氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

飛騨高山中華そば@角や&飛騨一宮@水無神社の御朱印

名目上は「出張」だ。ただ「出張」とはいえ、そこには営業もなければ義務もない。要するに自分がただ行きたいから行ったというだけだ。

中1ヶ月をおかずに高山市を再訪したのは、祖父が亡くなった時以来だから彼これ37年ぶりとなる。先日は娘達との夏休みの思いで作り、今回は上記の如しだ。

因みに業務上の理由でただ遠出することを多くの人が軽々しくも「出張」と口にするが、本来は戦いのために他所へ趣いて陣を張る「出張る(でばる)」が語源であり、それを音読みしたのが「出張」だということは、わざわざ説明するまでもないよね?ってことは、ただ自分が行きたいから行く「出張」だとするならば、そこに大きく行きたいという意思が働くわけだから、戦火に於いては傭兵という立場なのだろうか?

「出張」の理由は付き合いのある業者の食料品展示会だ。つまりは食品に携わる日本中の企業が、その場を借りて実際にそれを提供する飲食店や料飲店に、直におもねる機会を食品取り扱い業者が提供してあげるといった会なのである。メーカーにとってのエンドユーザーである我々に、業者を介して媚を売り接待を施すと言えばわかりやすいかと思う。

然しながら、タダ飲みタダ食い自慢を思いっきりひけらかしてやろうかと考えていたのにも関わらず、そっちに必死で写真を撮ることを100%失念してしまったことに会場をあとにしてから気がついた。一生の不覚。

とはいえ、ま、せっかく高山市くんだりまで出てきたからには、昨今のB級グルメ扱いには釈然としないまでも、名物「中華そば」を食べてから帰るのが正しい道筋なのであるということを訓示すべく寄り道をしておいた。

いくら行列が出来ようが、高山の名を借りた新進気鋭な中華そば屋を認めることが自分にはどうしても出来ない。そこが岐阜市ならばまだしも、幼少期の思い出が色濃く残る高山市だから尚更なのである。そこで、自分がまだ小学生だった頃に親と一緒に足繁く通った店をそれこそ40数年ぶりに訪れてみた。@角や

角や (かどや) - 高山/ラーメン [食べログ]

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角や

味の評価は人それぞれでなので、クチコミによる評価にはノータッチとさせてはもらうが、自分は比較的濃厚な味付けの多い高山市の中華そば屋の中では、麺に絡まないまで薄味のここのスープが性にあっていると感じた。それは自分にとっての料理に対する味付けの原点「お代わりがしたくなる」に相通ずるものがあったからだ。一応、料理人の端くれであることをこの場を借りてお伝えしておき…ます。

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中華そば

ついでならばと更なる我が家系をたどってみようと思い、飛騨一ノ宮「水無神社」に足を
運んだ。「みなしじんじゃ」と読む。ただ、何故か地元民は「すいむじんじゃ」と呼ぶ。結局、「出張る(でばる)」を「出張」と呼ぶのに等しい手軽感がここにも存在したことになる。地域に根ざした、というよりも、合理的な自分はむしろ汎用性を重視したい。

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飛騨一ノ宮水無神

minashijinjya.or.jp

神社であるからにして、ここにも御朱印というものが存在する。いつから御朱印集めがブームになったのだろう。そもそも御朱印というものの存在すら知らない自分にとっての価値観は正直「0」ではあるが、話のタネにゲットしてみた。なんとなく嬉しかったことは忘れない様、ここに記しておくことにしよう。

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御朱印