピンクとか黄色とかあるのだろうか?

 

いつでも買えるだろうと安心していた。

「お父さん、買ってくれた?」

あ…、忘れてた(汗)

 

急いで検索。身長はまだ伸びる可能性はあるものの止まってしまうかも知れない。取り敢えず160cmでいいだろう。

「あれ?あれれ?」

 

や、やばい。どれを見ても売り切れ、若しくは入荷待ちになっている。あいやー!考えることは皆、一緒なんだな〜。なんて感心している場合じゃない。結果、安い方から攻めて行ったことに理由があった様だ。というか、わざわざ高い金額を出して買うのならばネットで購入する意味ないじゃんね?ただもはや意味など求めてはいられぬ。買いに出かける時間的余裕もないので価格は考えず仕方なくポチることとなった。

 

水着はYahooショップで、ラッシュガードも必要だというので此方はAmazonで購入した。なぜわざわざそんな面倒なことをしたかだって?ラッシュガードはYahooに、水着はAmazonに出品されてなかったんだよ、マジで。

 

仕事をしていると娘からLINEが入る。

「ラッシュガード来たけれどちょっと小さいから、今年はいいけど来年、新しいのが必要になるかも」

だと。なぜだ?ラッシュガードも身長に合わせて購入したはずなのに。

 

「ちょっと着てみ」

自分の目で見てみないと真相がつかめぬ。帰宅してから羽織らせてみた。

 

「ちょうどいいじゃん」

「どこが?ピチピチやん。皆、もっとブカっとさせて着てるし」

中学生になって初めての水泳の授業だってぇのにいつ見たんだよ。

 

「わかってねぇな。そのセクシーさがいいんじゃねぇの」

「中学生にセクシー求めてどうすんじゃ!」

ま、確かにそれはその通りかも知れんけど、あと2シーズンしかないんだから中学の間はそれで我慢しなさいよ。

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謎のランナー

「第一のコース、S・ボンバー・ボボくん。練馬変態クラブ所属」

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一応、断っておくがプールではない。まだ田植え前の水田だ。そして、被っているものは水泳キャップではない。百均で買った25cm×100cmのロングタオル(紺色)だ。

 

ほら、昨日の話じゃないけれど、紫外線が頭皮に悪いというのならば太陽に下に立つことすら出来なくなるじゃないの。となればこれからの季節、晴れの日は自宅から一歩も出られなくなってしまう。ではそれを回避するにはどうすればよいか?簡単な話だよね?帽子を被ればいいんだよ。

 

でも帽子も頭皮に悪影響を及ぼすと聞いたことがある。帽子を被り運動をすれば当然のことながら頭が「蒸れる」わけだ。この「蒸れ」が雑菌を繁殖させ毛穴に入り込み炎症を誘発し、そして脱毛につながるという。じゃぁ、どーせいちゅ~んじゃ!

 

「タオルを巻くといいよ」

その時、天の声が下りてきた。

 

「キャップは致命的に似合わないけれどタオルだったらワイルドな顔立ちによく似合うと思うよ」

なるほど…。頭にタオルやバンダナを巻いたおじさん連中は野蛮な髭面でアウトドアがしっくりくる風貌を兼ね備えている。自分もまた言い得て妙ではないか。最近では頭に巻く専用タオルなども販売されていると聞く。善は急げ。さっそく百均に出向き物色して来た。

 

ただ、たまたまなのか向かった百均が「CanDo」だったからなのかは知らないが、頭に巻く専用タオルというものは見つけることが出来なかった。致し方なく上記のロングタオルを購入。

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さっそく使ってみた。

 

午前10時過ぎ。早朝からの雨も上がり太陽が顔を見せ始めたのをきっかけに意を決し走り始める。なるほど。風通しもよく中々快適ではないの。と思ったのも束の間。晴れ間が見えたのは走り始めの瞬間のみで、その後3km地点で雨がショボショボと降り始め、5km地点に差し掛かると普通に降り始める。こうなるとタオルは厄介だ。水分吸収が良いのがタオルの特徴なだけに頭上に風呂桶を抱いたかの如く重くなる。う~ん、いい案だと思ったんだけどな~。これは再考せねばならなそうだ。

