氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

洗濯機にも「天国への階段」は有るのだろうか?

朝、出勤しようと玄関まで行くと、休日には珍しく覚醒した嫁がそこにいた。

 

「洗濯機が壊れた」

だからなんだ。洗濯をしようと早く起きたが、洗濯機が壊れた為、洗濯ができずに狼狽していると、ここまでならば世間様はそう、思うだろう。ところがどっこい、うちの嫁を舐めてもらっちゃ困る。洗濯機が壊れて洗濯が出来なくなったことが発覚したのは昨晩のこと。つまり、わざわざ早く起きてきて自分にそのことが伝えたかったのだ。

 

で、「だからなんだ」なんだ。いつも、そう。買ってほしいのならば買ってくれと単刀直入に言えば良いだけの話が実に回りくどい。

 

どれほど手の施しようがないかを確かめてみようとswitchを入れると、たしかにウィーンウィーンとオーストリアチックな物音はするものの、肝心のドラムが微動だにしない。

「壊れたみたいだな」

「だから壊れたっちゅーとんの」

 

時間も時間なのでそのまま何も言わずに家を出ようとしたら、

「私、明日にでも電気屋に行ってみてくるでいいわ」

と自分の背中に向かって吐き捨てる様に言う。そう思ってんのならば最初からオレに言わず行動に移せ。結局、無視して家を出た。

 

ただ、洗濯機がないのは自分にしても困る。そこで一時帰宅の際に「リサイクルマート」に寄ってみた。

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以前、寄った時にざっくりとしか見てはいないがかなりの数の洗濯機が取り揃えられていた気がしたからだ。

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もちろん、新品も考えはしたが、昨今の経済情勢を鑑み家計状況をも判断した上でこれも有りだろうと考えたわけだ。ラインナップは最安値で3,000円から30,000円程度と幅広い。問題は容量だ。自宅洗濯機の容量は忘れてしまったが、ドラムの大きさで凡そ判断が出来るだろう。6kgの物が「3周年感謝祭」の値引きセール対象となって売られていた。

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さて、選ぶくらいは誰でも出来る。問題は設置だ。先ずは今まで設置してあった洗濯機を外さねばならない。そして、買ったばかりの洗濯機を設置する。娘達が周りをちょろちょろして応援をしてはくれはするものの、むしろ気が散ってむっちゃ邪魔なんですけど。

 

まぁ、それでも何とかかんとか設置完了。

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ホースをつないだり排水を取ったりするのはお手の物だ。さた、設置しただけではまだ終わらない。溜まりに溜まった洗濯をしなければ。

 

わたくし、こう見えてもどこからどう見てもジョージ・クルーニーにしか見えなくても意外と主夫やるんです。Tシャツやタオルはパンパンと伸ばしてから干すのが好き。洗濯物が干してあったら取り入れて畳むなんてのは当たり前の様にやります。台所の洗い物も然り。ただ、ここはやり始めたら徹底して綺麗にしちゃうことを逆にイヤミと取られるので無理やり手を抜くことにしています。

 

と、家庭内での一連の仕事を終えるとお次は夜のお仕事だ。夕刻目安に現場へと舞い戻る。仕事の合間にスマホを覗くと「ありがとうございます。助かりました」LINEが入っていた。ほぉ。なかなか健気なところもあるじゃないか。


仕事から帰宅すると次女が出迎えてくれた。

「お母さん、喜んどったよ」

「うん、知ってる。LINEがあった」

「でもね、洗濯機の容量が小さい、とか洗濯物の干し方が気に入らんって言っとった」

やっぱりね。でも、すべて想定内。慣れたくはないが、そんな事はもう慣れっこになってます。

 

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