自らの無知を「白日」の元に晒せ!
「お父さん、学校でね、みんなに『白目』って知っとるか訊いたんやて」
「うん」
「そしたらみんな『知っとる』って言うもんで、それなら話は早いと思って『あの歌いいよね』って言ったらみんな『はぁ?』って言うんやて」
「うん」
「でね、私が『えー、知らんの?キングヌーって聞いたことない?』って言ったら…」
「それ『白目』やのうて『白日』ちゃうかー?」
「そう、みんなからそうやってツッこまれた(笑)」
わが娘ながら細かいことに拘らない天真爛漫な奴だ。
「線が1本や2本、多かろうが少なかろうが命に関わる問題でもないゎ」
だと。
「それに『はくじつ』って読めずに『しろび』って読んだ子もおったし」
形はどうあれ、仲間は一人でも多くいた方がいいよね。
そもそも大の大人でも「白日」の意味を知るものが何人いようか。ほら、今、慌ててググったそこのあなたにあなた。あなた達もうちの娘のことを笑ってはいられませんよ。
久しぶりにピーカンに恵まれたここ岐阜市ではあったが、遠出したくとも足が痛しと中々復活の兆しが見られない。せめて脳ミソにスパイシーな刺激をぶち込んでやれと経営者はインド人ではないがインド料理を標榜する店に行ってきた。以前にもリポートしたことがあるハラールのインド料理屋だ。度々「ハラール」が登場するが、要するにイスラム法に則った食材や調理方法で提供される料理店ということだ。
ここはランチの価格が税込500円からと、近隣にあるこの手の店の中でも最安値で提供されている。オマケにお味はこの自分のお墨付きだ。ただ猫舌なので冷ましてからのお墨付きだ。
接客も最高にいい。グラスで提供されたお茶がなくなると、まるで「わんこそば」か!とツッこみたくなる程のスピードで注ぎに来てくれるし、その都度「すみません」と頭を下げる。次女が恐縮してその都度「ありがとうございます」と返すと、また「すみません」と返ってくる。余程の苛められっ子だったかと思える。
食事を済ませ会計時に
「どこの国から来たのですか?」
と、問うと
「バングラデシュです」
と返ってきた。
「あ、そうですか。いいところですね」
知りもしないのにテキトーに返してしまったが、彼らにとって「いいところ」だったら日本になど来ようとは思わないだろう。後に少し調べてみたら、どうやら世界でも最貧国だそうだ。
慣れぬ土地ではあるだろうが、持ち前のハングリー精神で「あしたのジョー」の様に生き抜いていって欲しいものだ。「あしたのジョー」って最終回で死んじゃうんだったっけ?