 

「雨の時はタオルの上から『笠』を被るといいよ。日差しが強い時も役立つよ」

またしても天の声が下りてきた。あの、川で鮎釣りをしている人達が被っている竹か何かで出来た被り物だよね?ま、確かに前だけにツバが付いたキャップと違い360°どの方向からも陽光から守ってくれるってのはありがたいよね。

 

ただね、いつもワラーチを履いて走っているだけで人にジロジロ見られているのに、その上笠を被ってとなると何かスポーツはスポーツでも違うジャンルの人に見られぇへんかしゃん。

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ま、とっくの昔に羞恥心などそこら辺に置いてきちゃったから、今更どう思われようが平気だけど。

 

おまけ

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やっぱハゲはあかんのやって

無精に伸ばしていた髪を切ってきた。梅雨時は髪の癖がコントロール出来なくなる。少しでも理想の髪型に近づける為の苦肉の策だ。

 

「どの様にしましょう」

担当者は根暗なルックスが鳥居みゆきに似た女性だった。いつもは男性店長にお願いしていたのだが、他店に出向中だとのこと。ヘアカットは切りたいと思った時が切り頃だと誰かが言っていた。オレだよ、オレオレ。というわけで来る者拒まず相手を選ばず彼女に身を委ねることにした。

 

「前髪の周辺を濃いめにお願いします」

登山にランとアウトドアスポーツは健康に良さそうな反面、肌は紫外線の影響を多大に受ける。頭皮もまた然るにだ。このシーズンはやけに抜け毛が気になるのだ。冬になりまた生え揃うまで出来るだけ温存しておかねばならない。

 

「もう、面倒だから剃っちゃってカツラにでもしちゃったらどうですか?」

あーたね、そうなったらもう、ここへ来る必要がなくなるじゃんね?自分で自分の仕事を失くしてどーすんの。

 

「潔く『ヅラです』ってカミングアウトしちゃったら今後の人生、楽に過ごせると思いますよ」

「そうかなぁ?」

「そうですよ。ハゲを嫌がるなんて日本人だけですよ。アメリカ行きゃハゲは金持ちの象徴なんですから。金持ちに嫁ぎたきゃハゲを探せってくらいのもんですから」

 

ホントかよ。

 

「まぁ、確かに男が気にするほど女性は男性がハゲていようがそれほど気にならないって言うしね」

「それは自分の性格を美化する女性の建前ですよ。あくまでも日本での話ですけどね」

「それ自分自身がハゲは嫌だとそう思っているってことだよね?」

「はい。でもお客さんにはそんな事言えませんもん。だからハゲてても素敵ですよって」

「ねぇねぇ、オレもお客さんなんだけど」

「大丈夫ですよ。お客さんはハゲてませんから」

「じゃ、ハゲたら言われるんかーい!」

「その時はカツラをおすすめします」

 

で、結局、髪があるのがいいのか無い方がいいのかわからなくなってしまった。ただ、有るものをわざわざ失くす必要もないので引き続き温存療法に努める所存にございます。

 

しかし要らんって言う人もいるし、幾つになろうがしがみつく人もいるし「毛」というのはややこしき不思議な存在だよね。

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因みに「ちょんまげ」というのは平安時代の貴族が冠の下が蒸れるから剃ったことが始まりだとか。現代人にもそれくらいの潔さがあらば何も悩むことなど無くなるんだろうけど。ところで「薬用ニューモ」のどれほどの効果が見られるのか実践者に問うてみたい。

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ハッピーバースデー…の筈が「えっ?」

ありがたいことにカップルでのご来店の予約を頂いた。それも誕生日のお祝いをしたいとサプライズにデザートプレートを依頼された。なかなかキザなことを考えるものだ。ただ在り来たりとはいえ当事者にとっては一世一代の大舞台であろう。微力な虚弱体質だが精一杯誠意をもってお手伝いしてさしあげようと思った。

 

