氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

味噌煮込みうどん専門店@愛知県津島市「松屋うどん店」はやばい。

大雑把に名古屋辺りで好まれて食されるうどんに「きしめん」と双璧をなす「味噌煮込みうどん」がある。馴染みのない県外人が見ると、ドブ川にサナダムシが浮いているかの様に映るかも知れないが、恐らく食べ物だと認識している。それが証拠に津島で藤の花を見たついでに「味噌煮込みうどん」を食べてきたからだ。


味噌煮込みうどん」といえば「山本屋」という同じ屋号を持った「本店」と「総本家」が有名だが、お互い元祖を主張して張り合っているらしい。そんな骨肉の争い(ルーツが同じという説もある)を他所に、津島にて「味噌煮込みうどん」一筋40数年の専門店がある。それが本日、ご紹介する「松屋うどん店」だ。

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なんて無骨、並びにどストレートな屋号なんだ。如何にうどんを売り物にしようとも、「うどん店」と店名に並ぶのを自分は今の今まで見たことがない。


開店時刻は午前11時ということだったが、さすがにそれは無いと30分のタイムラグを設け入店。ところが既に満席状態じゃん。お一人様でなかったら席が空くのを待つしかない状況だった。注文は壁に貼り付けてあるお品書きから選ぶシステムだ。

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全てのメニューに「煮込み」の文字がある。確かに専門店らしい。

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沈思黙考。30秒悩んだ末に「親子天ぷら煮込み(1,130円税込み)」を注文してみた。ラーメンで1,000円超えを認めない自分が、うどんに1,000円も費やすことが許されるのか?大いなる葛藤があったものの、目の前に登場した「親子天ぷら煮込み」を見てそのクオリティに安堵したと共に価値観を認めざるを得なかった。

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これ、先の「山◯屋」だったら2,300円くらい取られるよ。だって、このはみ出すボリューミーさを見てよ。えび天にれんこん天、かき揚げまで乗っけてある。親子だから玉子は勿論、鶏肉もふんだんに入って1,130円はお値打ち以外、なにものでもない。全ては山◯屋を基準として考えてしまうのがこの辺りに住む者のものさしとしてもだ、それでもお値打ち感が否めない。


そして麺はといえば定番の生煮え状態、県外の者に言わせれば芯が残っている手打ち麺であることが「味噌煮込みうどん」のアイデンティティだ。当然、堅持している。


そば打ちを趣味として、それが高じてそば屋に脱サラなんて話は多く聞く所だけど、うどん屋に走る人ってあまり聞いたことがないよね。うどんはそば以上に奥が深く、中々手出し出来ない業界なのかも知れない。

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