氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

自分は大きいものが好きだが、彼女にはそうあって欲しくない

建築現場が好きだ。厳密にいえば建築物が好きだ。クレーンなどの重機がセットで見られたならば尚更いとおかしだ。加えて鳶職人が高所作業に従事している姿などが見え様ものならば萌え~っとしてしまう。何かしら自分には不可能なことを成し遂げようとしている姿にはついつい憧憬の念を抱いてしまうのだ。高所恐怖症の自分には先ず考えられないもんね。

 

そこで問題です。太郎君は43階建ての岐阜シティタワーから飛び降りましたが無傷でした。さて何故でしょう?答えはCMの後。

 

東海環状自動車道の建築工事、並びそれに伴うインフラ工事がご近所を賑わしている。地元住人の反対意見も時折り耳にするが、恐らく既にボヤきと愚痴程度にまで沈静化したものと見られる。その方々にとっては誠に不謹慎ではあるが、普段のランニングコースでそれらの建築物が見られるのは目の保養にもなりランニングの励にもなる。

f:id:Croquis009:20210416114301j:plain

 

岐阜大学の裏手にも既に沢山の橋脚が並び、稀にその上で人が働いている姿が見られる。ぞーっとする反面、先程も述べた様に羨ましくも思う。これが出来上がった時には、少なからず携わった方々にとっては自慢のトロフィーになり得るのではないかと想像する。

 

余談だが、その昔、1ヶ月だけ付き合ったことのある女性がいた。一応、お断りしておくが結婚する前の話だ。誤解を招く前に今のうちに弁解をしておく。そしてその彼女も大きな建物を見るのが好きだと口にしていた。ただ、けしてその部分にシンパシーを感じたから付き合っていたわけではない。元は単なる成り行きといえよう。

 

上背は150cm、あしのサイズは23cmなのに、何故かいつも26cmサイズの靴を履いていた。理由を聞いたら「小足に見られるのが嫌だから」だそうだ。わずかばかりどころか相当に変わっていた。自分は変わり者ではないものの変わり者と言われるのはけっこう好きだが、変わり者が好きなわけではけしてない。ただ「大きいもの」が好きという趣味嗜好は人それぞれなので全く否定はしなかった。ただ、前述した様にたった1ヶ月しか続くことはなかった。

 

え?理由?別れた理由が知りたい?わかりました。それを知りたい方は後で保健室にいらっしゃい。百聞は一見にしかずですって、バカヤロー!(涙)

 

さて、そろそろ先程のクイズの答えとまいりましょうか。答えは43階建ての岐阜シティタワーの1階から飛び降りたからでしたー。お後がよろしいようで。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

おやつ爺い、「御座候」と共に来たる

徒然草上巻の第117段に「友とするに悪しき者、七つあり」といった話がある。面倒なので羅列はしないが、その4つ目にひとつ気になるものがあった。「酒を好む人」だと。すぐさま大勢の顔が脳裏に浮かんだ。自宅をスナックと呼ぶあの女性や、飲みまくった日本酒をSNSにやたらとアップしているあの女性を始め、主だった顔ぶれが女性ばかりなのは何故なんだろ。まぁ、実際の自分を知る者ならば自分もまた相手から見りゃ「酒を好む人」のひとりと捉えられているだろうから、何も一方的に攻めているわけではないので念の為。ただ一言。オレたちゃどうやら「悪しき者」らしいゎ。そこだけは認識しておいた方が良いのかもね。

 

では「悪しき者」じゃない方の人はどんな人なんだ?それもここには書いてある。「よき友、三つあり」と題し、ひとつは「物くるる友」ふたつには「医師」、三つ目に「知恵ある友」だそうだ。どれも言い得て妙。「物くるる友」に関しては下心さえなければ、と前置きが必要そうだがそれには諸手を挙げて歓迎したいと思う。

 

おやつが大好きで「おやつと共に生き、おやつと共に死ぬ」と毎度同じセリフでたまに登場する小中学校の同級生でもある通称「おやつ爺い」から3時のおやつに付き合えと連絡があった。Facebookに3時のおやつを投稿することを生き甲斐としている彼のこと、その思惑は重々承知してはいる。たまには友達がいるということをアピールしたいというその気持もわかる。ただ、付き合いたいのは山々なのだが、ほら、自分は今現在、現場にどっぷりで時間的な融通が全く利かないのだよ。一応、気持ちの中では申し訳ないとは思いつつ「行けるわきゃねぇだろ、この野郎」と丁重にお断りをした。