せっかくの記念日だ。他のお客からは目の届かない奥の個室をご用意させて頂いた。その場で何が行われようが声は届かない。当局は一切関知しないという姿勢を示したところでファーストオーダー以降は呼ばれた時だけ顔を出すことに終始した。年の頃なら30絡み。そろそろ次のステップへと進展を見せても良さそうな年代だ。

 

然しながら一見、ガテン系の彼氏からはサプライズを企画する様な言っちゃ悪いがインテリジェンスが感じられない。今、自分は凄く失礼なことを言っている様な気がするが恐らく気の所為だろう。外見で人となりが判断出来てしまう人は底が浅い証拠とも言える。なんか更に失礼なことを言ってしまっている様な気がしてならない。

 

宴もたけなわ。しばらくすると女性の方が顔を出し、

「すみません。そろそろデザートをお願い出来ますか?」

とお願いしてきた。なんだ。依頼者は女性だったのか。自分が受けたわけではない予約だったのですっかり勘違いしてたよ。女性が依頼者ということならば見た目の辻褄が全て合う。ここまで来たらもう歯に衣着せられぬ。

 

さぁ、舞台も山場だ。自らがデザートプレートを持ち二人に花を添えることにした。

 

先ずは物陰に隠れる。手順としてはいきなり二人の前に顔を出し

「お誕生日おめでとうございま~す!」

と祝辞を述べつつ登場する。それが自分の役目だ。よし、準備は完了。

 

「お誕生日おめでとうございま~す!」

ひらりと大げさにアクションを交えてふたりの前に飛び出した!えっ?あれ?あれれ?

 

二人ともいないじゃん!

 

ふと振り返ると怪訝そうな表情で彼氏が立っている。え…。

 

こうなったら仕方がない。自分から

「あ、すみません。お誕生日おめでとうございます」

とお互いに立ったままデザートプレートを直に渡した。

 

「なに?サプライズ?マジで?!めっちゃ嬉しい!」

と喜んでくれたが気持ちは複雑だ。加えて前言撤回。めっちゃいい人、この人。

 

「なにつっ立っとんの?」

そこへやっと彼女が登場。肝心なタイミングでトイレに行っていたらしい。彼氏の手に既にプレートが渡っているのを見て「あっ!」と驚きを隠せない表情をしていた。全て台無しにしてしまった。

 

「あの…、ごめんなさい。ここは全て水に流して最初から仕切りなおしますか!」

「あ、もういいです。そこまで大したことでもないですから」

この言葉が気遣いなのか諦めなのかはわからないが、最後は「ごちそうさまでした」と笑顔で帰って行かれたので恐らく前者だったと信じたい。

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ペヤングな場合じゃないだろ!

某国立大学のペヤング大好きペヤング教授がSNSで新種のペヤングをアップしていたのを見て、自分もご所望と彼方此方を探してみたのだが終ぞ見つけられなかった。

 

最終手段と彼の教授が買い求めたであろう大型ショッピングセンターに足を運ぶこととなる。さて、御目当てのイタリアンなペヤングは果たして見つかるであろうか?

 

駐車場に車を止めると足速に食料品売り場へと急ぐ。そして即席麺売り場に向けて真っしぐらだ。辺りをキョロキョロと見回しペヤングらしき影を確認。

 

「おぉっ!これは!…って辛い奴やん」

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「獄激辛」は気温零度の冬の池田山山頂で食べて知っている。二度と食わんと心に誓った。「獄激辛カレー」は頼んでみいないのに娘たちが買ってきてくれた。未だに食べられることなく袋入りしている。

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さて肝心の「カルボナーラ」「ペペロンチーノ」「ナポリタン」のペヤングだが、どこをどう探しても見つかることはなかった。仕方がないので山積みとなって「青のりパンチ」を手にしセルフレジで会計をすませた。

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レジを出ると目の前にある肉屋のテナントに大行列が出来ていた。そうか、29日「肉の日」だ。きっと肉の特売でも催されていたのだろう。こりゃ、教授には悪いがペヤングなんて食べている場合じゃないぞ。

 

