2019年2月4日 過去の出来事・2
ツェルマットへスキーをしに行ってきた。もちろん日帰りである。
記録的な降雪量の少なさから今シーズンの開業が危ぶまれるところだったが、2月に入ってやっと開業に至り全面滑走に漕ぎ着けることが出来た様だ。稼ぎ時の12月、1月を逃したことはなんとも口惜しく、経営者側にとってもやるせない思いだろう。もはや残り少ないシーズンとなった今ではあるが、この際スタッフ一丸となってお客の懐から銭をむしり取る施策でも打ち出し、是非来年へと繋げて行っていただきたいものだ。
例によって例の如し、活発だがちょっとわがままな次女のお供だ。昨年、一度だけ連れて行ってあげたことから味をしめ、シーズン前の11月頃から「連れてけ〜連れてけ〜」とうるさく言われていた。がしかし、先にも記した様に記録的な降雪量の少なさから「まだ雪がないから」とのらりくらり言い逃れをして来たのだった。ところがだ、おせっかいな級友が奥美濃のスキー場なら雪あるよ、私行ってきたし、なんてことを耳に入れるものだからついに観念の時が来たというわけだ。
ある意味、自宅から片道約40分のツェルマットが雪に恵まれやっと開業してくれたことは経済的にも至極楽ちんだ。持ち物はヤカンにカセットコンロ、水1リットルにカップラーメン。ランチはちょっとしたアウトドア感も味わえる。大人のリフト一日券は3,000円だが、小中学生は無料となっている。回数券が一枚400円なのでリフトに8回乗れば元がとれる。いつものことだがその辺りの金勘定にはうるさい。ビンボー臭いと呼ぶなら呼べ。
ただ、リフトが昔ながらの低速リフトゆえ、降り場に到着するまでの時間がただただ辛い。四六時中寸断なく一切の余暇をこちらに与えることなく次女が話しかけてくるのだ。こちらはせっかく雪山に来たのだから、静かに大人しく五感で大自然を味わいたいと願うのだが、どうやら彼女にはリフト乗車?中のその間が持てない様だ。
2時間黙っていると死んでしまう、だから映画館は大っ嫌いと豪語する、まるで泳ぎ続けなければ死んでしまうと言われるマグロの様な女性の友人がいるが、まさか身近にもその様な類いの人種がいるとは全く想像だにしていなかった。ねぇ、スキーそのものよりも疲れたよ…。
結果、リフトの利用は12回。元をとったと小躍りしたのもつかの間、後にネット経由で衝撃の事実が発覚してしまった。なんと!50歳以上は「シニア一日券」として売価が2,500円となっているではないか!あまりの屈辱に昨晩はいつもと同じ程度にやけ酒をあおった。