 

するとだ、奴ときたらそれでも諦めがつかぬとみえて、そこまで行けば顔が見られるんだろう?2時か3時にはそこにいるのか?と再び連絡があった。

 

「ふぅ…」

と深い溜息の後、仕方がないので

「いる」

とだけ返事をしておいた。

 

当日になり予想通り奴が店にまでやって来た。白いのが中途半端に混じった髪がいつもに増してもじゃもじゃヘアへと進化を遂げている。憎いほどに髪だけは豊富にありやがる。

 

「ほら、これ」

と無造作に渡されたレジ袋の中に見えるは、おぉ~っ!岐阜高島屋といえばお土産のど定番「御座候」ではありませんか!いつもありがとう。そしてその場で5分ほど世間話をした後、「スガキヤ」におやつを食べに行くと言い残し彼は去っていった。

 

前置きが長くなったが、つまり彼は自分にとって「物くるる友」なわけだ。ってことは、「よき友」と言えるんぢゃね?と、やはり想像通り「スガキヤ」での3時のおやつがFacebookにアップされているのを見てしみじみ思った次第。

 

ところで一体全体、彼は自分のところは何をしに来たのだろう?ただ単に「御座候」をプレゼントしに来ただけなのだろうか?あ、そういえば誕生日プレゼントだと言っていた様な気がする。

 

といったわけで誕生日ワズ。とっくの昔だけどね。

f:id:Croquis009:20210415121740j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

過保護と言われようが好きでやってることなんで

4月8日に入学式を迎え、晴れて高校生となった長女「あん子」だが、春休み中は起こしても起きなかったのが、通学が始まると自主的に早起きする様になった。学生として多少の自覚はある様だ。

 

日曜日の晩のこと、相談があると嫁がいう。端から嫌な予感しかしない。先ずは開口一番、

「金曜日はなんで遅かったの?」

だった。

 

早朝の仕入れから帰宅する時刻が遅かった理由が知りたいらしい。なんのことはない。週末ということもあり系列店舗からの注文も多ければ、いざ仕入れたとて各店舗ごとに仕分けをせねばならない。当然、それだけ手間がかかるわけだ。その後はそれぞれの店はの配送業務が待っている。この配送業務が10分遅れたが為、帰宅時刻がラッシュアワーに重なってしまうこともある。ただそれだけのことだ。

 

何が聞きたいのかもわからずそう説明すると、

「いや、私の出勤時刻が30分繰り上げになったもんだから、あん子を学校まで送っていくとなるとちょっと早過ぎるんだよね」

 

なんだ。そんなことか。要するにオレに送っていけとそう言いたいわけなんだな。しかし、いつもながら回りくどい。が、なんら問題ない。二つ返事で快諾した。

 

「でもそうなるとこの間みたいに遅れて帰ってこられると困るんだよね」

「なんで?その時はひとりで行かせればいいじゃん」

「だって、歩いて行かせるのって可哀想やん」

「は?車で送ってけってこと?」

 

入学説明会の時に聞いた話では、学校のスクールバスを利用している方も自立を促す為にいずれは民間のバスを利用して通学が出来る様にお願いします、とあった。だったら送っていくにしても車でなく歩きでしょ。

 

てなわけでまだ学校が始まって何日も経過してはいないが、一緒に歩いて通うことにしている。片道約1.5kmの距離は中学校への道のりよりも若干長いが、歩いて行ける範囲にあることは非常に恵まれていると思う。

 

特段、会話はない。ただ自分ひとりが喋っている。たまに相槌が返ることもある。それでも自分にとっては至福の時間だ。校門に来て初めて

「いってらっしゃい」

「いってきます」

と挨拶を交わす。

 

そして後ろ姿を影が見守る。

f:id:Croquis009:20210414114255j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

菊池桃子じゃない方の「ラ・ムー」でお買い物

40代後半から50代真っ盛りの自称ヤングな中年ならば、誰しも口をすぼめて「菊池桃子です」と思わず言ってしまうであろう。「ラ・ムー」はきっとそんな存在だ。

 