ちょうど昼時とあって惣菜屋、焼き鳥屋、寿司屋のテナント前に弁当がたくさん並べられていた。ひとつひとつ物色し出来るだけ肉肉しいものをと思い探してみたのだが、「肉の日」に便乗した商品はどこにも見当たらなかった。いや、自分が気づかなかっただけかも知れない。

 

「まぁ、いいや」

と裸のままのペヤング「青のりパンチ」を手に持ちカド番のテナントを通り過ぎようとしたところ、弁当の標本に待ち時間がかかれてあるパネルが目に入った。

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さてはその場で注文出来るということか?ならばここを落とし所としよう。

 

20秒ほど悩んだ挙げ句、「ヒレから弁当690円」を注文。シャム猫に似た美人のうら若き女性に「8分ほど頂戴しますが」と予めのお断りを頂いたが、キミの為なら待てると返した言葉が無視された。その後はお会計から弁当の受け渡しまで男性スタッフが担うことになる(嘘偽りのない事実です)。

 

接客がなってないじゃないか!まぁそれも賛否両論だと思いますよ。

 

唐揚げはクリスピー、ヒレカツも衣がサクッとあがり実に美味かったと追記しよう。

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目的のペヤングは…、いつか気が向いた時に食べることになるだろう。

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労をねぎらいイタメシ屋

格闘技は好きな方なので、自身も経験したり多種多様な格闘技の試合をYou Tubeで観ることも好きだ。ただ、剣道の試合だけは観たことがない。これを言うと剣道家からは「剣道は格闘技ではない。武道だ」ときっとお叱りを受けることだろう。確かに格闘技の定義は道具を使わないことにあるらしい。じゃ、武道って卑怯じゃん。これもまた微妙なところで、柔道や空手は武道でもあるし格闘技でもある。因みに相撲もだ。要するにルーツが日本にあるかそうでないかが大きな別れ道である気がする。

 

その剣道の試合を生で観る機会に恵まれた。とはいえ娘の試合だけど。生身の格闘技とは違い防具をつけての試合なので面とか胴とか小手とか言葉は交わされるが、正直それが決まったかどうかを見極めるのは非常に難しい。ボクシングや空手の様に顔面を殴られれば意識が飛び腹を殴られれば悶絶するということが無いからだ。審判にはさぞやそれを見極める特殊な能力が備わっているんだろうね、なんて思っていたらあーた。

 

遅れて会場に駆けつけたら我が娘が審判をしてるじゃないの。

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「えっ?」だ。だって剣道歴2年め、ほぼ丸1年のずぶの素人だよ。ま、中学生、それも女子レベルならば彼女にも務まるのかも知れない。同じ会場で男子の試合も行われていたが、やはり迫力とスピードに雲泥の差が感じられた。ところで肝心の試合は団体戦で副将として参加したのだが、面を見事に決められ残念ながら敗退した。これで過去の試合も含め向かうところ勝ち無しだ。ただ団体戦では勝利した。どうやら中堅と大将が幼き頃からの経験者だということだ。

 

「いいせん行ってたんだけどな。惜しかったな」

帰宅した次女を慰めようとするも、当の本人は全く気にもしていないご様子。それが証拠に「腹が減った」を連発していたので、さっそく食事へと向かった。

 

「頑張ったからさ、たまにはオシャレなところに連れてってよ」

「頑張っても勝てなきゃなぁ。それにオシャレなところと言っても人によって様々なセンスがあるわけだろ?例えば…」

「言いたいことはもうわかったって。いつもみたいに古臭くて汚くなければどこでもいい」

「お前、失礼にも程があるな。あれこそがオシャレってもんであって…」

「もう、やかましい。つべこべ言わず普通にオシャレなところに連れてけ」

 

ということで、デートでもないのにイタメシ屋に連れて行かされた。

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時刻は午後の1時30分。「もう、そろそろ閉店で…」と断られやしないかと心配しつつ、店内を覗いたらなんと、満席じゃないの。人気店だったんだね。タイミング良くテーブルが空いたので滑り込むことに成功した。

 

