氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

なで肩は生まれつき@美濃市・誕生山

その名の由来を知る者はいない。

 

意味ありげだがその意味を追求しても意味はないだろう。山の名は「誕生山」という。ひねくれて「たんしょう」などとは呼ばないで欲しい。それはあなただ。そのまんま「たんじょうざん」と呼んで頂ければけっこう。まぁ、自分は強要する立場でもお願いする立場でもないけどね。

 

ネーミングがネーミングだけに自らの誕生日を記念して登るクライマーも多くいるらしい。誕生日にはまだ3ヶ月程度、日が空いているが待ちきれず登ってみることにした。

 

場所は岐阜県美濃市、「美濃和紙」と「うだつのあがる町並み」があることで有名だ。標高は501.6mということなので、山ごと岐阜市に移動させれば百々ヶ峰を抜き一位に躍り出る。

 

ドラえも~ん、山をもっと近くに移動させてよ~

 

とお願いしたくなるほど気持ちがよい山だった。

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ただめっちゃ急な勾配もたまにある。

 

山頂には展望デッキが設置され、目の前には絶景が広がる。

 

「あー、そこ行くおじさん。この位置からこう縦に写真を撮ってもらえませんか」

 

「いいよ」

 

「ただ押すなよ、絶対に押すなよ。」

 

と念を押して記念撮影。

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なんて凛々しい後ろ姿なんだろう。我ながら惚れ惚れとする。

 

そして山の楽しみはといえばこれ、すなわち自炊だ。

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ただお湯を沸かしてカップに入れるだけとはいえ、麓で食べるよりも美味さは倍増する。

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因みに隣の夫婦はホットサンドメーカーで様々な具を挟んだホットサンド、そのむこうのカップルはすき焼き後にうどんを入れて豪華に楽しんでいた。右隣の男性ピンクライマーはどこかの和菓子屋の刻印が入った紙袋から「月餅」を取り出し両手でつかみ口をおちょぼにしチマチマと食べていた。楽しみ方は人それぞれ、みんな違ってみんないい。

 

帰りのコースに霊験あらたかな「おみたらし」と呼ばれる山からの湧水がある。

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山頂にある
誕生神社への登拝の道の傍らにあって、参拝者の「手水所」であり修行者の禊所でもある。用意してあった柄杓ですくい、一口飲んでみる。全身に染み入る様な冷たさだ。改めて高札を読んでみた。

 

どうやら「安産」に効き目があるらしい。

さすが「誕生山」だけのことはある。いつか吉報がお届けできれば幸いです。

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