「ラ・ムー」とはなんぞや?説明しよう。岡山に本拠を置き小売業を展開する「大黒天物産」が営む激安のキャッチフレーズを売り物としたスーパーマーケット、それが「ラ・ムー」だ。ついでに冒頭の話に付いてこられなかった面倒くさい奴らにも説明すると、1988年に当時アイドルであった菊池桃子がなんかフュージョングループと共に結成したバンド名も「ラ・ムー」だったというわけだ。因みに「ラ・ムー」とは海に沈んだムー大陸の王様の名前だとか。

 

その菊池桃子の方ではない「ラ・ムー」に行ってきた。目的はお菓子の団地だ。いい歳ぶっこいてディスカウントなスーパーにお菓子を買いに行くその意気込みや如何に。実は北陸在住の熟女から是非レポートをお願いしますという密命を受けたとか受けなかったとか。

vvzuzuvv.hatenablog.com

何にしても暇つぶしには良い。となれば当然、野郎だけでは寂しかろうと娘達を帯同して遊びに行ってきた。

 

いわゆるお菓子の量り売りのコーナーだ。何をどれだけ取ろうとも一律100g当たり200円で計算される。以前にもここを利用した時にその話をしたことはあるが、その時は二人ともJSだった。それが今や上はJK、下はJC。趣味嗜好、買い物の中身も様々な変化に富んだものとなるに違いない。

f:id:Croquis009:20210413120535j:plain

 

ははは、ところがだよ。奴らの趣味嗜好どころかその他諸々の思惑等々、そんなことは一切合切無視をして、つまるところ徹底的に自分遊びに終始してしまったが為、完全に放置状態。晩酌のウィスキーのアテにでもなろうかとせっせせっせとドライフルーツをかき集めていた自分がいた。ピーチにりんご、パイナップルにマン◯ーと多彩なドライフルーツをかき集めては袋に入れとする内に、面白さも相まってついつい入れすぎてしまった。

f:id:Croquis009:20210413120605j:plain

 

「お父さん、何グラムまでならいい?」

どこか遠慮がちにしつこく聞きに来る次女だったが、自分には珍しく

「好きにしていいよ」

と大判振る舞いのつもりで言ったのに、次女は300円少々、長女に至っては100円少々とえらくしみったれている。にも関わらず、

「300円超えちゃった。ごめんね」

だって。そんなこと言われたらひとり500円超えちゃった自分の立つ瀬がないじゃん。

f:id:Croquis009:20210413120627j:plain

 

「お父さんは自分のお金だからいいよ」

だなんてまた可愛いことを言いやがって。となれば「はいそうですね」、とついでに缶チューハイを1ケース購入した。

f:id:Croquis009:20210413120647j:plain


だって、西友でも1本130円以上で売られていたものが、今だけ限定で87円だったんだもん。そりゃ買わなきゃ損だよね。ま、飲めない人にはわからんとは思うけど。

 

そんなこんなで〆は同じく「ラ・ムー」の店外で売られている100円のソフトクリームを仲良く3人でベロベロと舐めまくったのだった。

f:id:Croquis009:20210413120704j:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

一日中モーニングサービスの店はモーニングサービスしかやっていなかった件

何も山遊びにばかり明け暮れたわけではない。日曜日の話だ。週に「たった」1日しかない休みだ。寝る間も惜しんで有効活用せねば勿体ない。というわけで、予てより行ってみたかった中華料理屋を目指し岐阜県揖斐郡インシテミル、じゃなくてインしてみた。

 

目指す先は直ぐに見つかったものの、やはり人気店なのだろう。目安はバイカーがツーリング途中に立ち寄ることだ。ただでさえ狭い駐車場がバイクで満ち満ちていた。それでもなんとか車をとめたは良いものの、店内を覗くも1卓を残し満席状態。その1卓も先客の使用済み食器が片付けも間に合わないまま置かれたままだった。厨房内では店主と思しき男性が忙しく鍋を動かしていた。

 

「3人なんですけど…」

一応、伺いを立てるも同じ職業人としての本能が先に答えを出す。無理だ。

 

空いたテーブル席に一瞬目をやるも直ぐに申し訳無さそうな表情で

「ごめんなさい。ちょっと時間が掛かります」

と想像した通りに返ってきた。見たところワンオペで切り盛りしているのだろう。

 

「出直してきます」

よければ後片付けの手伝いをとも思ったが、常連でもないのでやはりそこは遠慮しておいた。

 

