氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ソーシャルディスタンサーの嘆き

まぁね、岐阜市でも病院が感染者を出し、それが3件にも及ぶとなれば足を運びたくないのは山々なんだけど、ただ漢には行かねばならない時もあるんだよ。

 

基礎疾患ではないものの炎症性腸疾患である「潰瘍性大腸炎」を発症したのは今から37年前、まだ二十歳の時のことだ。当時はまだ治療方法が確立されておらず、何万人にひとりという稀有な病であったが為、「難病」に指定されていた。今でも一応、その内にあるはずだとは思うのだが、最近の医学の発達により普通の人と同じ生活を送れる様にはなっている。

 

ただ薬を手放すわけにはいかず、逆に薬さえ飲んでいれば余程の暴飲暴食、過剰なストレスでもない限り症状が悪化することはない。安倍ちゃんがその最たる例だろう。ストレスをストレスとも思わない鉄のハートをお持ちなだけなのかも知れないが…。

 

で、漢たる自分はですね、その薬を貰いに行くためだけに行ってきたわけですよ、病院に。薬をもらうためには問診が避けられないんですよね。しかしまぁ、それも仕方ないことと諦めています。

 

想像していたことだが、いや、想像以上に閑散とした駐車場には正直、驚いた。如何に病院が一部の人達にとって普及不要の場であったかの証明の様なものだ。以前ならば車をとめる場所にも苦労させられたのが、二台分使って横付けしたろかしゃん、と思えるほどだった。良い子はそんなことしないじょ。

 

院内も同じく、ただ違っていたのは受付から看護師まで「戦争にでも行くのか?」と思えるほどに戦国武装されていたことだ。そしてシステムも強化されていた。入口で検温を強制され、疑わしきは屈強な男どもに羽交い締め、若しくはヘッドロックされ外へ連れ出され運が悪ければ屠られる。病院名は明かせぬが、まぁ、それほどまでにコロナに対して敏感だった。それ故に安心することが出来た。

 

まぁ、病院という性質上、それくらいは普通にやってもらっても全くかまわないと思いますよ。

 

「患者さん、少ないですね。やっぱ、あれですか?それだけ医者に掛かる必要がない患者ばかりだったと言うことなんでしょうか?」

と主治医に投げかけてみた。

 

「いえ、今は『病院怖いから行きたくない』って人の為に電話で問診を受け付けてるんですよ。ただ、お金の支払いと薬は取りに来てもらわないといけないですけどね」

 

なんだ、駐車場がガラガラだったのはそんなことか。以前は同じように電話問診で薬を出してもらっていたのだが、いつからか「それはイカン」ということになって必ず問診を受けねばならなくなったという経緯がある。

 

そんな事ならば次回の問診は電話にしてもらおうかな~。やっぱ、自分にしても行くの怖いもん。必然的に「漢」から「チキン」に成り下がった。

 

トナラーがソーシャルディスタンスな自分にとっては寂しい限りだが。

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