氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

運の尽き(付き?)@長良川・亀の渡し

宝くじでも買っておけば良かった。

 

今ならば「初夢宝くじ」か?ただ、自力で買ったことがないからよくわからない。調べてみたら昨日で販売終了だった。

 

ふと、

「あれ、なんだ?」

と気になったのが良くなかった。

 


例によってランニングの途中での出来事だ。よく通るコースだが今の今まで気にしたこともなかった。

 

近づくと「亀の渡し」と書いてある。どうやらその昔、この場所に長良川を渡るための渡し舟乗り場があったらしい。そして当時、常夜灯として堤防に設置してあった灯篭が今の場所に移設されたということだ。

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その船頭が亀だったとか。いや、ちょっと端折り過ぎ。なんちゃら上人が川を渡れずに困っているとどこからか亀が現れなんちゃら上人を背中に乗せ川を渡ったことから「亀の渡し」と呼ばれる様になったとか。

 

長良川にその様な海亀クラスの亀がいたとはそれだけでも驚きだが、そもそもそれに乗ろうと思うのみならず、立ったまま渡されていく曲芸師並みの上人にはもっと驚かされる。

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「なんだ、そんなことか」

 

立ち寄ったことには後悔はない。知らないよりも知っていることが多い方が良いに決まっている。ただ、その後が悪い。

 

ぐちゃっ

 

ん?なんだ?今の感触は…。

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草むらの中で何かを踏んづけた。恐る恐る足をどけてみる。

 

得体のしれない、いや、知れなくはない、食事中の人はごめんなさい。茶褐色の物体が麺棒で伸ばされた様に真っ平らになって草むらに横たわっている。

 

「いや、マジかよ!勘弁してくれよ~んとに。ったく誰だよ、飼い主は。面倒見切れねぇなら飼うんじゃねぇよ!もう、ほんと嫌」

 

まだ走り始めて3kmの地点だ。最低でも10kmは走ろうと思っている。残り7kmを厚さ5mmのワラーチの底に引きずったまま走らねばならないことを考えたらめっちゃブルー。いいですか?5mmですよ。それに靴下を履いているとはいえむき出しだし。

 

走る気力は一気に失せたが、渡し舟ではないが乗りかけた船だ。そのまま続けることにした。しかし頭の中から走り終わるまで一時(いっとき)もその事が脳裏から離れることはなかったし、実際に伝わってきたわけではないものの、その臭いを想像してしまうのだ。

 

通りがかりの「川原町の古い町並み」に多少、痕跡を残してこれたかと思う。興味があればアスファルトをつぶさに見ていただければと思う。

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