字幕はキーウではなくキエフだった「チェルノブイリ1986」@大垣コロナシネマワールド
あくまでもロシアが語るウクライナの原発事故ということで、今の情勢から考えると非常に微妙なスタンスにあるのだが、以前より楽しみにしていた映画を観に行ってきた。「チェルノブイリ1986」だ。
この映画を見るためだけの理由で大垣市くんだりにまで行ってきたのだよ。「大垣コロナシネマワールド」だ。
なにせ近郊にある「トーホーシネマズ」でも「イオンシネマ」でも上映予定が無いんだもん。情勢に日和りやがったか?恐らくそれだけでは無いだろう。映画解禁に当たってグロい描写が各所に散りばめられている。どうやらそれも一つの原因だったみたいだ。
確かに被爆し焦げた顔が溶けた多くの被害者が登場したが、話の流れとしては確実に必要なシーンだった。意味もなくやたらめったら切り刻まれ、血しぶきが飛びまくるスプラッタームービーや、「ウォーキング・デッド」などのゾンビものよりはよほどマシだとは思う。
主人公の消防士が仲間たちと床屋に立ち寄る。そこに勤めていた女性が、偶然にも10年前にキエフで勤務していたころ付き合っていた女性だったという設定だ。別れた理由に触れられてはいなかったが、男の思いは冷めやらず彼女の住むアパートに、ストーカーまがいに押しかけたところ、そこにいたのは10歳になる自分と同じ名前を持つ男の子だった。知っちゃった以上はもう後戻りは出来ないよね。
その男の子が原発が爆発する瞬間を目の前で目撃してしまう。当然、被爆してしまうわけだ。さて、主人公の消防士はそれを知ってどうするのだろうか?
このさ、原発が大爆発を起こすシーンの少し前に、マナーモードにしていた携帯がウィーンウィーンとお尻のポケットの中でバイブるわけよ。無視していたんだけど、発信者を見たら嫁になってるじゃん。嘘だろ?滅多の電話なんてしてこない奴だから何が起こったんだと思うじゃんね。仕方なし、断腸の思いで部屋を出ると此方からかけ直す。
「あのさ、水道局の人が来て、うちの所で漏水が起きてるんだって。で、工事費用は市が一切もつから調査させてくれって」
一刻も早く映画に戻りたかったから、内容をろくに聞きもせず
「いいよ、って言っておいて」
とさっさと電話を切り戻ったのだけど多分いいよね?
爆発のシーンは終わってました。おまけに暗闇の中で慌てたもんだから階段でこけるし。
140分という長い映画だったが、スリルに富んだアクションシーンあり、恋愛ドラマ有りで飽きさせることのない内容で非常に面白かった。ただ、5月6日が上映開始だったが5月下旬には終わってしまうのではないかという噂が流れている。興味がある方は早めにおでかけ下さい。尚、収益の一部はウクライナ人道支援活動に寄付されます。
そして、その後は同じ建物内にある「コロナの湯」へ。
生活があまりにも自堕落過ぎて大丈夫でしょうか、この私。