氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「ほうれん草」も「ホウレンソウ(報連相)」も今が旬

嫁の実家でお世話になっていた娘達を昨日、迎えに行った。年末年始にと自宅に居なかったことは初めてのことだ。大好きなパパの顔が数日も見られなかったことできっと悲嘆に暮れていたに違いない。

 

玄関のチャイムを鳴らすと義母の「はぁーい」という返事が聞こえてきた。すると玄関の戸が開く前に、義父がリビングの窓から顔を出し「ん?」と怪訝そうは表情を見せた。

 

「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」

形ばかりだが年始の挨拶は大事だ。だが返ってきたのは

「おぉ、来たはいいけどおらんぞ」

という返事だった。

 

「え、いないって?」

もう午後も5時を過ぎている。慣れぬ土地で遊びに行くには如何にも帰りが遅すぎる。

 

「遊びにでも行ったんですか?」

一応は訊いてみる。

「違う違う。〇〇(嫁)が迎えに来たぞ」

 

「なぁ~にぃ~!」

「なんや、聞いとらんのか?」

 

昼間に入ったLINEではミカンを丸かぶりしている次女の変顔動画が送られてきてはいたが、「迎えに行く」、若しくは「行った」等という文言は一切入ってなかった。

 

晦日は大晦日で迎えに行かねばいけなかった筈の坊主のことをすっかりと忘れて仕事後にそのまま帰宅してしまったという失態を演じたが、

 

今回は迎えに行ったにも関わらず当の本人達がいないとは

 

どぉ~ゆーこっちゃ!!

 

「まぁ、まぁ、上がってお茶でも飲んでけ」

 

坊主のことは忘れても、娘達のことはけして忘れぬ。そのことを面と向かって宣言し、2日は仕事が終わってから迎えに行くとあれほど言っておいただろうが!

 

…と、その怒りに気づいてか、義父がかけてくれた厚情にあずかり日本茶とお茶菓子を頂いたら少し落ち着くことが出来た。

 

帰宅すると既に情報が伝わっていたらしく、嫁のみならず娘達からも謝罪の言葉を得られたのだが、その頃にはそれほど腹を立てておらず穏やかではあったものの、言葉では「ざけんじゃねぇぞ」と杭だけは打っておいた。

 

さて、新年になりやっと家族5人が出揃うこととなった。お年玉の儀式が始まる。くどい様だが形ばかりでも年始の挨拶は必要だ。

 

「明けましておめでとうございます」

「明けましておめでとうございます」

「本年もよろしくお願いします」

「本年もよろしくお願いします」

「はい、お年玉」

「ありがとうございます!!」

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ポチのポチ袋

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郵貯は坊主のポチ袋(笑)



特に坊主にとっては最後のお年玉となる。もらう側のみならず、あげる方にもしみじみとした思いが付きまとう。ただちょっと待て。6.3.3と12年間に及ぶお年玉の歴史を、単純に費用対効果で考えた時のその余りにもの低さを見逃してはいないか?それを考えると何だか無性に腹が立ってきたのだった。

 

更年期障害かしゃん?



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