仕方がない。次を探すか。とはいえ店選びに躊躇などしてはいられない。知らない内い時刻も1時30分を過ぎている。このままではランチ難民になりかねない。真っ先に目に飛び込んだのは喫茶店だった。漫画喫茶を除いて喫茶店ランチなど経験もしたことがない娘たちだ。これも何かの縁と経験とばかりにパワースライドで駐車場に乗り付けた。

 

「珈琲(一日中モーニング)ひなたぼっこ」

f:id:Croquis009:20210412121948j:plain

モーニング文化が世界一の中部圏であるからにして、今更モーニングが一日中やっていようがさほど驚くほどのことでもない。ただ目的はあくまでもモーニングではなくランチだ。ランチタイムはお客数人を残すのみでひっそりとしていたが、カウンターに置かれた洗い物の数でそれまではそこそこ賑わっていたことが想像出来る。

f:id:Croquis009:20210412122013j:plain

 

「いらっしゃいませ」

「あ、すみません。メニューを見せてもらえますか?」

「ドリンクのメニューでいい?」

「いえ、食事の」

「ごめんなさいね。食事はモーニングしかやってないの」

「え?」

 

表情を伺うにどうやら冗談を行っているわけではなさそうだ。

「おもろいやんけ」

 

一応、娘たちのモーニングでもよいかと伺いを立ててから3種類あるモーニングメニューから三者三様に注文したところ、ドリンクとともやって来たのはモーニングメニューとしては有り余る内容だった。

f:id:Croquis009:20210412122037j:plain

f:id:Croquis009:20210412122052j:plain

f:id:Croquis009:20210412122104j:plain




モーニング乞食にすればこれしきのサービスはサービスの内には入らぬと言い出すのかも知れないが、自分にしてみればこれで十分にな剰サービスだ。そもそもドリンクの値段だけですもん。

 

お会計は最後に飴ちゃんまでもらって1,290円也。量をとってもこれ以上、望むものはない。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

なんでもいいけど日曜日だからってダラダラするなよ

時計の針は深夜の0時を過ぎ、日付けが変わり早くも1時間以上が経過していた。ぬるくなった風呂を沸かし直し暫しのつもりで湯船に浸かると、気がつけば迂闊なことに30分以上も経過していた。居眠りをしていたらしい。1週間の疲れがここに来てドッと噴出した様だ。控え目に缶ビールを1本だけ飲み床につく。いくら疲れていようとも正体もなく直ぐに寝入ることなどは滅多にない。ただ不思議なことにその日に限ってはストンと眠りに落ちてしまった。

 

と、ここまでは「あー、良かったね」で済む話なのだが、案の定、まだ日も昇らぬ午前4時には目が覚めてしまった。こうなればいつもの事だ。例え市場が休みで自宅を出る必要がなくとも手っ取り早く目覚めてしまうに限る。せっかくの休みだ。自分にとって有効活用しようではないか、とは思いつつ、それから7時になるまで布団の中から出ることのなかった自分の努力を全力で褒めて欲しい。いや、褒め称えよ。今やスマホのお陰でPCで出来ることは布団の中からでも出来てしまう、その便利さに感謝しないとだね。

 

よし、山へ行こう!久しぶりに山登りでも一発決めたろうやないかい!と予てから予定は未定だった本巣市の山「大茂山(おおもやま)」を単独登頂してみることにした。そそくさと着替えると、まだ家族が寝静まる午前8時、音を立てない様にそーっと自宅を出る。なんかこの時点で自身の行動の大きな間違いがある様な気がしないでもないが、まぁ、そこは各家庭に家族の事情というものが介在するからにしてそーっとしておいて頂こう。

 

なんでオレより早くに寝とる奴らがオレよりも起きるの遅いんやねん!

あ、言っちゃった。

 

というわけで朝8時に自宅を出て「大茂山」麓にある「外山小学校」にまで車で向かう。事実は定かではないものの、小学校の駐車場を登山客の為に開放して頂いていると聞き遠慮なく止めさせてもらった。

 

f:id:Croquis009:20210411194301j:plain



標高500mに満たない低山登山であるからにして、地元の健脚自慢のご老人にも人気があるという。麓で数人、途中で二名のご老人達と出会い山の流儀として挨拶を交わす。「お元気ですね」とのリップサービスは当然、欠かさない。

 

途中、登山道をロスしたものの、無事山頂にまでたどり着いた。

f:id:Croquis009:20210411194758j:plain

f:id:Croquis009:20210411194827j:plain



距離にしてトータルで約10kmの道程だったが、距離の割には簡潔な登山道だったので、途中から種目をハイキングからトレランに切り替えることにした。特に周回コースに於ける山頂からの下りは全てアスファルトで舗装された路面だったのでそこからはロードワークに徹した。

