それでも「にぎりの徳兵衛」は頑固な迄に皿を数える
日本で初めて回転寿司を始めたのは大阪にあった「元禄寿司」だが、その流れを汲む「元気寿司」は今や回らない回転寿司と称し「魚べい」を主軸として展開している。
自宅から車で半径１５分以内のエリアにこの「魚べい」を始め、「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」が固まっているが、勢いとして「魚べい」が他の三社を駆逐に掛かっている様相だ。因みに「かっぱ寿司」もそのエリアにあったのだが、早々に撤退を強いられた。
そんな激戦地を他所に、
「喧嘩したい奴は勝手に喧嘩してなさい」
と悠長に構えている老舗の回転寿司も存在する。
とかつてテレビＣＭまで放映されていた旧名「アトムボーイ」、現在名は「にぎりの徳兵衛」だ。「ステーキ宮」で有名なコロワイドの参加である株式会社アトムにより運営されている。
前述した４社はいわゆる百均寿司だが、この「にぎりの徳兵衛」は皿の柄により値段が変わる旧態依然とした方式を未だにとっている。
今回はこの「にぎりの徳兵衛」でのス二ーキングミッションを命からがら？遂行してきたのだった。
前回は何年前のことだったろうか。回転寿司だから勿論、寿司は回転していたのだが、それを取るも取らぬも個人の自由、殆どの客は板さんに向かって直接注文をすることが流れとして当たり前の時代になっていたと思う。
さて、今はどうかといえば…。
ここも他社に右へ倣えのタッチパネルになっていた。
ベルトコンベアは目の前をゆっくりと回ってはいるものの、そこにあるのは寿司の姿ではなくメニュー名が書かれた小さな幟（のぼり）のみだった。もう、回さなくてもいいんぢゃね？
あ、あとワサビが回ってた。
危うく報告を怠るところだったぜ、ふぅ～、危ねぇ危ねぇ。
ランチタイムのみなのかはわからないが、味噌汁が無料で提供される。
ただし自分で汲み取りに行かねばならない。仕方がないから周りの客に潜入を勘付かれない様、抜き足差し足忍び足で汲み取りに行った。念のため味噌汁だから。汲みに行ったでいいのか？まぁいい。
うん、猫舌の自分でも一気に飲める優しい温度調整。むしろ頭から被っても火傷一つ負うこともないだろう。だが、いいのだ。最初から無料のものにそこまで期待してはいない。
肝心なのは寿司そのものだ。シャリの大きさが「普通」と「小」とで選ぶことが出来るのは画期的だ。
問題はネタだ。基本、自分で仕入れたものしか信用が出来ない病持ちの身であるからにして、回転寿司で食事をすること自体が自分にとって妥協以外なにものでもない。
なら何で行くんだよ。
それは後ほど話す。お会計を頼むとタッチパネル方式なのに皿の数をわざわざ数えに来た。
かつてのスタイルが未だ健在だったのには、見た目はほのぼの、腹の中では大爆笑！
さっそくその後ほどが来た様だ。例によって例のごとく、今月いっぱいで期限切れとなるPontaポイントが1700Pほどあったのだよ。たかが1700P、されど1700P。ただ誰かを
「ランチでも如何かな？マドモアゼル」
ってな具合で誘うには如何にも中途半端な1700Pなんだな、これが。じゃ、自分の為に費やしちゃえってことになったわけ。悔しいことにちょっと足が出ちゃったので追い金をさせて頂いた。
因みにここでもPayPayが使えるが、敢えて現金で支払った。意味は何もない。
えっ？ネタ？ネタの話はどうなったって？
だから、回転寿司で食事をすること自体が自分にとって妥協以外なにものでもないって言ったじゃん。ネタのボリューム感は百均寿司より若干あったかも知れない。