単品注文しか経験のない彼女たちにとって、パスタを注文しただけでアンティパストが出てくるわ、自家製パンが食べ放題だわで既にハイテンション。

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パンを食べすぎてメインを平らげるのにやっとの思いと口では言っていた筈なのに、食後のドルチェがしっかりと腹に収まったのは別腹という例えのある通りなのだろう。

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お食事代はお一人1,280円也。そこそこお値打ちな方ではなかろうか。

 

「これで満足か?」

「うん、もうお腹いっぱい。初めてイタリアンに行ったって友達に自慢出来るゎ」

「いや、それは自慢になるかな?」

彼女にとってその認識はないかも知れないが、一応「サイゼリヤ」もイタリアンだし。だから実は行ったことあるんだよね。

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「ムーンライト・セレナーデ」な純喫茶@「珈琲屋スイス」

工事現場から響く日中の騒音でここのところ睡眠不足に悩まされていた。このままでは睡眠障害にでもなりかねない。たまの休日だ。アホほど寝てやる!とはいえ、小心者の自分が言うところのアホほどはせいぜい午前8時くらいまでだ。それに9時には携帯ショップに行かねばならぬ。嫁のYmobileをSoftbankに変え、家族に迎える本契約の予約を入れてある。

 

すると6時半に次女が寝床にやってきて、

「今日さ、剣道の練習試合があるから送っていって」

といきなりぬかしやがる。

 

「それっていきなり決まったことなのか?」

「ううん。前から決まってた」

「ならばその時に言えよ~」

嫁に頼むことも選択肢のうちの一つにあったが、頼みやすい方に頼んだのだと。イイように使われている。ならば多少のタイムラグがあるが携帯ショップもついでに行くか、とその用意もしてから出かけた。

 

練習試合は県立城北高校というところで行われる。高校生に稽古をつけてもらうのも目的のひとつらしい。というわけで高校まで送っていき、次女を下ろすと携帯ショップのテナントがある商業施設まで向かった。

 

暫く車の中で時間を潰し、9時の開店時刻に合わせ「いの一番」に飛び込むと、携帯ショップが収まるテナントがやけに暗い。

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掃除のおばさんがいたので、

「あの~、すみません。携帯ショップは何時からですか?」

と尋ねたところ、無言で指さされた先にあった看板に「10:00~」とあった。

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「1番に予約を入れておきますね」

と言われていたので勝手に9時だとばかりに勘違いをしてしまっていた。仕方がない。あと1時間もある。どこかで時間を潰すしかなかろう。というわけで、車で暫く徘徊した後、行き着いた先は昭和の面影色濃く残る「珈琲屋スイス」だ。

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いい。いきなり現れた素敵な雰囲気に思わず身悶えそうになった。

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グレン・ミラー・オーケストラの「ムーンライト・セレナーデ」が流れる店内はコーヒーの良い香りが漂う。これだけでもう喫茶店として完璧じゃないか。

 

店内をよく見渡せる窓際の席を陣取りメニューを眺める。

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実にシンプルかつ純喫茶らしさが漂うテイストの内容ではないか。

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初老を通り越した中老のママが注文を取りに来たので、実は「クリームソーダ」と注文したかったところを時間が時間なのでグッと堪え、無難にホットコーヒーをお願いした。クリームソーダはまた次回の楽しみにとっておこう。

 

先客が約1名。ママと年相応な男性客だ。二人で毎月21日に開催される「鏡島弘法」の縁日の話しをしている。いつか別の喫茶店に行った時にも頻りに「鏡島弘法」の話をしては無視されていた男性がいたが、ここでもまた「鏡島弘法」か。流行りか?

 

モーニングサービスも至ってシンプル。ただこれくらいで丁度いい。

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もう少し長居したかったがそろそろ時間だ。

「もうお帰り?気にせず何時間でもいらっしゃっていいのよ」

「あぁ、ありがとうございます。ただ約束の時間がありますので。また寄らせて頂きます」もう、泣きたくなるほどの気遣いじゃないか。

 

ではお言葉に甘え、次回はお泊りセット持参でお伺いします。実際、山小屋をイメージして作られているだけに、それもまたすんなりと受け入れられたりして。

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