氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

友を尋ねてローカル線でぶらり旅@岐阜県大垣市編

天気が良い。ウォーキング日和だ。ただ歩くにしても、たまには環境を変えてみようと大垣市まで足を運んでみた。とはいえ、わざわざ車で大垣市にまで行くのもなんだかなぁ~阿藤快。というわけで、第三セクターのローカル線「樽見鉄道」を使って行ってみようと自分の中でそうなった。

 

今でこそ第三セクターだが、元は国鉄樽見線」だった。樽見とは本巣市根尾樽見のことで、国の天然記念物である樹齢1500年以上を誇る「淡墨桜」がある公園近くにその終点、「樽見駅」がある。

 

先ずは「本巣駅」まで歩いて行ってみよう。「本巣駅」は沿線で唯一の有人駅だ。距離にして片道約5km。ウォーミングアップには丁度よいではないか。駅舎で切符を買う。

 

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片道530円。どうせ帰りも利用するのだから往復切符を購入した。ただ購入する際に少々不審に思えたことがあった。

「切符買われるんですか?」

と駅員に尋ねられたことだ。ひょっとしてキセルを推奨しているのか?

 

 

理由は列車に乗って直ぐに判明する。乗車と同時に整理券を受け取り、降車の際に現金で支払うシステム、つまりバスと同じ方式のワンマンカーだったのだ。ただそれにしても現金は諭吉しか無かったので結果オーライ。知らない事が身を助けることもあるということだ。

 

車内は思ったよりキレイで新しく、つり革が郷土自慢ぽく鮎になっていた。中々可愛い。

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大垣に着くと真っ先に向かった先は創業1913年、老舗としての信頼度「地域No.1」を自負するクリーニング店「クリーニング島円」だ。自分の数少ない友人のひとりがここのオーナーを務めている。仮に「世界のアツロー」としておこう。人となりは動画を観ていただけたらと思う。

 

 

時刻は午後12時。ちょうどお昼時だ。せっかく大垣市にまで来たことだし、この際だから昼飯を奢らせようという魂胆だ。

 

「今日ね~、人が居ないから出れないの。で、自分はついさっき食べちゃったばかりだから。そこの目の前の蕎麦屋美味しいよ。食べに行ってみて」

ちっ。上手くいかないもんだな。

 

仕方がないから一人で目の前にある蕎麦屋「にしんそば処 酒井亭」へ行く。

 

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すると、お昼時ということもあってか満席だった。暫し待たされる。どうやらお値打ちなランチメニューもある様だが、せっかくだから推し麺の「にしんそば」を注文した。

 

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いや「世界のアツロー」からは聞いていたのだが、確かに蕎麦つゆが美味い。淡味だが絶品だ。どうやらご主人は京都由来のお方らしい。

 

「ご馳走さまでした」

 

席を立つと、女将らしき女性が出てきて

「お代は『島円』さんから頂戴しました」

と言うではないか。「世界のアツロー」、あなたって「世界のアツロー」は…。明日から「宇宙のアツロー」と名乗ってよし。結果、奢らせることに成功してしまった。

 

当然、店を出るとお礼を言いに向かった。ついでに大垣の見どころをいくつか教えてもらったので、そのひとつ、映画「聲の形」のロケ現場となった「四季の広場」でしばし和む。

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途中、お茶屋「すいぎょく園」に立ち寄る。

 

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抹茶のソフトクリーム「グリーンソフト」を購入し、ペロンペロンしながら駅までの道程を楽しんだ。

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抹茶の芳醇な香りが口の中いっぱいに広がり、さすがお茶屋が提供するソフトクリームだけあるなと感心しきり。

 

しかし髭面のおっさんがソフトクリームを舐めながら歩いている光景は、それを見る人にどの様な形で映ったことだろう。年齢を重ねる毎に羞恥心というものをどこかに少しずつ置き忘れてきている様な気がする。




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