氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「わしゃ、なんも言っとらんぞ」

出頭を命じられたわけはないが、ちょいと用事があり警察署に立ち寄った際、その裏手にある和菓子屋を見ると行列が出来ていた。行列とはいえ5~6名程なので言うほどの行列でもないが、そこでふと過去のことを思い出した。

 

店の名は「天狗堂」という。

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時はあたかも『栗粉餅』のシーズンだ。その昔、その「天狗堂」の『栗粉餅』を誰かに頂いたことがあった。それが誰だったかまったく思い出せないのだが、心当たりのある人は是非、名乗り出て欲しい。ただ、名乗り出たところでそれだけの話となるかそうで無くなるかは相手次第だ。

 

そこでだ、懐かしさも誘ってそれならばと自分も買ってみようと思ったわけだ。近隣にコインパーキングもあったが、それほど長居はするつもりもない。警察署の裏通りに堂々と違法駐車をし、一応ハザードだけ点滅しておいた。秘伝「灯台もと暗し」の術だ。

 

並んでいるのは年寄りばかりだった。何歳から何歳までが年寄りなのか定義はなかろうが、どこからどうみても自分がダントツに若いことだけは瞬時に認識できた。並ぶこと約2分。

 

「栗粉餅完売しました~」

え?なんか聞こえたぞ。

「今、何か言いました?」

自分の耳を疑い確かめようと前に並ぶおじいちゃんにそう尋ねると、

「わしゃ、なんも言っとらんぞ」

とお約束な答え(笑)

ネタの提供ありがとうございます。

 

埓が明きそうにないので、列を離れ店の中にいるスタッフに直接尋ねると、やはりお目当ての『栗粉餅』が完売してしまったと聞かされた。なんだ、並んで損した。たった2分だったけど。次回、リベンジを図りたいと思う。

 

そこで『栗粉餅』が買えなかった腹いせに髪を切りに行った。

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行動パターンに脈絡がないのはいつものことだ。とっさに思いつきで行動するからいつもそうなる。要するに計画することが苦手なんだよね。

 

世間様はシルバーだの4連休だのと浮かれポンチの真っ只中だろうが、こちとら着色するならキング・オブ・黒と呼ばれるベンタブラックだ。髪を切ってリフレッシュしたところで怒涛の9連勤、がんばりマッスル!

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