 

とはいえ、ところどころに落石や崩落が見られ、それにともなう緊張感はそれなりに味わうことが出来た。

f:id:Croquis009:20210411194427j:plain

f:id:Croquis009:20210411194453j:plain

f:id:Croquis009:20210411194522j:plain




あと麓にあった棒が飛び出た神がかり的なものが気にはなったがそれが何なのか知る人があらば教えて欲しい。

f:id:Croquis009:20210411194546j:plain

 

午後からは娘たちをピックアップしてこれまた岐阜市の西部、揖斐郡にある池田山をも登頂する。1日で2山の制覇だ。ただしドライブウェイを車でだけど(爆)

パラグライダーのフライトエリアからも恵まれた天候のお陰で、濃尾平野がこれでもかという程に広く見渡され娘たちも興奮気味だった。

f:id:Croquis009:20210411194935j:plain


ただし、高所恐怖症のお姉ちゃんにとっては別な意味の興奮だったみたいだけど。

 

おまけ

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村

話くらいならばいつでも聞いてやるぞ

店舗の2階を無断で事務所に改装し、そこにPCを持ち込みあんなことや、こんなことを検索し閲覧しつつ「ぬへへへへ」と笑っていたら、

「女性のお客様がお見えです」

と階下からスタッフの呼び声が聞こえた。ちっ!せっかくイイところだったのに。女性のお客様ったって自分のところに来るのなんざ保険の外交員か投資話の営業に食材業者が関の山だ。客観的に見ても面倒くさそうに階段を降り、店の入り口に向かうとそこにはどどーん!と1人の女性とはんなりとしたもう1人の女子がいた。

 

「なんだ、お前か」

見るとそこには見慣れてはないが知っている女がいた。自分の記憶が確かならば系列店舗の店長の同級生の筈だ。横にいるはんなりとして女子は彼女の娘で、たまにアルバイトとして店の手伝いをしてもらっている。これがまた見た目だけでなく出来の良い子で非常に重宝している。永久にうちにいてもらいたいくらいだ。それも安月給で。

 

ところで一体全体なにをしに来たのだろう。せっかくのお楽しみ中にわざわざ2階から降りてきたんだ。さぞかし重要な用事でもあるのだろう。

 

実は彼女もまた料理人である。岐阜ではまぁまぁ有名なホテルで修行を積んできた、かどうかは定かではないが、取り敢えずそこに就職し、先ず最初にまんまと口車に乗り包丁のセットを買わされたらしい。先日、自分が包丁を買ったことを受け、これ幸いと包丁のことを語りに来たのだとか。そんな話を聞く為だけにオレはわざわざ呼び出されたのか?

 

「サーモンナイフの刃先の波々はサーモンをスライスする時に包丁にくっつかない様にそうなっているんですよ」

「へー」

「あと骨スキ包丁も持ってます」

「へー」

「あとこれ差し入れです」

「へー」

 

ん?差し入れ?

「へーじゃない!へーじゃない!」

中身はわからないがなにやらずっしりと重い。貰えるものだけ貰ったらあとはもう用はない。

「うんじゃ」

と踵を返し店へと戻った。

 

袋から取り出す。

「なんだこれは?」

思わず感嘆の声が口を衝いて出てしまった。

f:id:Croquis009:20210411074840j:plain

 

「めっちゃ映えるじゃんね」

どうやら食べ物、それもスイーツらしい。一緒に入っていた名刺には「お菓子研究家・店主 古野さつき」とあった。店名もアルファベットで書いてあったが全く読めない。カタカタで「テト」とある。あー、あそこか。わかったぞ。駐車場もない街中に忽然と現れたお菓子屋がある。それがいつしか行列の出来るお菓子屋となりちょっとした話題にもなった。非常に興味深く行列を見ていたのだが、さすがに自分が列に並ぶのは気が引ける。

f:id:Croquis009:20210411074909j:plain

 

「おいおい、いい仕事するじゃねぇか」

こういったツボを突いた差し入れをするとは見た目はともかく中々女子力高いんじゃね?

f:id:Croquis009:20210411074931j:plain


これだけ褒めたんだ。お次は何が寄せられるかが楽しみだ。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村