姫始め♡
置屋の年季が明け彼女たちにもやっと日の目を見る時がやってきた。元より籠の鳥が似合う出で立ちではない。約二週間越しの思いの丈をパーっと発散するのだ!
ってゆーか、勝手に自分が囲っていただけなんだけどね。
以前、ご紹介した二人の淑女の話だ。
ひとりは
SAPPORO CotoCoto「りんごのコンポート」
もうひとりは同じく
SAPPORO CotoCoto「とちおとめジャム」だ。
「ぐぇ~へっへっへ、さぁ、どっちから先にてごめにしてやろう」
よし、お前からだ!とむんずと掴んだのは「とちおとめジャム」の方だった。
「お、お代官様、堪忍、堪忍しておくれやすぅぅぅう!」
「よいではないか、よいではないか」
こう、帯を掴んでコマみたいに引くと「あ~れ~」と悲鳴をあげながら「とちおとめジャム」がクルクルと回った。な、わけない。泡々になって「梨汁プッシャー!」みたく飛び出すゎ。
どーも、ずびばせん。妄想が過ぎました。
先ずはプルトップを右手の人差し指でプシッ!
と引けば、部屋中に苺ジャムの香り、あくまでも苺の香りではなく、苺ジャムの香りが仄かに広がる。いや、けして大袈裟ではなく、衝撃的に香りが強いのだ。して、肝心のお味は
「あぁ~ま~い!!」
まるで世の中を舐めきったくっそ生意気なギャルの様な甘さだ。
あ、そういえば話は変わるが、つい先日、とある施設の岩盤浴で気持ちよく発汗を促していたら、4人組のOL風が入ってきて、持ち込み禁止のスマホを眺めながら年末年始の旅行先を模索しているのか、「あ~でもない、こうでもない」とベチャクチャと喋べりたくるのがめっちゃ耳障りだったので、
「ごめん、お嬢さんら、表にスマホ持ち込み禁止、室内では私語を慎むって書いてなかった。ちょっと静かにして欲しいんだけど。話がしたいなら休憩室に行って話してよ」
とダンディにクールに説諭したら、
「行こ、行こ、もっと静かなところへ行こ」
と言いながら出て行ったという事案が発生。かなりハイレベルな冗談で以て返されてしまった。そいつらも相当
甘い!!
さて、「りんごのコンポート」の方だが、此方は「とちおとめジャム」に甘さでは引けは取らぬが、酸味が濃い分、あっさりと頂ける。
まぁ、「神の雫」がごとく表現するとしたならば
「おお…おおお…おおおお…おおおお…」
といったところでしょうか?まぁ、「とちおとめジャム」が和風美人とするならば、「りんごのコンポート」は洋風美人とまぁ、そんなところでしょうかねぇ。
どうでしょう?お分かりいただけましたでしょうか?
それでは今年の姫始めも恙無く終了させて頂いたことを謹んでご報告させて頂きます。