君はリアルな「つちのこ」を見たことがあるか?@東白川村「つちのこ館」
岐阜県加茂郡東白川村は全国でも有数の「つちのこ」目撃多発地帯として有名だ。よし、ならば行き掛けの駄賃に「つちのこ」でも捕まえに行ってみるかと、先ずは「つちのこ」の生態を知るべく「つちのこ館」という土産物屋にある「つちのこ資料館」に寄ってみた。道路沿いにある「あの『つちのこ』います」のキャッチコピーに否応なしに血湧き肉躍る気分にさせられる。
うってかわって店頭では可愛い「つちのこ」がつがいでお出迎えしてくれた。
オスは「ツッチー」でメスは「ノコリン」という名前らしい。店の中に入る。なんだ、想像以上に「つちのこ」がウジャウジャといるじゃないか。おまけに触ることも出来る。
「つちのこ」ってけっこう、大人しいんだね。触ってもビクともしねぇや。
さて、資料館は「つちのこ館」の2階にある。入館料は大人300円。たかが300円でリアルな「つちのこ」に遭えるのならば安いもんじゃない。先ずはお勉強の時間。
ここでは村民がいかに「つちのこ」に関わってきたか、あるいは「つちのこ」の生態がどのようなものなのかが手にとるようにわかる仕組みになっている。
ねぇねぇ、知ってる?「つちのこ」って平地ではシャクトリムシみたいに移動するんだよ。坂道ではタイヤみたいに丸くなって転がりながら移動するんだって。へーへーへー、3へー。
さて、いよいよここからが本番。「つちのこ体験館」だ。
ここではガラスケースの中で本物の「つちのこ」が飼育されている。つまり、リアルに動く「つちのこ」が観られるというわけだ。蛇や爬虫類が苦手な方にはおすすめしない。然しながらの一生に一度の体験をしたければ恐怖心を押し殺してでも是非、観ておくべきだろう。意を決してドアを開ける。
ギーィィィィッ!
いた!各々のガラスケースの中には生きた「つちのこ」がリアルに飼育されている。
ただ、随分と飼いならされているようだ。観ている間中、同じ動作を繰り返すのみで此方を威嚇するなどの激しいパフォーマンスは最後まで見られなかった。残念ではあったが、彼らにとってもここまでが入場料300円の限界なんだろう。
帰宅途中に「道の駅 茶の里東白川」に寄ってみる。東白川村は良質なお茶の産地としても有名だ。その歴史たるや450年前に遡るという。加えてお茶は比較的温暖な地域で育てられるということから、経済的な有名生産地としては日本の北限に当たるということだ。試飲出来ると掲示されていた。と、その前に茶のお供として甘いものは必要不可欠じゃないですかー?
お誂え向きに「ツチのコやき」なるものがあったので買ってみた。
ま、想像通り「たいやき」と皮が違うだけの物でしかなかったが、それでも白川茶のお茶請けとしては十分に足る美味さだった。